がっつり本ソーキ vs 激辛ティーダ!夏に食べたい「壱蘭」の“沖縄そば”はどっちだ?【沖縄】
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ジリジリと肌を焼く太陽、にぎやかな蝉の声、キンキンに冷やしたビールが一段とおいしい季節……夏!
そう、夏の日差しに目を細めながら唐突に気がつきました。
夏を楽しめる余裕こそ大人のたしなみなのではないかと。「年齢を重ねるほど夏がキツイ」なんて弱気になっている場合じゃありませんでした。
夏バテ気味で食欲がない?
だったら、ほら。食べにいきましょう。
腹の底から気合が入る沖縄そばを!
「壱蘭」で暑さを吹き飛ばす、うまい沖縄そばが食べたい!
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1年中いつ食べてもおいしい沖縄そばですが、暑い夏に汗をかきながら食べる沖縄そばは格別です。
せっかくなら“ガツンと腹から気合が入るような沖縄そばが食べたいとやって来たのが、沖縄県糸満市・西崎にある「壱蘭(いちらん)」。
こだわりの自家製麺と、唯一無二のオリジナリティーあふれる沖縄そばで、食事時には行列ができる人気店です。
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店内はカウンター席・座敷あわせて16席のコンパクトな造りで、落ち着いたアットホームな雰囲気。
スタッフさんの「いらっしゃいませ! 」と共に出迎えてくれたのは、体を優しく包みこむようなダシの香りです。食欲センサーをくすぐる芳醇(ほうじゅん)な香りに、おのずと期待も高まります!
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オーダーは食券式で、そばのサイズは基本の「中」と、半分サイズの「小」があります。
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気になる「壱蘭」のメニューがコチラ。
沖縄そばは全て自家製麺を使用しているとのこと。定番そばはもちろん、「壱蘭」オリジナルのそばが並びます。
一際目を引く真っ赤な「ティーダそば」や、ファンが多いという冷たい「美ら海そば」……気になるメニューが多すぎて、なかなか決められません!
ということで「今日は夏バテを吹き飛ばしに来ました」と、身もふたもない感じでおすすめメニュー2品を聞いちゃいました。
これが本気の“本ソーキ”そば
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▲本ソーキそば[中] 750円
オーダーの1品目は「本ソーキそば」。
ソーキそばといえば、沖縄そばの代名詞ともいえるメニューです。各店がこだわりの逸品を出し、“うまい”がしのぎを削っているジャンル。
「ちょっとやそっとじゃ納得しないぞ」
と意味もなく挑戦的な気持ちで待つこと数分……。
運ばれて来た器がテーブルに乗ると、ふわりと濃厚なダシの香りが立ち上ります。これは、入店したときから食欲センサーを連打していた“あの香り”に間違いない!
感動したのも束の間、オーダーしたのは「本ソーキそば」なのに、そばにソーキが乗っていない。
と思ったら……
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はい。
もぅこれ、驚きすぎて何からツッコミを入れたら良いのか分からない。デカイ肉が2本ある。ソーキそばってこんな感じだったっけ?
そうかっ……!
「本ソーキそば」の“本”は「本(気)ソーキそば」ということだったのか!
と、ひとり納得しつつ、いざ尋常に勝負です!
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肉のインパクトもさることながら、よくよく見れば麺の美しさにも驚かされます。透き通ったカツオダシに、輝く麺。思わず食べる前に拝みたくなるビジュアルです。
「壱蘭」の自家製麺は、店長である谷山さんが1から勉強し、粉の配分・製麺機などの試行錯誤を繰り返して作り上げたもの。麺を打った後に2日間熟成させることで、コシ・ツヤを出すのだそうです。
太麺になるほどモッサリしがちな沖縄そばで、ツルリと軽やかな喉越しと食べ応えを両立している職人技の逸品。手間を惜しまないからこそのうまさだと知ると、やっぱり拝みたくなりました。
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箸で持ち上げると、解けてしまうほど柔らかく煮込まれたソーキは、あっさりとしたカツオダシとの相性もバツグン。こんな肉を前にしたら夏バテの記憶なんて消滅してしまいました。
麺・ダシ・ソーキの黄金トリオで、ボリュームある沖縄そばも完食です。たしかに、「本ソーキそば」は、夏バテの体に力強い優しさで気合を入れてくれました!
灼熱の辛さ「ティーダそば」で気合を入れろ!
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▲ティーダそば[中] 950円
続いて2品目は……きました真っ赤な「ティーダそば」。
やっぱり夏バテを吹き飛ばすなら“辛いモノ”でしょう。
見ているだけで汗が噴出すような、この赤さです。
そしてヒトクチ食べれば一気に毛穴がパァ! っと開く辛さです。
良く見れば、コチラにも大きな肉が2つ。辛いモノに肉。
いい響きだなぁ。
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「ティーダそば」に使われているのも、もちろん自家製麺。あぁ、赤と白のコントラストがたまらないです!
ちなみに「本ソーキそば」はカツオダシでしたが、「ティーダそば」のベースになっているのはトンコツ。そのためか同じ麺なのに全く違った印象です。
香りと喉越しを楽しんだのが「本ソーキそば」なら、味とうま味を楽しむのが「ティーダそば」といった感じ。フレキシブルに才能を発揮する「壱蘭」の自家製麺に、改めてその実力を垣間見ました。
辛い! 暑い! うまい! と麺を食べ進めましたが……
このまま終らないのが「ティーダそば」。
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実は「絶対おすすめの食べ方ですよ」という言葉の誘惑にあらがえず、オプションでライス&チーズをオーダーしておりました。
このビジュアル
なんという全能感!
ライスは麺を食べ終わったスープに、チーズはお好みのタイミングで投入するとのこと。麺を1/2ほど食べたところで、まずはチーズ投入です。
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こうなることは分かっていた……。
真っ赤なスープに広がる鮮やかなチーズは、まるで灼熱の太陽から大地に降りそそぐ日差しのよう。
ありがとう!
ありがとうティーダ!
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コクの強いチェダーチーズが、辛さをマイルドにし「ティーダそば」の新たな一面を見せてくれる。チーズが絡みつく麺をクチに運べば、そこは夏の楽園。
ありがとう!
ありがとうティーダ! (※2回目)
この世にチーズがあることを、これほど感謝することも、なかなかありません。それくらいうまいです。
よ~し、この勢いでライスも投入しちゃうぞ。
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ティーダの真っ赤なスープよ、もううまいということは分かっているんだ。
ぬはははは、覚悟しろ!
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……おいしかったです。
すごく辛くて、体のいろいろな部分から汗が出ましたがおいしかったです。
がっつりボリュームの「本ソーキそば」と、激辛・うま辛の「ティーダそば」。
「壱蘭」自慢の2つのメニューで、器が空になるころには、夏バテ気味だった体ともスッキリさよならできました。
なんだか腹の底からフツフツと元気が湧き上がって来ます!
汗だくの体を、自家製ぜんざいでクールダウン
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▲ぜんざい 300円
すっかり汗だくの私を見かねてか、店長さんがそっとおすすめしてくれたのが「ぜんざい」。そうでした、夏の沖縄そばには食後のぜんざいが欠かせません。
夏バテを撃退した後は、ぜんざいでクールダウンしましょう!
白糖を使わずに、てんさい糖・きび糖・多良間の黒糖を使って豆を煮ているという「壱蘭」の自家製ぜんざい。クチいっぱいに濃厚な甘さが広がり、氷と共にスッと消えていく、食後にうれしい完成度です。
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食べ終わる頃には、体もすっかりクールダウン完了。“いただきます”から“ごちそうさま”まで大満足です。
「来ていただいたお客様がおいしいと思ってくれるように」
「壱蘭」には店長・谷山さんの真っ直ぐな思いが詰まっています。
そしてメニューの開発から現在まで二人三脚で支え合ってきた店長の奥様。2人の思いを受継ぎ、技を磨く息子さん。そんな店長さんご家族の笑顔に、何よりも元気をもらった気がします。(ちなみに「壱蘭」の店名は、店長ご夫妻のお子様たちから名前を取っているそうですよ! )
うまい沖縄そば、ごちそうさまでした!
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お店情報
壱蘭(いちらん)
住所:沖縄県糸満市西崎2-6-1 マンションファミリア101
電話番号:098-940-8898
営業時間:[火曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日]ランチ11:00~16:00、ディナー17:30~20:30
[日曜日のみ]ランチ11:00~16:30 ※麺がなくなり次第終了
定休日:月曜日・第3日曜日
www.hotpepper.jp
※この記事は2017年7月の情報です。
※金額はすべて税込みです。
書いた人:mochiking
![mochiking](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mesitsu_lc/20161027/20161027205622.jpg)
沖縄在住のライター。降って湧いた南国移住計画により人生プランを270°くらい変更した、自称:東海岸の“キング”。ラーメン・コロッケ・ピザが好き。
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