【商店街調査】武蔵小山パルムのアーケードは、都内最長で雨の日の買い物も快適!
一時期、地方では閉鎖するお店も増えたことから、商店街にネガティブなイメージをもつ人も少なくない。しかし、最近では商店街で新たな業態の店を始める若者も増え、再び熱を帯び始めた。そこで、都内の商店街を利用している人たち100人にアンケート調査を実施し、「好きなところ」「改善してほしいところ」など、満足度を探ってみることに。今回は、武蔵小山駅(東急目黒線)の近くにある、武蔵小山商店街パルムに注目してみよう。
雨の日でも安心!「アーケード」がお気に入りのユーザーは6割超
まずは、武蔵小山商店街パルムの「好きなところ」から。TOP10は以下のとおり。
●好きなところ(複数回答)
1位:アーケードがある(64.0%)
2位:活気がある、雰囲気がよい(47.0%)
3位:お店の種類・数が豊富(46.0%)
4位:商店街の長さ(距離)がちょうどいい(42.0%)
5位:自分の好きなお店がいくつかある(38.0%)
6位:安いお店(コストパフォーマンスのよいお店)がある(35.0%)
7位:おいしいお店がある(27.0%)
8位:防犯面で安全・安心感がある(26.0%)
9位:混雑度がちょうどいい(24.0%)
9位:個人経営のお店がある(24.0%)
この商店街の大きな特徴ともいえる「アーケードがある」の項目が1位。アーケードがあることで、雨の日でもぬれることを気にせずに利用できるのはうれしいし、日差しが強いときにも日陰になるので、これからの季節も快適に買い物ができそう。ユーザーにとっての大きなメリットといえるだろう。ちなみに、武蔵小山商店街パルムのアーケードは1956年に完成したもので、その長さはアーケード商店街としては都内最長の800m。当時は、現在よりも少し短い470mだったそうだが、それでも“東洋一”だったとか。
3位「お店の種類・数が豊富」は46.0%だが、「個人経営のお店がある」は24.0%で9位。実際に商店街まで足を運んでみた感想としては、たしかにチェーン店が多いように感じた。しかし、その間にポツポツと八百屋さんや精肉店、シューズショップなど個人経営の店舗が点在。スーパーや雑貨店、スパやヘアサロン、居酒屋に喫茶店まで幅広いジャンルの店舗が並んでおり、この充実ぶりに助けられる人は多いのではないだろうか。
取材時、たまたま通りかかった74歳のご婦人に「昔と今の商店街の変わったところ」を聞いたのだが、以下のように話してくれた。
「昔は近所の顔なじみの店がズラッと並んでいたけど、どんどん辞めていったのよ。テレビに出ることも多くなって商店街自体はにぎやかになったけど、やっぱり寂しい。でも新しいお店もどんどんできて、若い子もたくさんいて、元気があるのはこの商店街のいいところだと思うわ」
「活気がある、雰囲気がよい」の項目は2位にランクインしているが、このご婦人の言うとおり、若者からお年寄りまで幅広い年齢層の姿が見られ、平日にもかかわらずかなりにぎわっていた。【画像1】商店街のマスコットキャラクター・「パルとパム」のパムちゃんが出迎えてくれた(写真撮影/明日陽樹)
不満は少ない!? 人が多いのは活気がある証拠……?
続いて、反対に「ちょっとここは改善してほしい……」と感じているところについても聞いてみた。TOP10を紹介しよう。
●改善してほしいところ(複数回答)
1位:人が多くて混雑している(30.0%)
1位:あてはまるものはない(30.0%)
3位:高いお店(コストパフォーマンスがよくないお店)がある(10.0%)
4位:お店の種類・数が少ない(9.0%)
5位:個人経営のお店がない(8.0%)
6位:開催されるベントに興味がわかない(7.0%)
7位:自分の好きなお店があまりない(5.0%)
7位:常連になっているお店があまりない(5.0%)
7位:汚い・清潔でない(5.0%)
7位:防犯面で安全・安心感がない(5.0%)
7位:活気がない、雰囲気がよくない(5.0%)
1位の「人が多くて混雑している」の項目でも、ポイント数は30.0%。先述の「好きなところ」では、「活気がある、雰囲気がよい」が2位だったことからも分かるように、「混雑している=繁盛している」といったところだろう。
また、同率で「あてはまるものはない」がランクインしているところや、3位以下の項目の回答者が1割以下であることを鑑みても、多くのパルムユーザーは商店街に対する不満はあまりないのかもしれない。【画像2】平日の昼間にもかかわらず、大勢の人でにぎわう商店街の様子。学校帰りの学生たちや子連れのママたちも多かった(写真撮影/明日陽樹)
もはや生活の一部!地元民に愛される商店街
ここまで、好きなところと改善してほしいところをそれぞれ探ってきたが、「この商店街は好きですか?」と聞いたところ、「とても好き」(53.0%)「好き」(41.0%)と、94.0%ものユーザーがこの商店街が好きだと回答。一方で、「まったく好きではない」「あまり好きではない」は、いずれも回答は0だった。94.0%という数値は、今回SUUMOジャーナルで調査を行った全10カ所の商店街のなかで最も高かった。
「この商店街は、どんな雰囲気ですか?」という質問にも答えてもらったので、いくつか紹介しよう。
●商店街の雰囲気
「活気があり、さまざまな店があるので気分転換になる」(58歳・男性)
「わざわざ出かけるというよりは、日常的に使っている地元の人が多い」(30歳・女性)
「子どものころから利用しているので、日常のなかにある商店街という雰囲気」(28歳・男性)
「地域の生活の要という印象。いつでも活気があり、にぎわっている」(26歳・女性)
「さまざまな年齢層をターゲットにした多種多様な店がそろっており、活気もあるので、歩いていて楽しい気分になれる」(23歳・男性)
「下町に近い雰囲気で、きどらないところがいい」(42歳・男性)
このようにユーザーの実感としても、“地域に根付いた、地元民に愛される商店街”という位置づけのようだ。さらに、地元民が通う店なら名店が多いのではないかと思い、商店街のなかでよく行くお店も聞いてみた。
●商店街のなかでよく行くお店
・鳥勇(焼き鳥屋)「匂いで誘われたら買う気がなくても買っちゃいます」(40歳・男性)、「総菜がおいしい」(64歳・女性)
・王様といちご(喫茶店)「パスタがおいしく、コスパがいい」(23歳・男性)、「とにかく巨大なパフェで子どもが喜ぶ」(44歳・男性)
・コミネベーカリー(パン店)「菓子パンの種類が多くておいしい」(50歳・男性)、「私が小さいときからあり、すべて手づくりなのでおいしい。あんがたっぷり入ったあんぱんは、何個でも食べられる」(34歳・女性)
・晩杯屋(立ち飲み居酒屋)「コストパフォーマンスがいい」(35歳・女性)、「安くておいしい」(48歳・男性)
・三代目茂蔵豆富(豆腐店)「安くていろいろな商品があって楽しい」(55歳・女性)【画像3】テレビでもよく取り上げられる喫茶店「王様といちご」。店の名物はキングパフェ(写真撮影/明日陽樹)
若者からお年寄りまで、老若男女問わず快適に過ごせる武蔵小山商店街パルム。アーケードがあるから、これからの梅雨の時期にも気軽に訪れることができそうだ。まずはちょっとのぞくつもりで、“商店街散歩”はいかがだろうか?●調査概要
[商店街に関する調査]より
・調査期間:2017年3月28日~2017年3月30日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象: 武蔵小山商店街パルムを1週間に1回以上利用する20歳~69歳の男女
・有効回答数:100名
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/06/135185_main.jpg
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