【沿線調査】交通利便性バツグン! ユーザー満足度8割超のJR山手線沿線の住み心地

【沿線調査】交通利便性バツグン!ユーザー満足度8割超のJR山手線沿線の住み心地

品川駅や上野駅、東京駅など、新幹線への乗り換えが可能な駅や、新宿駅、池袋駅など、いわゆる大ターミナル駅に多数停車するJR山手線。1日1km当たりの平均輸送量は100万人を超え、首都圏の鉄道の要ともいえるだろう。今回は、そんなJR山手線沿線に住むユーザー150人を対象にアンケート調査を行い、その住み心地を聞いた。

交通利便性の高さはピカイチ! 乗車運賃の安さも上位に

まずは、JR山手線沿線の好きなところを聞いてみた。上位10項目は、以下のとおり。

●好きなところ(複数回答)

1位:どこに行くにも便利(93.2%)

2位:運行本数が多い(64.6%)

3位:ほかの沿線に乗り換えしやすい(51.7%)

4位:終電が遅いもしくは始発が早い(29.9%)

5位:乗車運賃が安い(24.5%)

6位:好きな駅やスポットがたくさんある(19.0%)

7位:遅延が少ない(18.4%)

8位:都心のターミナル駅に出なくても沿線上に栄えた駅があって便利(14.3%)

9位:駅やホーム、トイレが清潔(9.5%)

9位:エスカレーターやエレベーターの数が多く便利(9.5%)

上位3項目は多くのユーザーが「気に入っている」と回答したが、特に1位の「どこに行くにも便利」は、今回SUUMOジャーナルが調査を行った全15路線で比較してみても、第1位。唯一の90%超えを記録した。「運行本数が多い」の項目も全体の1位。こちらも、60%を超えたのはJR山手線のみで、大ターミナル駅を多数抱える交通利便性の高さは、ユーザーのお墨付き。

コメントでも、「仕事での移動や買い物など、どこに行くにも便利だと実際に感じている」(65歳・男性)や「アクセスが悪いとストレスだから、交通の便がいいということは重要」(37歳・女性)など、多くのユーザーが実感している様子。

また、5位「乗車運賃が安い」の項目を選ぶユーザーも少なくない。例えば、渋谷ー原宿間の移動。JR山手線なら140円(IC利用時は133円)で済むが、徒歩と地下鉄で移動すると170円(IC利用時は165円)。新宿ー池袋間でも、前者なら160円(IC利用時は154円)で、後者なら170円(IC利用時は165円)かかる。「近くへ行くときの運賃はほかの路線よりも安い」(36歳・男性)というコメントが挙がるのも、納得だ。

「ラッシュ時の混雑」に不満が多数……一方で改善の兆しも

沿線の好きなところのコメントを見ても分かるように、総じて満足度は高いように思えるが、一方で「改善してほしい」と感じるところはないものだろうか? これについてもアンケートをとったところ、以下のような結果になった。

●改善してほしいところ(複数回答)

1位: 通勤ラッシュ時の混雑が激しい(40.0%)

2位:あてはまるものはない(33.3%)

3位:乗客のマナーが悪い(12.7%)

4位:駅やホーム、トイレが清潔ではない(11.3%)

5位:乗車運賃が高い(9.3%)

6位:悪天候時や事故など、遅延が多い(8.7%)

7位:駅のエレベーターやエスカレーターが少ない(7.3%)

8位: 電車の種類が多くて複雑(4.7%)

8位:車両内が汚い(4.7%)

10位:ほかの線との乗り換えが不便・面倒(2.7%)

多くのユーザーが不満に感じているのは、「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」の40.0%。「朝のラッシュ時に乗るとぎゅうぎゅう詰めになる。雨の日は傘もあるのでつらい」(40歳・女性)、「押しつぶされそうなくらい、毎日混んでいる」(30歳・女性)などのコメントが多数……。また、通勤や通学だけでなく、「孫をベビーカーに乗せて出かけるとき、混雑していると利用が難しい」(63歳・男性)、「病院など、時々子どもを連れて乗ると肩身が狭いし、子どもが潰されそうになる」(40歳・女性)など、子育て目線での不満も見受けられる。

とはいえ、国土交通省の『東京圏における主要区間の混雑率』(平成27年度)を見て分かるように、首都圏の通勤電車混雑率上位の常連だった山手線外回り(上野駅ー御徒町駅間)の混雑率は、2014年度は199%でワースト2位だったにもかかわらず、2015年に上野・東京ラインが開通以降、163%まで大幅に減少。ワースト10からの脱出に成功している。今後、さらなる混雑緩和に期待したいといったところか……。

そのほかの項目に関しては、3位「乗客のマナーが悪い」、4位「駅やホーム、トイレが清潔ではない」でも、10%をわずかに上回る程度にとどまり、一見、そこまで不満は多くないようにも思えるが、全15路線中、「乗客のマナーが悪い」はJR埼京線(16.0%)、東京メトロ千代田線(15.3%)に次いで3番目……。また「駅やホーム、トイレが清潔ではない」は6番目と、そこまで特徴的な数値・順位ではないが、最も数値が低いつくばエクスプレスの0.7%と比べると10%以上も差があるので、やはり見過ごせないだろう。

沿線が「好き」なユーザーは8割超え! 車がなくても楽しめる

さらに、「今住んでいる沿線は好きですか?」と聞いたところ、「とても好き」44.7%、「好き」38.0%で合計82.7%。「あまり好きではない」2.0%、「嫌い」は0%。沿線が好きなユーザーが80%を超えたのは、全15路線中でわずか3路線のみ。JR山手線は、京王井の頭線(92%)、都営地下鉄大江戸線(85.3%)に次いで、3番目だった。

このようにユーザー満足度が高いJR山手線沿線。今後、住まい探しに役立つよう、そのオススメポイントも聞いた。こちらはコメントで回答してもらったので、いくつか紹介しよう。

「交通のアクセスが本当にいい。車がなくても楽しめる」(43歳・男性)

「意外に生活環境(学校・スーパー・病院など)も整っていて、住みやすい」(42歳・女性)

「都心が好きな人にはオススメ」(45歳・男性)

「子ども連れでも遊びに困らない場所が多い」(26歳・男性)

「JR山手線は一駅の間隔が狭いので、遅延していても歩いて行ける」(41歳・女性)

続いて、「デート」「子連れ」「穴場」それぞれのオススメも聞いてみた。

●デートするなら?

・池袋駅/サンシャイン水族館「展望台もあるし、買い物もできるし便利」(32歳・女性)

・浜松町駅/浜離宮恩賜庭園「抹茶や和菓子を食べたり、自然を楽しんだり、川を眺めたりできる」(26歳・男性)

・新宿駅/都庁展望室「昼も夜も景色がキレイで、時期によっては富士山もキレイ」(41歳・男性)

●子連れでおでかけするなら?

・渋谷駅/渋谷区文化総合センター大和田「プラネタリウムがあり、季節によってテーマが変わるので楽しめる」(48歳・女性)

・田端駅/田端車両基地・尾久車両センター「JRの車両が多く停まっていて、見に行くのが楽しい」(44歳・男性)

・東京駅/東京キャラクターストリート「いろんなキャラクターの商品がそろっていて楽しいし、お菓子のショップもある」(53歳・女性)

・山手線周遊「子ども向けのスタンプラリーをやっている」(43歳・女性)

●穴場スポットは?

・高田馬場駅/ミカド(ゲームセンター)「世界中からゲーマーが集まる」(32歳・女性)

・目白駅/目白庭園「11月になるとライトアップ期間があり、とてもきれい」(41歳・女性)

・日暮里駅周辺「繊維街は安く買えて、見ているだけでも楽しい」(44歳・男性)

・駒込駅周辺「六義園やそのほかの庭園があってゆっくりできる」(45歳・女性)、「染井霊園はソメイヨシノの発祥の地であり、花見シーズンは最高。有名人のお墓があり、それを巡るのも面白い」(63歳・男性)

やはり、交通利便性の高さは「さすが」といったところだろう。また、都心の真ん中でもコンクリートに囲まれた場所ばかりではなく、自然が味わえたり、子どもと楽しめたりするスポットもたくさんあることが分かった。また2020年に暫定開業、2024年の完成を目指す、田町駅と品川駅の間の新駅もある。もし、JR山手線沿線への引越しを検討しているなら、今回先輩ユーザーたちが教えてくれた沿線の魅力も、住まい探しの判断材料に加えてみてはいかがだろうか?●調査概要

[沿線に関する調査]より

・調査期間:2017年2月23日~2017年2月27日

・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)

・対象:JR山手線沿線に現在住んでいる、20~60代の男女

・有効回答数:150名
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/07/136695_main.jpg
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

関連記事リンク(外部サイト)

【沿線調査】「総武線」の好きなところ・嫌いなところと住み心地は?
【沿線調査】家賃や物価が安い・車内がきれいと好評! 西武池袋線ユーザーに聞いた住み心地
【沿線調査】東京⇔埼玉を結ぶ2路線 西武池袋線vs.東武東上線を比較してみた

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 【沿線調査】交通利便性バツグン! ユーザー満足度8割超のJR山手線沿線の住み心地

SUUMOジャーナル

~まだ見ぬ暮らしをみつけよう~。 SUUMOジャーナルは、住まい・暮らしに関する記事&ニュースサイトです。家を買う・借りる・リフォームに関する最新トレンドや、生活を快適にするコツ、調査・ランキング情報、住まい実例、これからの暮らしのヒントなどをお届けします。

ウェブサイト: http://suumo.jp/journal/

TwitterID: suumo_journal

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。