“ジェネリック萩の月”と話題! セブンプレミアム『とろけるクリームのふわころ』を本家と食べ比べてみた
2017年04月24日に発売されたセブンプレミアムの『とろけるクリームのふわころ』(以下ふわころ)。“二度蒸し製法”により「外生地はふわっと、クリームはとろける食感に仕上げた」という自信作ですが、ふんわりとしたカステラ状の生地をカスタードクリーム包むというものが、仙台銘菓の『萩の月』と酷似しているとネットで話題となり、いつしか“ジェネリック萩の月”と呼ばれるようになっています。
やばい…ジェネリック萩の月って感じ… pic.twitter.com/Ed19QEUiGU
— 小山 千尋 (@chihiro_wbsk) 2017年5月25日
見た目はそっくりな『萩の月』と『ふわころ』。ガジェット通信では両方の製品を取り寄せて、実際に食べ比べてみました。
1947年の創業以来、70年の歴史をもつ菓匠三全の代名詞的存在の『萩の月』。宮城県の県花・ミヤギノハギが咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ名月をかたどったといい、宮城県民だけでなく全国的にも名が知れた銘菓です。
今回、8個入りの『萩の月』(1600円・税込)を取り寄せたのですが、そのパッケージからも高級感が漂い、「お菓子を手にした時のときめきを大切にしている」という菓匠三全の風格が感じられます。
一方の『ふわころ』ですが、パッケージにセブンプレミアムのマークがありいかにもコンビニスイーツといった印象。「1個102kcal」という表記があるのもカロリーを気にする女性にとっては嬉しいのでは? こちらは1個116円(税込)で、『萩の月』が1個あたり200円である事と比較すると割安です。
パッケージをはじめとする高級感と歴史を取るか、価格と手軽さで選ぶか……。悩ましいところですが、実際に比較してみることにしましょう。
まずは見た目から。『萩の月』の方はやや厚みがあるのに対して、『ふわころ』はケースがあって丸さを保つように工夫されています。箱の中に入って、ビニール袋があって、さらに包装されているという厳重な『萩の月』と、袋を開ければすぐに食べれる『ふわころ』では対照的といえるのではないでしょうか。
お皿にふたつを並べてみました。左の『萩の月』は黄身の色が濃く、生地がややざらっとしているのに対して、『ふわころ』はしっとり感のある外見になっています。
それでは、いよいよ実食。『萩の月』は……とにかくオリジナルカスタードクリームがなめらかで、生地もふわっと軽くて美味しい!! 特筆すべきはぎっしりとカスタードが包まれていることでしょう。さすがは長年親しまれた銘菓。食品添加物の保存料を一切使用せず、脱酸素剤エージレスで作りたての味わいが保たれているといいますが、その自信に偽りなしです。
対して『ふわころ』は……。『萩の月』と比較するとカスタードが少なめなのが分かります。また、クリーム自体が甘さがありつつも軽め。クリームのやわらかな口当たりは『萩の月』に負けず劣らずというところで、生地はどちらかと言えば「しっとり」という表現の方がしっくりきます。こちらは乳化剤・PH調整剤・保存料を使用していますが、賞味期限が約一ヶ月と『萩の月』の14日間の倍なので仕方なしといったところでしょうか。
お値段などを勘案すると悩むところですが、やはり歴史と実力の差で『萩の月』の方に軍配が上がるものの、だからといって『ふわころ』も十分な美味しさで、むしろこちらの生地やカスタードの方が好きという人もいるかもしれません。“ジェネリック”という呼ばれ方をされているものの、食べ比べてみると意外に差があるので、興味がある人は両方食べてみてはいかがでしょうか。
萩の月(菓匠三全)
http://www.sanzen.co.jp/product/haginotsuki/index.html [リンク]
ふわころ(セブンプレミアム公式)
https://7premium.jp/product/search/detail?id=5871 [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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