我が実家スタンダード「天丼の卵とじ」が断然うまい
実家では天丼といえばかつ丼のように天ぷらを卵でとじたものだったので、初めて外食で天丼を食べたときに「卵がない」と衝撃を受けました。本当に衝撃でした。
天ぷらのおいしいお店やホテル内のてんぷら専門店でいただく天丼も、それはそれでおいしいのですが、やはり「違う」という思いがぬぐえませんでした。今でも天丼は卵とじのほうが断然おいしいと思っています。自宅で作る際も当然、卵でとじます。
見た目はめちゃくちゃ悪いです。天ぷらの衣がぐずぐずになって、目も当てられません。
でも卵でとじる丼ものは、基本みんなぐずぐず。むしろ具材と卵が一体化している姿に食欲をそそられるというものです。甘辛のたれをたっぷり含んだ天ぷらをやさしく包み込んだ卵、想像してみてください。おいしくないわけがない。
というわけで、実家のレシピをベースとした天丼@卵とじバージョンをご紹介します。
【材料】1人前 かき揚げ(お好みの天ぷらでも可。その場合はかき揚げ1個分に該当するボリュームに) 水 100cc 出汁しょうゆ 50cc 砂糖 大さじ1/2 甘口好きなら 大さじ1 卵 1個(卵好きな人は2個で)
市販の海老のかき揚げを買ってきました。どんなかき揚げでもOK、お好みで。
出汁しょうゆがない場合は、普通のしょうゆでOKですが、水を出汁100ccにしてください(水に顆粒出汁を小さじ1程度加えればOKです)。もっと濃く、もっと甘くなどの好みで材料の増減はご自由に。ただし、丼物はあまり薄味にするとうすらぼんやりした味になるのでご注意を。
まずは小さなフライパンに水、出汁しょうゆ、砂糖を入れて沸騰させます。
沸騰したらかき揚げを入れます。厚みがあってすべてがつゆに浸らないようなら、両面をつゆにくぐらせます。
卵をかき揚げ部分から全体にかけ、すぐにふたをします。
この際、溶き卵にしておいてもいいし、写真のように黄身と白身がばらばらのままでもOKです。溶き卵にしておいてかき揚げの上からゆっくりと回し入れれば、かき揚げにより絡むし、黄身と白身がばらばらのままだと、かき揚げを卵でコーティング、みたいな感じになります。
白身が透明なのがありの人はこの段階で火を止め、あとは余熱で火を通します。卵にもしっかり火を通したい人は、30秒ほど弱火で火を通します。筆者は「白身は白くしたい派」なので、すぐに火は止めません。
さて、ご飯に盛り付けますよ。
どうですか、この見た目の悪さ。溶き卵をかき揚げの上から回しかけていたら、これ以上にぐずぐずの見た目になります。でも食べてみてください、本当に最高なんです。
かつ丼だって、ソースかつ丼もおいしいけど、卵でとじた王道のかつ丼もやっぱりおいしいでしょう? あれと同じです。一味や七味ともよく合います。
かつ丼と違ってかつや玉ねぎを切る必要もない分、もっと簡単に作れます。友人はお金がないとき、「揚げ玉と玉ねぎを卵でとじた『なんちゃって天丼』が結構うまかった」と言っていました。天ぷらの衣に包まれた具材が不要だと……? しかしそれでもいけるなと思えるおいしさなんです。
筆者は辛党ですが甘口の味付けが好きという矛盾体質なので、甘めの味付けの天丼に一味をがんがん振りかけて食べると、もう次の1食は食べられませんってくらい満腹になるまで食べてしまいます。このぐずぐず天丼を食べると、どんなに高級食材を使った高級店の高級天丼より、うまいと思ってしまうのです。
どうかぜひ一度、お試しください。筆者にとっての天丼は生涯こっちがスタンダードです。しつこいけど、本当においしいんですよ!!
※この記事は2017年5月の情報です。
書いた人:椿あきら
猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。 Twitter:@nananatsubaki
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