【商店街調査】名物のコロッケ片手にお散歩!東京三大銀座のひとつ「戸越銀座商店街」の魅力
「東京三大銀座」と呼ばれる商店街をご存じだろうか? それは、十条銀座商店街(北区)と砂町銀座商店街(江東区)、そして品川区にある戸越銀座商店街の3つである。昨今の商店街ブームをけん引する活気のある商店街の代表格ともいえよう。そこで今回は、戸越銀座商店街を週に1回以上利用している100人にアンケート調査を実施し、「好きなところ」「改善してほしいところ」など、満足度を探ってみた。
お店の数は約400店舗! 活気があり、気さくに話せる雰囲気がお気に入り
東急池上線・戸越銀座駅からすぐのところにある「戸越銀座商店街」。ほかにも、都営浅草線・戸越駅や東急大井町線・戸越公園駅、JR大崎駅など、さまざまな路線や駅が利用できる。その交通利便性の高さから、地域住民だけではなく、ちょっとしたおでかけで利用する人も多いのでは? では、この商店街を利用する人々は、どんなところが気に入っているのだろう? まず、「好きなところ」を聞いてみた。TOP10は以下のとおり。
●好きなところ(複数回答)
1位:活気がある、雰囲気がよい(51.0%)
1位:お店の種類・数が豊富(51.0%)
3位:自分の好きなお店がいくつかある(38.0%)
3位:安いお店(コストパフォーマンスのよいお店)がある(38.0%)
3位:美味しいお店がある(38.0%)
6位:個人経営のお店がある(36.0%)
7位:混雑度がちょうどいい(29.0%)
8位:商店街の長さ(距離)がちょうどいい(28.0%)
9位:お店の人と会話しやすい雰囲気がある(23.0%)
9位:常連になっているお店がある(23.0%)
1位は「活気がある、雰囲気がよい」と「お店の種類・数が豊富」の2項目。全長1.3kmにわたる商店街には、飲食店や食料品店はもちろん、リサイクルショップや病院など、約400店舗もあるというから、これは妥当な順位といえるのではないだろうか。
また、3位には3項目がランクインしているが、「自分の好きなお店がいくつかある」、「美味しいお店がある」、「安いお店がある」という項目であることから、ユーザーの商店街に対する満足度の高さがうかがえる。それは、9位の「お店の人と会話しやすい雰囲気がある」、「常連になっているお店がある」という項目からも読み取れるだろう。
筆者も実際に足を運び、何人かお店の人に話を聞いたが、嫌な顔ひとつせずニコニコと答えてくれる人が多かった。食べ物であれば価格や味が満足度に大きくかかわることだと思うが、お店の雰囲気や接客態度といったことも大事なポイント。筆者も近所に住んでいたら「また来たい」と思えるようなお店が多かった。 【画像1】平日の昼前ということで、この時間の人通りはあまり多くなかった(写真撮影/明日陽樹)【画像2】商店街のマスコットキャラクター・戸越銀次郎(通称:銀ちゃん)。これは鮮魚店の前にいた魚を持った銀ちゃん(写真撮影/明日陽樹)
全長1.3km。アーケードなしは雨の日はしんどい……?
商店街の「好きなところ」を見る限り、総じて満足度は高いようにも思えるが、反対に「ここを改善してほしい」と感じるところはないものだろうか? 念のため聞いてみたので、TOP10を見ていこう。
●改善してほしいところ(複数回答)
1位:アーケードがない(29.0%)
2位:あてはまるものはない(25.0%)
3位:人が多くて混雑している(18.0%)
3位:お店の種類・数が少ない(18.0%)
5位:開催されるイベントに興味がわかない(16.0%)
6位:個人経営のお店がない(14.0%)
7位:高いお店(コストパフォーマンスがよくないお店)がある(10.0%)
7位:防犯面で安全・安心感がない(10.0%)
9位:自分の好きなお店があまりない(9.0%)
9位:常連になっているお店がない(9.0%)
9位:商店街の長さが短い、もしくは長い(9.0%)
1位は「アーケードがない」の項目。都内最長のアーケード商店街である、「武蔵小山商店街パルム」のユーザーに同様のアンケートをとった際は、アーケードを商店街の好きなところと挙げた人は多かった。アーケードがあれば雨の日でもぬれることを気にせずに買い物ができるし、晴れていても日差しを和らげてくれるので、より快適に商店街を見てまわるには、「アーケードがあるとなお良い」と考えるユーザーは多いのかもしれない。
もうひとつ注目したいのは、6位「個人経営のお店がない」の項目だ。本調査では、「この商店街に不足しているお店はどんなお店だと思いますか」という質問もしてみたのだが、コメントを見ると、「個人経営の薬局や八百屋」(61歳・男性)、「個人商店が少なくなっているのは寂しい」(67歳・男性)などの声も。詳しいバランスは分からないが、実際に歩いた感想としても、たしかにチェーン店は多いように思う。しかし、精肉店や鮮魚店、惣菜店など、個人経営のお店でもちょっとした列ができていたり、あとで詳しく触れるが「よく行くお店」に名前が挙がる個人経営店も多い。コメントのとおり、その数は少しずつ減っているのかもしれないが、チェーン店にも負けない“勢い”を感じた。
また、コメントでは「車の通行が多い」(66歳・男性)、「自転車が駐輪違反していて危ない」(60歳・男性)などの意見も見受けられた。筆者が訪れた平日の昼間は人通りこそ少なかったものの、車通りは激しいと感じた。車が来るたびにいちいち端に寄らなければならないのは、ストレスだろう。月曜~土曜は15時~18時、日曜・祝日の14時~19時は車が通行止めになり、歩行者天国になるそうなので、気になる人はこの時間帯を狙っていくといいだろう。【画像3】このように、歩いている途中に車がやってくる(写真撮影/明日陽樹)
地元民だけでなく、週末にはたくさんのお客さんでにぎわう!
ここまで、好きなところと改善してほしいところ両方の意見を見てきたが、「この商店街は好きですか?」と聞いてみると、「とても好き」(40.0%)「好き」(44.0%)と、84.0%ものユーザーがこの商店街が好きだと回答。一方で、「あまり好きではない」と回答したのは2.0%、「まったく好きではない」と回答した人は誰もいなかった。
続けて、「この商店街は、どんな雰囲気ですか?」という質問にはコメントで回答してもらった。
●商店街の雰囲気
「昔ながらの風景も残しつつ、新しい雰囲気もある」(41歳・男性)
「一本道で分かりやすく、お店をまわりやすい」(34歳・男性)
「年齢層に幅があり、誰でも楽しめる商店街。食べ歩きもしやすく、活気があふれている」(36歳・女性)
「子どもからお年寄りまで、のんびり歩ける商店街」(31歳・女性)
「地元の人が多く利用するが、週末は遠方から来たような人も多い」(56歳・女性)
「コロッケ屋さんが多い。和やかな雰囲気」(30歳・男性)
「昔ながらの面影を残しつつ、若い人に向けたお店も増えている」、「週末には地元以外からやってくる人が多い」と感じるユーザーは多い印象。また、子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の人たちが楽しめる商店街という意見も散見された。
さらに、まだ行ったことのない人にも商店街の魅力が伝わるよう、ユーザーがよく行くお店も教えてもらった。
●商店街のなかでよく行くお店
・Ritrovo(ワインバル)「おいしい料理を手ごろな値段で食べられる。店主との会話も楽しい」(45歳・女性)
・雲野商店(食肉・惣菜)「ここのコロッケは最高」(66歳・男性)、「ボリュームのあるお弁当を販売しており、お店の人も気さくに話しかけてくれる」(50歳・男性)
・キシフォート(ディスカウントショップ・食料品)「掘り出し物が売られていて楽しい」(63歳・男性)、「輸入食品が安い」(36歳・女性)
・魚慶(鮮魚店)「土曜にお刺身バイキングがあり新鮮で美味しい。平日夜にも行きますが、タイなど安くて美味しい」(49歳・女性)
・後藤蒲鉾店(おでん)「手づくりのものが種類豊富で美味しい」(40歳・男性)
・戸越銀座温泉(天然温泉)「疲れがとれる。毎週、温泉からマッサージに毎週行く」(34歳・男性) 【画像4】鮮魚店の「魚慶」。やはり、土曜日のお刺身バイキング(1盛350円、2盛750円、3盛1,000円 ※税別)は人気らしい。ちなみに、オススメは中トロとのこと(写真撮影/明日陽樹) 【画像5】後藤蒲鉾店。この日は暑くて買わなかったが、店の前ではおでんが売られていた(写真撮影/明日陽樹)【画像6】戸越銀座商店街といえば、コロッケは外せない。かたばみ精肉店にて、ポテトコロッケ(税込90円)を購入(写真撮影/明日陽樹)
「アーケードがない」ことを不満に思うユーザーはたしかにいたが、それ以外ではあまり目立った不満はないよう。近隣に住むのも、ちょっとおでかけで訪れるのも、どちらでも楽しめる戸越銀座商店街。ユーザーおすすめのコロッケなどを片手に、のんびりお散歩なんてのも楽しそうだ。●調査概要
[商店街に関する調査]より
・調査期間:2017年3月28日~2017年3月30日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象: 戸越銀座商店街を1週間に1回以上利用する20歳~69歳の男女
・有効回答数:100名
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/07/137098_main.jpg
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