日米巨大ロボットの決闘が遂に実現へ 水道橋重工の『KURATAS』対Megabotsの『Eagle Prime』

access_time create

子供の頃、「ウルトラマンになりたい」「仮面ライダーになりたい」「ガンダムのパイロットになりたい」といったピュアな夢を持っていた人は多いでしょう。多くの子供達は成長するにつれて、否応なくピュアな夢の実現が“現実には無理”ということに気付かされます。ところが、技術の発展のおかげでしょうか、ガンダムのような“巨大ロボットのパイロットになれる”時代がもうすぐそこまで来ているようです。

USA CHALLENGES JAPAN TO GIANT ROBOT DUEL!(YouTube)
https://youtu.be/XVJTGLL2SnI

人間が操縦可能な巨大ロボットメーカーとして先頭を走っているのは日本の水道橋重工とアメリカのMegaBots。水道橋重工の『KURATAS(以下、クラタス)』に「世界初の巨大戦闘ロボット」という称号を奪われたのが、MegaBotsのMk. II。このことが相当悔しかったのか、2015年の6月にMegaBotsサイドが水道橋重工に決闘を挑んできました。上記の動画では「1年後に決着をつけようぜ」ということでしたが、2年以上経過した2017年8月に決闘を行うとMegaBotsが公式サイトで明らかにしました。

RESPONSE TO ROBOT DUEL CHALLENGE.(YouTube)
https://youtu.be/7u8mheM2Hrg

一方、決闘を挑まれた水道橋重工のアンサーはディス連発。「もうちょっとカッコよくつくれよ!」「デカいものに銃つけりゃいいっていうアメリカ文化」「アメリカ丸出し」とけちょんけちょんです。とどめは日本人なら異論は全くないであろう「やっぱ日本文化じゃないですか、巨大ロボって」という一言。

AMERICA’S GIANT FIGHTING ROBOT(YouTube)
https://youtu.be/ePINYZK4p5Y

MegaBotsが満を持して今回の決闘向けに開発したのが、MegaBots初のMk. IIIクラスロボットとなる『Eagle Prime(以下、イーグルプライム)』。8月2日には動画を公開して、その全貌が明らかになりました。右手にはクローアーム、左手にはアームガン、移動はキャタピラ。ん? フロントミッション!?

KURATAS – Suidobashi heavy industry(YouTube)
https://youtu.be/29MD29ekoKI

対する水道橋重工の『クラタス』は右手がアイアンクロー、左手がガトリングガン、右肩にはロケットランチャーと『イーグルプライム』より実戦向きと思われる出で立ちです。

いろいろと聞いてみたいことがあったので、MegaBotsに話を聞いてみることにしました。「世界中から問合せが殺到していて」と言いながらも、取材に対応してくれたのは共同創業者のMatt Oehrlein氏。『イーグルプライム』を見て0.1秒でフロントミッションを連想してしまったので、日本のロボットアニメやゲームに影響を受けたのかどうか聞いてみると、「英語圏のロボットゲームに影響を受けています。特に『MechWarrior』シリーズです」とのこと。

『イーグルプライム』の開発費用は250万米ドル(約2億7600万円)で、そのうち約50万米ドルはクラウドファンディングの『Kickstarter』で調達しています。残りの200万米ドルはどうやって調達したのかとの質問には、「ベンチャーキャピタル、スポンサー、ライブ出演、マーチャンダイズ販売からの資金繰り」となっているそうです。ロボット1体作るのってお金かかりますね。「スポンサー」が米陸軍や国防総省だったらちょっとコワイけど。

火力という点では、『クラタス』の武器のほうが『イーグルプライム』より上に思えたので、決闘に向けて隠している武器があるんじゃないの? とストレートに聞いてみたところ、「そのうちわかると思いますよ」とはぐらかされました。野村克也氏も言っていたような気がしますが、手のうちを見せないというのは戦いにおける基本ですからね。

『クラタス』と『イーグルプライム』のどちらが有利だと思うか聞いてみると、「巨大ロボットは日本の文化だと思うので、『イーグルプライム』のほうが不利かなと思います」と話してくれました。決闘の具体的な日時や場所については「言えません」ということでした。日時や場所は不明ですが、決闘の様子はMegaBotsの公式『YouTube』チャンネルで近日中に公開される予定です。

MegaBotsの公式サイトに「スポーツの未来形 巨大戦闘ロボット」というようなキャッチフレーズがあります。巨大ロボット同士の戦いがエンターテイメント色の非常に強い新しいスポーツとなるのか、それとも米軍向け次世代兵器のショーケースとなるのかも興味が湧くところです。

MegaBots公式サイト
https://www.megabots.com/

MegaBots公式『YouTube』チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UClT-fyp4Kgd76hESsuLbksA[リンク]

※画像:『YouTube』より引用
https://www.youtube.com/watch?v=7u8mheM2Hrg

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 6PAC) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 日米巨大ロボットの決闘が遂に実現へ 水道橋重工の『KURATAS』対Megabotsの『Eagle Prime』
access_time create
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。