「もし女子高生が総理になったら!?」 津田大介×女子高生3人 全文書き起こし(4)
「全国高校デザイン選手権(デザセン)2011」で、「選挙」をテーマとし、新たな選挙の仕方をプレゼンして優勝した有田工業高校の女子高生(当時)3人が出演した2011年3月25日のニコニコ生放送の討論番組『もし女子高生が総理になったら!?』。番組の終わりには、司会を務めたメディア・アクティビストの津田大介氏は、「これだけ女子高生たちが真面目に政治について考えて、日本の未来について考えているということで、すごく前向きになれる、いい放送だったのじゃないかなと思う」とまとめた。以下、番組の全文(part4)書き起こして紹介する。
・「もし女子高生が総理になったら!?」 津田大介×女子高生3人 全文書き起こし(3)
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■もし女子高生が総理になったら
津田大介さん(以下、津田): 実は、今日の番組のテーマである「もし総理になったら何をしたいか?」という具体的な提案・提言を3人からいただいています。3人にはフリップに書いてもらいました。じゃあ、みなさん、「せーの」で一斉に出してもらっていいですか?
じゃあ、「私が総理になったらこうしたい」。「せーの」で出してください。どうぞ。じゃあ、川添さんから聞いていこうかな。
川添こころさん(以下、川添): 「学費無償化」にしたいです。
津田: 学費というのはすべての学校?
川添: 大学まで。
津田: 小中高大。これ、なぜですか?
川添: 見ている人からすると「お金はどうするんだ?」とか「北欧もやっているよ」みたいに思われて、「また税金増やすのか」って話になっちゃうのかもしれないんですけど、私は高校生なんで、そこまで頭が回らなかったんで、一旦お金のことは置いておいてほしいんですけど。
私は、自分の高校をすごく自信を持って「良い高校だ」と言えるんです。日本でも凄い高校だと思うんです。そういう高校、私たちのデザイン科にも進学したい子って結構いるんですよ。「これ以上もっと学びたい」とか「大学・専門に行っていろいろしたい」って子がいるんですけど、お金がないから就職とか、工業高校出てそのまま就職とか、そういう子たちが結構多いんですね。
私は学びたいって意欲のあるなら、ぜひ(学校)無償化にしてほしいなって思います。本当にちゃんと無償化にした分、国のお金で大学に行かせてもらった分ちゃんと恩返しをするんでお願いしますって。
津田: ちなみに下の、似顔絵は誰?何を意味しているのか?喜んでいる?学生?
川添: 無償化の「無」の点々を1個多く書いてしまって、それを誤魔化そうと思って。
津田: なるほど(笑)。手の動きをつけているその1つに入れようみたいな。その割には、手の動きと線の細さが違うので台無しみたいな感じですけどね。面白い。じゃあ、島田さん、お願いします。これは話にも出てきていますけど、選挙権ではなく被選挙権ですね。
島田花穂さん(以下、島田): 法律を変えなきゃいけないことになっているんですけど、さっき、「高齢者向けの政策ばっかりが出ている」と話に出たじゃないですか。若い人も高齢者も全部まとめて国民だから、全体のことを考えなきゃいけないと思うんですよね。若い人が政治家になれれば、若い人が自分たちにとっての政策も考えられるようになるから、ちゃんとバランスが取れたような政治ができるようになるんじゃないかと思います。
津田: 今、被選挙権って衆議院が25歳で、参議院が30歳。首長が30歳とかかな。具体的には何歳ぐらいまで下げたほうがいいと思います?
島田: 普通に選挙権と同じぐらいにしていいんじゃないかなと。
津田: 20歳もしくは18歳、と。でもそういうのも非現実的でもなくて、例えばニュージーランドって、東日本大震災の直前に大地震のあったんですけど、向こうのカンタベリー大学の学生のリーダーがフェイスブックで、2千人ぐらいのボランティア団体を立ち上げて、瓦礫の処理や泥の処理とかをやったんですね。
そのリーダーは、今もう市議会のコミッティーボードに入って、本当に意思決定に参加するようになっているんですよね。だから、22歳とか23歳ぐらいで、実質的に議員みたいなことをやっていたりするので、それですごく提案としてもいいと思います。
そして、田中さん。(フリップを)上げてもらえますか。
田中みづきさん(以下、田中さん): 国会議員のお給料を減らします。
与良正男さん(以下、与良): 現実的だね(笑)。
津田: なぜですか?
田中: 汚職とか、国のお金を勝手に高級な食べ物屋で使ったり、いろんな問題になっているのは、お金を持っているからなんじゃと。お給料を貰いすぎているからなのかと思って。いくら貰っているのか、ちょっと汚い話で分からないんですけど、
津田: 調べれば出でいますよ。
田中: 出ていますか。
津田: ちゃんと法律に書いてある。
田中: きっと高いんですよね。
津田: 一応、秘書が2人付くんだけど。
与良: ものすごくたくさん税金から出るのよね。歳費だけじゃなくて、秘書さんのお金とか、さっき選挙の話をしていたけど、選挙にお金かかるって言うけど、実は本当に税金で負担している部分がほとんどなんだよ。それでもなおかつ選挙にお金かかる。かからないようにすればいいじゃんって思うけどね。
田中: 私はまだ払ってないですけど、あれやこれやで国民から税金を取って国を回すよりは、政治家・国会議員がちょっと体を張って、「お金が大変だから俺たちの給料を減らそうよ」ってそういう意気込みがある人が政治家になるべきなんじゃないかなって。
与良: ようやく、渋々「下げようか」って話になりつつある。
津田: でも、税金はもう払っているんですよ。消費税。何か買った時には間接税で消費税を払っているんで、あなた方も既に納税者なんですね。お小遣いから、物を買ったら5%を払っているんですね。だから、払った税金の一部が国会議員に。
与良: だから、言う権利はあるんだよ。
津田: ただ、敢えて文句ではないですけど、国会議員の給料って、国によっても選挙制度によってもすごく違っている。例えばデンマークとか北欧の一部の国では、ゼロって国もあるんです。
川添・島田・田中: え?
津田: 「ボランティアで必ずやりなさい」っていう国も。要するに「お金持ちでお金に困ってない人で、志のある人だけがやってください」って国もあるし、逆にそうすると金持ちしかなれないとか。
逆に、議員ってお金かかるのは事実なんです。選挙だけじゃなくて、ものすごくいろんな政策の調査をするので、自分で私設秘書とか雇うと、その人たちの年収とかを払っていくと、とても2千万じゃ足りないってこともある。むしろ国会議員の給料をもっと潤沢に増やして、政策調査の権限を与えると、汚職とかしなくなるんじゃという考え方もあったりして。
与良: 人数減らしたらいいんじゃないか、とかいろんな方法があるね。
■「選挙チャンネルはグッドアイディア」
与良: これも、現職の本人たちが議論しているから、なかなか進まない話だとは思うんだけどね。本当に泣けてくるんだけど、文句ばっかり言っているんじゃなくて、政治家を育てなくちゃいけない。本当にその通りだと僕も思うのよ。そう思いながら、20数年間政治(記者)をやっていても、文句言うばっかりじゃないかとかを日々思うわけよ。
実際にあなたたちが言うように、政治家を育てとかないと、やっぱり政治が決める分野ってものすごくたくさんあるからね、まあ限度もあるし、国民一人ひとりが頑張る社会にしないといけないと僕は思っています。
だけど、政治家の役割はすごく大きいとすると、政治家にきちんとしてもらわないといけないわけですよ。私たちも育てていかなきゃいけないって、あなたたちの言っていることについては本当にまったくその通りだと。我々も、育てる目、「この人が政治家として相応しいのかどうか。将来きちんと働いてくれるかどうか」を見極める目を持たなくちゃいけない。
そういう中で見極めるための「選挙チャンネル」を作るというのは、グッドアイデアと思うんだ。だから、本当に感心するんだけど、現実は、なかなかそうは行っていない。今このテーマが非常にタイムリーなのは、例えば、「大阪維新の会」ってのが出来て、2千人以上集まって、その中から候補者を選ぶと言っている。
ここ2回の(衆院)選挙、例えば郵政民営化選挙のときは、まだ小学生かな。そのときは「郵政民営化」って言いさえすれば、誰でもとは言わないけど、誰でも当選しちゃったみたいなところがある。それはマスコミの責任なんだけど。あるいはこの間の選挙のとき、「政権交代だ」ってさえ言えば、誰でも当選しちゃったみたいなところがあるじゃない。そういうのじゃなくて、一人ひとりが「どういう人か」って見極める、それが次の選挙でも絶対また問われるのね。
新しい人ばかりが調子が悪いかというと、そうじゃなくて、最近でも大臣も何人もやめているけど、そういう人は7回も8回も当選しているんだよね。これも、もしかしたら、ずっと当選させて続けた。いま「素人大臣」とか言われている人もいるじゃない。「この漢字を読めますか?」とか、あんな国会を見せられる方が本当に恥ずかしいじゃない。もういやでしょ。
川添: いやです。
与良: いやだよね。質問する方もする方だし、なんか答えられない方も答えられない方だしね。そういうのを見たくないって思うじゃない。一人ひとりがしっかりした政治家を育てないといけない。若い政治家ばかりがだらしないじゃなくて、そうやって当選7回も8回もした20年も25年も政治家やっている人もそのレベルだってところを、みんなが受け止めないと。そこから始めていくんだって。だから、この3人の言っている「批判だけじゃだめだ」「育てていかなくちゃだめだ」に、僕は本当にお見逸れしました。
津田: 田中さんの「国会議員の給料を減らす」って、ここから議論の起点になって、話すことってすごく沢山ある。この「候補者ファンド」ってあるでしょ。例えば、民主党は全員じゃないですけど一部に、「企業献金をやめろ」と言っている勢力もいるんです。
だから、こういう本当に個人個人が候補者を判断して、個人献金を認める代わりに、企業献金でやっぱり額も大きいので、それがどうしても特定の業界との癒着を招いてしまうので、「それは法律で禁止したほうがいいんじゃないのか。その代わりにそっちの歳費は上げよう」みたいな制度案もあるとか。
与良: よく言われるけど、日本は「一人ひとりが、この人を応援しますから、この政治家を育てたいから、お金出しますよ」って個人献金が、実際すごく少ないのは事実。
津田: アメリカのオバマ大統領が、なぜ当選できたのかって言うと、やはりインターネットを上手く使って、若者からとにかく薄く広く集めて。
与良: 千円とか1万円からね。
■原口一博議員からの激励メッセージ
津田: そうなんです。それで成功したってのもあるんです。本当に三者三様とも良い問題提起をされたと思います。そして、まさに今、いろいろな評価をされる側の国会議員の方から、ビデオメッセージが届いているっていうことです。
川添・島田・田中: え、誰だ?大臣?
津田: それでは、そのビデオメッセージをお見せしたいと思います。どうぞ。
(ビデオメッセージ: 民主党 原口一博衆議院議員より)
「こころさん、花穂さん、みづきさん、本当におめでとうございます。(有田工業高校は)2年連続のチャンピオンですよね。吉永先生からメールをいただいて、そしてみなさんにお会いをして、私までビデオで参加させていただいて、本当にありがとうございます。
もう一言で言うと「天才」、一言で言うと「太陽」、一言で言うと「挑戦」、3人の素晴らしい仲間に会えて本当に喜んでいます。そしてあのコンテストのときも、正直連続頑張れるかな、テーマは政治だったので結構いろんな意見もでるかな、どきどきしながら見守っていました。でも見事に勝ち抜きましたね。みなさんのチームワークと、そして何事にも真正面から向き合うその素直な心、そして地域のみなさん、学校の先生方のお支えの賜物だという風に思います。
僕は昨年の暮れに、ノルウェーのオスロ市から呼ばれて、3人のノーベル平和賞受賞者のみなさん中心にレセプションでスピーチをしてきました。そこで思ったことは、暴力とか抑圧とか差別とか貧困とか飢餓とか、そういったものに敢然と戦う女性の姿でした。去年のノーベル平和賞受賞者は3人の女性ですよね。僕は、3人にみなさんの姿を重ねて、彼女たちを見ていました。決して諦めない、そして何事にも真っ直ぐに挑戦をする、みなさん3人は僕らの希望であり、そして光です。是非これからも頑張ってください。
どのようにみんなが政治に参加するのか。それは横から批判だけするのではなくて、自らその中に飛び込んでいって、自ら主体として頑張っていく。日本国憲法の前文にも書いてありますよね。「選ばれた国会議員を通して日本国民は行動するんだ」っていうことが書いてあるはずです。この前文の意味はよく置き忘れられがちなんですけども、それは自らが学び、自らが選択をし、そしてその選択に責任を持つっていうことですよね。
有田工業の3人のみなさんのこの快挙、心から嬉しいし、今日はマエキタさんたちとお話をされるということですが、これからも頑張ってください。そして、みんなの澄んだ瞳が、また後に続くたくさんの人たちの澄んだ瞳を守れるように、僕も頑張ります。またお会いしましょう。ありがとうございました」
津田: 結構、感動的な原口さんのコメントだったんですけど、ちょっとユーザーのコメントがひど過ぎな感じで・・・(苦笑)。多分、3人は3人で集中できなかったんで、後でまたじっくりコメントなしで、噛みしめていただいた方がいいんじゃないかなぁっていうね。
(視聴者に向けて)ちょっと本当に君ら、感動的なコメントしているんだから、最後くらい、黙っているとか空気読めばよかったんじゃないかなとか、思いながら。でも、たしかに、愛のこもったコメントというか、原口さんはニコ生にもよく出ているし、いじられやすいというか、そういうところがあるので。まあまあ、そうですね。いやいやいや、ちょっと見ていて笑っちゃいました。ちょっと笑っちゃいますよね?
マエキタミヤコさん(以下、マエキタ): なんで?
津田: だって面白いじゃないですか。いろんなコメントが。本人はすごく真面目に言っているのに、コメントがダーって出てくるっていうのが。
マエキタ: ああ、コメント。なるほど。かわいそうに(苦笑)。
津田: 悪い意味で言うと、リアルタイムで評価するシステムみたいなものがあると、最悪、ああいうふうになってしまうっていうことがあるんでね。そ
川添・島田・田中: そうですねぇ(苦笑)。
津田: やっぱり、そこの設計をどうするかって結構これからポイントになってくると思うんですけども。
マエキタ: でも、それでも、差し引いて見る力がついてきているんだよね。きっとね、みんな。それでも「感動的なコメントだね」って思う人も。(視聴者コメントには)ポジティブもネガティブも混ざっているっていう・・・。
津田: いや、あれはちょっと、画面見ながらだときついと思いますね。どんなに感動的なコメントでも、なかなかそれをちょっと、噛みしめることはできないかなと。
マエキタ: でも原口さん、どうもありがとうございました。
■「自分の考えを伝えるっていう大切さを学んだ」
津田: 原口さん、ありがとうございました。はい、ということで、もう最後。未来の話を原口さんが言いましたけれども、デザセンに出場されて優勝されて、そこの経験から「私はこれを学んだな」「学んだことをこう活かしていきたいなあ」みたいなことを、最後に1人ずつ聞きたいなと思うんですけれども。最後は公平にじゃんけんで順番を決めましょうか。せーの・・・。
川添・島田・田中: 最初はグー、じゃんけんぽい!
津田: 川添さんから順番決めていいですよ。「私は最後がいい」っていうなら最後でもいいですし。何番目がいいかを選んでください
川添: 私ですか?
津田: はい。
川添: 3番目で。
津田: 3番目を敢えて選ぶ。じゃあ島田さんは1か2かどっちがいいですか?
島田: じゃあ、最初にします。
津田: なるほど。じゃあ改めて、デザセンに出場して優勝して何を学んで、それをこれからの人生でどう活かしていきたいかっていうお話をいただけますか?
島田: はい。決勝に上がってから、準備でいろんな人にお話を聞きにいったり、いろいろ教えてもらったりしていって、人の繋がりをすごく感じることができました。自分たちだけの力では、この提案はできなかったので、本当に支えられてこれができたんだなと思って、そういう繋がりを大事にしていきたいです。
津田: 「眼鏡取って」っていうコメントありますけど(笑)。
島田: じゃあ、取ります。(眼鏡を外す)
津田: カメラに向かって手を振ってみましょうか。
(島田、はにかみながら手を振る)
津田: あ、かわいい。ということで、じゃあ田中さんお願いします。
田中: はい。私は話すのはすごく苦手なんですけど、こうやってプレゼンっていう形で、誰かに何を分かりやすく、自分の考えを伝えるっていう大切さをすごく知ったし、多分これから先、進学しても就職してもそれは絶対必要なことだと思うんですね。政治家の人も、言ってみればそうなんじゃないかなって少し思うんですけど。だからそういうことをまだ身についてないかもしれないですけど、そういうことを学べたのは、すごくデザセンに出てからそういうのが身につけられたから、いい大会に出られたなと思います。
津田: でも僕は、3人のプレゼンを拝見して、田中さんが一番喋りに慣れているなっていう感じを受けましたけど。
田中: えっ、うそ。
津田: 喋りが苦手って言っていましたけど、一番堂に入ってたかなって。
田中: もう、めちゃくちゃ汗かいています。
津田: はい、まあ本当にいろんなところでプレゼンとかそういう機会にも多分これから恵まれるんじゃないかなと思います。じゃあ最後に川添さん、ビシッと締めていただけますか?
川添: えっと私ですか?私たち、デザセンの「選挙チャンネル」の話は高校3年生の春から始めたんです。私たち高校3年生が考えたことっていうので、デザセンに優勝してから、私たちの周りで大人の人たちがすごく動いてくれたんですよ、このニコ動さんも、目をつけてくれて・・・。
津田: 目をつけた・・・。すごく悪巧みしているみたいですね(笑)。
川添: 目をかけてくれて、こういうニコ生に出していただいたんですけど、私たちのやったことで大人の人たちも含め、私たちと同じ学年の子も含め、みんなの考えっていうのを少しでも変えられたっていうか、ちょっと人に影響を与えられたっていうのが本当にすごく嬉しい。
私たちは、「よし、ニコ生に出たから達成だ!」みたいな気持ちじゃなくて、大学生になって私たちの場所が違くなっても、ずっと活動して、本当に実現したいです。
津田: もう来場者が2万1千人きていますよ。
川添: えー。本当ですか!?
川添: だから、私たちだけで活動しても駄目なんで、ニコ生を見ているみなさんも本当に実現するた、いっしょに頑張ってください。頑張ってくださいじゃない、いっしょに頑張りましょう(笑)。
津田: ニコ生って面白くて、こういう僕らの企画でできるものだけじゃなくって、自分でパソコンあればできるし、例えば3人が違うところに住んでいても、Skypeっていうソフトを使って、全然ちがうところ各地にいながら3人でトークとかも、自分で放送したりもできるので、是非そういうのもやってみたり。でも本気で「番組やらない?」っていう特番の依頼とかが来るんじゃないかなとも思います。
マエキタ: いや、来てください。
津田: ね、本当ですよね。
与良: 本当に「選挙チャンネル」、やれるところからやろうよ。
川添: 本当ですか?やりましょう。
マエキタ: やろう。
与良: 応援する。
マエキタ: 応援だけではなく働いてください(笑)。
与良: いや、本当に(笑)。
■アンケート「選挙チャンネルができたら観たい?」 「はい」94.8%
津田: (スタッフに)アンケートとか作れますか?「もしこの女子高生の3人がニコ生で公式番組やったら観ますか」っていうアンケート。じゃあ、作ってもらっている間に、与良さんから3人の未来に最後メッセージいただけますか?
与良: はい。それぞれ、これからも大学行って、行く道考えればいいけど、本当にあなたたちに感心した。僕がずっと思っていたことを、すごく素直に言ってくれて、ほんと感心しました。これからも、政治っていうのはみんな一人ひとりが動くことだと思うのね。みんなに呼びかけて、頑張ってください。おじさんも細々と、僕は僕の世界で、やっぱり政治に諦めないで、「日本を良くしよう」って、みんなが思う通りなんだよね。僕も素直に、日本を良くしようっていうふうに思いたいと思います。ありがとうございました。
津田: ちなみに、与良さんにも「眼鏡取って」っていうコメントが(笑)。
与良: 僕はいいだろう(苦笑)。
津田: マエキタさん最後に、3人の未来についてメッセージいただけますか?
マエキタ: もう楽しみでしょうがない。実働部隊として「さて、どうしようか」っていう感じ。「選挙チャンネル」を実現しなくちゃね。それが私たちの責任だと思います。今日は審査員で来ているのは私だけだけど、きっと(デザセンの審査員を務めた)小山薫堂さんとか茂木(健一郎)さんとかも「そうだそうだ」「実現しろ」っていつも言っているから、これは実現しないといけないなと思います。ちょっと私も足すくむ思いながら、(3人は)本当にたくさん勇気をくれた。どんどんやっていこうね。よろしくお願いします。
津田: マエキタさんにも「眼鏡取って」のリクエストが(笑)。
マエキタ: ええー。(眼鏡を外す)なんで笑うの。そこ(笑)。
津田: いえいえ、「美人」コメントもたくさん。「澄んだ瞳」とかいろいろ・・・。
マエキタ: いえいえ、恐縮です・・・。
津田: アンケートが出るかな?「『選挙チャンネル』ができたら観たいですか?」みなさん、ぜひ1(「はい」の回答)を押してください。
マエキタ: みなさんの力で良くしていきたいチャンネルにして・・・。
津田: これが、(ドワンゴの)川上さんに見てもらえてね。川上さんも多分「これはいける」っていうふうに言うんじゃないかな。
マエキタ: (アンケート結果まで)結構時間かかるのね。どきどきする。
津田: もう結果を出しちゃってもいいんじゃないですか?はい。
(アンケート結果:「『選挙チャンネル』ができたら観たいですか?」1:はい 94.8% / 2:いいえ 5.2%)
(一同、拍手)
マエキタ: 四捨五入すると100%、なんて無理やり・・・。すいませーん(笑)
■「前向きになれるいい放送だった」
津田: そうですよね。いや、でも今日は本当に面白かったですね。僕自身もいろいろ勉強になりました。最後に、本当に最後の最後ってことで簡単に、有田工業高校の3人から感想をいただいて終わりましょう。最後なんで川添さんから。まあニコ生に出た感想とか。
川添: ニコ生ですか?ニコ生に初めて出ました。
津田: 存じ上げています(笑)。
川添: 本当ですか(笑)。初めて出たんですけど、本当に、コメントが最初怖かったんですよ。「www」みたいな・・・。結構前からちょっと3人でコメントにびびってたんですけど。発信して、良いコメントでも悪いコメントでも、すぐ分かるのは本当にいいなって思いました。
津田: 最初(コメントを)怖いと思っても、最後の方になると結構これが当たり前な感じになってきますよね。
川添: そうですね。本当にこういう機会を与えてくださり、ありがとうございました。
津田: 100点のコメントだと思います(笑)。結構、そういう政治家っぽいコメントもできるんですね。
川添: なんですか(笑)。
津田: 才能あると思いますよ。
川添: 本当ですか?なんかちょっと。うん・・・。
津田: じゃあ島田さん、お願いします。
島田: はい。最初始まったときはすごく緊張していて、コメントとかをまともにできなかったんですけど、やっているうちに楽しくて、思ったこと言えるようになりました。
津田: 良かったです。
島田: リアルタイムでみんなが思っていることが見えてくるので、面白いなと思いました。
津田: はい、ありがとうございました。じゃあ田中さん。
田中: はい。私もコメントについてなんですけど、最初は本当もう「www」ばっかりですごく怖かったんですけど、今もまだ(視聴者コメントを)見ています。
津田: 見入っちゃいますよね。
田中: はい、見入っちゃいますね。でも楽しいですね、だんだん慣れてきます。でもこれ、出ている人は大変ですね。
津田: 4月からの新生活でもパソコン持って行って、ニコ動とかニコ生とか見てもらえると楽しいんじゃないかなと思います。
田中: はい。
津田: あと、最後に、別に僕の本じゃないですけど、批評家の東浩紀さんっていう人がいて、その人が去年出した『一般意志2.0―ルソー、フロイト、グーグル』(講談社)っていう本があるんですよね。それが、あなた方がプレゼンしていた内容とすごくリンクする内容なので、それですごく読みやすい本なので、もしよかったら是非BOOKOFFとかで買っていただいて。BOOKOFFじゃなくても、図書館とかで借りて読んでいただければと。本当に多分参考になると思うし、面白いと思いました。
はい、ということで、ちょっと終了時間を延長してやってまいりましたけれども、まだまだちょっとお話聞きたいですね。本当に第2回、第3回があるし、もしかしたら新しい彼女たちの作るプレゼンなんかも、見られるんじゃないかなっていう気もしますし。なんなら、本当に番組自体も、作ったものとかを見ていきたいとも思います。
どうしても政治っていうと暗い話題。もうあまり明るい話題がない中で、これだけ女子高生たちが真面目に政治について考えているし、日本の未来について考えているっていうことに、すごく前向きになれるいい放送だったんじゃないかなと思います。
ということで、また2回目があることを期待して、今日はここまでにしましょう。ユーザーのみなさん、そして出演者のみなさん、どうもお疲れ様でした。またお会いできることを期待しています。さようなら。
川添: ごきげんよう。
(了)
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(書き起こし:湯浅拓、内田智隆、武田敦子、登尾建哉、境田明子、編集:山下真史)
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