役立つかどうか分からないけど“無駄にかっこいい”クラウドファンディング製品3選
クラウドファンディングには、日々様々な製品が出展される。
その中には世界を変革させる可能性のあるもの、疑問符の拭えないもの、明らかに役に立たなそうなものが混ざっている。そしてこの記事で紹介するのは、実際に役に立つかどうかは未知数だがそのデザインと斬新性で強烈なインパクトを残す製品である。
それは一体、どういう代物か?
1.Digitsole Smartshoe
クラウドファンディングサービス『Kickstarter』でここ最近大きな話題を呼んでいるのが、『Digitsole Smartshoe』という謎のスニーカーである。
これはスマートフォンと連動するIoT製品。靴紐はなく、代わりに「オートタイトニング機能」というものを搭載している。足の甲に当たるハッチがシリンダーで開閉し、使用者の足のサイズに応じて締めつけ度合いを自動調整するというものだ。
さらにこのスニーカーは、位置情報や歩数、歩幅、歩行距離などを算出してくれる。腕につけるガジェットよりも正確なデータを得られるという。
そしてDigitsole Smartshoeの最大の売りは、歩き方を修正してくれるという点だ。歩行のフォームが悪いと、腰痛などの原因になってしまう。足のどの部分に体重がかかっているのかを読み取り、その都度正しい歩き方をスマホ経由でレクチャーしてくれる。
それが万人の需要を生み出すか否かはさておき、確かに斬新なスニーカーである。
Digitsole Smartshoeは、229ドル(約2万5,000円)からの出資をKickstarterで受け付けている。
2.Cabriovelo
次に紹介するのは乗り物だ。
『Cabriovelo』はイタリア発の三輪自転車である。念を押しておくがこれは自動車ではなく、あくまでも人力の自転車だ。
イタリア製らしく、スタイリッシュなボディが特徴的である。ライトやウィンカー、バックミラー、ワイパー、クラクション、幌、そして200L収納のトランクまで用意されている。重量は45kgもあるが、250Wモーターがそれを楽々動かせるだけのパワーを供給してくれる。
限りなく自動車に近づけた自転車であるが、狭い日本の道路でこのCabrioveloが活躍できるか否かは微妙な問題である。そもそも、こんなものどこに駐輪すりゃいいんだ?
価格は3900ユーロ(約48万円)。このあたりは単車並みの数字だが、それでもCabrioveloの購入を希望する声が世界中から相次いだらしい。
3.Sound Heroes
最後はBluetoothスピーカーである。
『Sound Heroes』は、現在確認されている中で恐らく世界唯一のヒューマノイド型スピーカー。これぞアンメリカ〜ンヒーロー! という感じのフォルムのヒューマノイドが、音楽に合わせて発光したり、煙を出したりしてくれる。
別にこのヒューマノイドが動いて何かするというわけではないが、部屋に1台置いておけば圧倒的な存在感を発揮するに違いない。
しかもこのSound Heroes、異様にデカい。サイズごとに『Prime』と『Premium』の2種類が用意されているが、大きいほうのPremiumは全高72cm。闇夜の中で目撃したら、ビックリして失禁してしまうかもしれない。
Sound Heroesは現在、クラウドファンディングサービス『Indiegogo』にて投資を呼びかけている。Premiumは220ドル(約2万4,000円)、全高45cmのPrimeは100ドル(約1万1,000円)からの出資枠を用意している。
以上、「役に立つかどうか分からないけど、無駄にかっこいい製品」をご紹介した。
クラウドファンディングとはインパクト勝負という側面が強く、何千ドルという額の出資を行うユーザーですら「実際に役立つかどうか予想がつかない」と思っている節がある。それは単なる衝動買いではないかという指摘もあるだろうが、やはりこの世は何事も「見た目が一番」ということなのか。
【画像・動画】
Digitsole Smartshoe The World’s First Intelligent Sneaker-Kickstarter[リンク]
Cabriovelo[リンク]
Sound Heroes: Bluetooth Speaker of the Future-Indiegogo[リンク]
Cabriovelo: versatile convertible E-bicycle car. Crowdfunding INDIEGOGO-YouTube[リンク]
Sound Heroes- futuristic bluetooth speaker presentation [official video]-YouTube[リンク]
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(執筆者: 澤田 真一) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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