【創作】自分から喜んで利用される人々【心理】
寝る前はスマホをいじるのが習慣になってる私。
モバゲーにスマホ★小説みたいな企画ページがあって、ひょんなことからそこに入り込んで、気になる小説を読んでみたら面白い。
素人が書いているんだろうから、尻切れトンボで終わってたとか、続きないの? とかそんなことは無粋だから言わない。
書籍化している作品もあるみたい。へーこれは楽しそうだね。
私も何か投稿してみようかなって一瞬思ったね。
なんでやめたかっていうと、利用されてる感が半端ないから。
どれだけゴミ小説だろうとそれを作るのにはお金がかかってる。人が一人生きるのにはけっこうお金がかかるもん。それを維持しながらみんな書いてるわけ。
けどなんで彼らは自分からタダで小説をお布施して、そのサイトからキャッシュバックなしにやってられるんだろうか。
私はすべてを網羅してるわけでもないし、する気もないから本当は雀の涙ほどの小銭は入るのかもしれないよ。知るかぎりではないけどね。
2chまとめブログとかもそうだけど、利用したら対価を出すべきでしょう。
編集するのに手間がかかるとか、コミュニケーションの場を用意してるとか、いろいろ方便はあるだろうけど、タダ乗りされたくないという気持ちを無視しているし、耳触りのいい言葉で裏の姿を巧妙に隠してるよね。
誰かれ構わずクリエイターって煽ててね。
まあ、SNSの場合は嫌なら来るなっていえるんだろうけど?
でもね、ピクシブもなんでもそうだけど、ああいうののせいで個人サイトはどんどん駆逐されていってるわけで。
昔あった同盟とか個人サイトへのリンクを集めた人力サーチエンジンなんてほぼ全滅したよね。
そうやってネットに独占地域をつくっちゃって、閲覧者がそこに集中する状態にしておいてね、タダで投稿しろ、でもサイトで上がった収益はオレ様のもの、気が向いたらおこぼれやるよっていうのはちょっとね。(WEB独占禁止法とかないの?)
ランキング上位者にアメリカンドリーム的なものを与えてやってるからいいんだよとか反論もあるかもしれないね。
でも、別にコンペに参加したいわけじゃないでしょ?全く不透明だし。
そういう目的で使ってる人はいいだろうけどね。
最近射幸心を煽るガチャを問題にしてるけど、こういうのも一緒だよ。
だからああいう系は嫌いだし利用しない。投稿者としても閲覧者としても。
自分から喜んで利用される人々がいるかぎりああいうのは消えないんだろうね。
自分の創作価値を見つめ直して欲しいね。どんなカスにだってお金がかかっていることに。
そしてその利用のされ方は強者が決めることじゃないことに。
タダで弱者の創作物を食ったり食われることがどれだけのことかということを自覚したい。
サービス提供側は、野道に勝手に生えてくるキノコに敬意なんて示さない。
どんどん我欲に走られていってるのに、どんどん受け入れていく人々。
そこまでしてそのカスを見て欲しいの?
ううんとってもいい作品ばかりで溢れてるのは知ってるよ。でもだからこそ言いたい。
用意されたコミュ内でのどうでもいい優越感とか、衆目を集めたいとか、安いプライド、射幸心、そんな心理に浸け込まれて利用されるのはやめよう。それは働かされているんだよ。
そんなこと続けていたら、どんどんなめられていく。
いずれどうなるでしょう。どこに行き着くでしょう。
そのとき、フリーライダー(タダ乗り者)が何をしてくれるでしょう。
キノコが生えなくなった古木はポイして、新しい資源を探すだけだよ。
もう一度考えてみよう、創作ということを。
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです
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