タヒチ在住24年日本人夫婦が愛する「まぐろのSASHIMIソース」とは?

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寿司が世界のSUSHIになってから、生魚を食べることへの抵抗がなくなった外国人はきっと多いことでしょう。しかし日本から約1万キロ離れた南の島タヒチでは、SUSHIが世界に認められる前から、レストランでも家庭でも「SASHIMI」が食べられてきました。呼び名もそのまま「SASHIMI」です。

フランス領ポリネシア、通称タヒチ。南の楽園とうたわれ、美しいラグーンに囲まれた島に浮かぶ水上コテージは、ハネムーナーの憧れでもあります。ゴーギャンが晩年を過ごした地でもありますね。

四方を海に囲まれているため漁業が盛んで、南太平洋で収穫されたまぐろの多くは日本へ輸出されるそうです。そしてもちろん、タヒチアンも日常的に魚を食べます。一般的なのはまぐろの赤身(赤身のみ、トロは好まれません)と白身魚のシイラ(現地ではマヒマヒと呼ばれます)など。

シイラはソテーするメニューをよく見かけますが、まぐろは生のままが人気です。冷水で締めてライムとココナッツであえたポワソン・クリュはタヒチを代表する料理のひとつですし、SASHIMIもタヒチの食生活になくてはならない存在です。

ただ赤身のため、味わいはあっさり淡白。そこで現地ではしょうゆ&わさびのほか、タヒチならではのSASIHIIソースでも食べられます。これがおいしいのです!

市販もされていますがどのお店、どの家庭にも「うちの味」があり、固定のレシピがあるわけではありません。しょうゆ、オイスターソース、マスタードの3種はほぼ共通で使われるようですが、その分量もまちまちだし、それ以外にケチャップ、にんにく、コショウ、砂糖などは入れたり入れなかったり。

そこで今回はタヒチのランギロア島に24年間住んでいた夫婦おすすめのレシピをご紹介します。

こちらは奥様。ご協力ありがとうございます!

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ランギロア島で暮らしていた頃は、まぐろは知り合いの漁師さんから買っていたそうです。価格はフィレ(切り身)が1キロ約1,000円。首都パペーテのあるタヒチ島でもほぼ同じか、もう少し安いお店もあるかもしれないそうです。さすが現地、日本より安い! あ、でもタヒチの物価は基本的にとても高いです。

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まずこちら、日本で食べるまぐろの赤身の刺身。

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タヒチでは薄くスライスします。肉でいえばそぎ切りみたいな感じ。柵ではなく、スライスされたまぐろを買ってください。まぐろの形状は結構大事なので、ここは守ってくださいね。

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まぐろは薄めにスライスし、キャベツの千切りの上に並べて一緒に食べるのがタヒチ風です。ツマが大根じゃなくてキャベツというわけです。あらかじめお皿にこんな風に敷いておきます。

ではソースのレシピです。

ソースはキャベツのドレッシングにもなるので、やや多めに作るのがおすすめ。

【材料】(まぐろ400~500g分くらい) しょうゆ 40ml オイスターソース 大さじ1 砂糖 大さじ1/2 マスタード 小さじ1 白こしょう 適量 サラダ油 適量 きざみにんにく 適量

※このほか、ショウガやレモン汁を加えるのもOK、サラダの代わりにごま油を使う人もいるそうです。

これらを全部よく混ぜます。それでできあがり!

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まずは刺身を盛り付けて……

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右手が上記のレシピで作ったSASHIMIソースです。

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夫妻に教えていただいたレシピはしょうゆの比率が大きいので、比較的「和」の要素が強め。といってもマスタードやオイスターソースが入っているし、赤身によく合うおいしさです。

まぐろを薄めにスライスするからソースとよく絡むし、下に敷いたキャベツと一緒に食べやすいです。薄切りにはこういう意味があるのです。

タヒチのレストランと家庭の数だけレシピがあるようなソースなので、もう1種類、「洋」の要素が強めのレシピもご紹介しておきます。写真では左側のソースです。

【材料】(まぐろ400~500g分くらい) しょうゆ 30ml マスタード 大さじ1 オイスターソース 大さじ1 砂糖 大さじ1~大さじ1.5 ケチャップ 小さじ1 サラダ油 適量 きざみにんにく 適量

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こちらのほうがややこってり。とろみもあります。

いずれのレシピも分量は自分好みにどんどんアレンジして、「マイベストサシミソース」を見つけてください。人によってはマヨネーズを加える人もいるかもしれませんね。ごま油を使えば、少し中華っぽくなります。

このソースで食べると、安売りしている赤身もおいしく食べられます。まぐろ以外でも、脂の乗っていない魚ならよく合います。特別な材料はなにひとつ使わず作れるので、自宅でタヒチ気分、味わってください!

※この記事は2017年5月の情報です。

書いた人:椿あきら

椿あきら

猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。 Twitter:@nananatsubaki

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