患部にペン先を当てるだけで骨量が増える魔法の3Dプリントペン
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「バイオペン」と呼ばれる魔法のペンを損傷部位に当てるだけで、新たな軟骨細胞が生成され、膝の痛みが緩和されるという。
・インクを損傷部位に流し込むだけ
軟骨の原料となり得る細胞は、アルギン酸(海藻成分の一種)を含むバイオベースポリマー、さらにその外側のゲル状の物質により保護。ペンのヘッド部分にこの2層のインクが充填されている。
普通のペンを使う感覚で、軟骨の表面にペン先を当てると、インク、つまり3Dプリントされた患者の生きた細胞が出てくる仕組みとなっている。
こうして、軟骨の損傷部位にインクを流し込むことで、すり減った軟骨を元の状態に戻すことができる。
・紫外線の照射でインクの凝固時間を短縮
![](https://getnews.jp/extimage.php?23316b39893ee9d4bc3d049bddd4d4bc/https%3A%2F%2Ftechable.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F08%2F3D-bio-pen-02.png)
患部に紫外線を照射することで、インクの凝固が促され、結果として手術時間の大幅な短縮が期待できる。
羊を使った臨床試験では、特に術後の合併症は見られなかったという。人体での臨床試験は1年以内に開始される予定。
![Techable](https://px1img.getnews.jp/img/archives/2019/08/origin_Techable.jpg)
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