人脈作りが上手い人は「広く浅く」付き合わない 人生を活かすコネの作り方

人脈作りが上手い人は「広く浅く」付き合わない 人生を活かすコネの作り方

コネで入社した。コネで仕事をとった。そう聞くと、あまり良いイメージを抱かないというのが日本人の感覚かもしれない。

なぜなら「コネ」はズルと結び付けられるからなのだろうが、アメリカをはじめとする諸外国では「コネも実力のうち」と考えられている。

『コネ持ち父さんコネなし父さん』(川下和彦著、ディスカバー・トゥエンティワン刊)では、ゼロからコネを築いたPRディレクターの川下和彦氏が、最短で理想的な人間関係を築く方法を紹介した一冊。タイトルが、とあるベストセラービジネス書に似ていなくもないがこちらは「金」ではなく「コネ」である。

日本では「縁故」という意味合いが強い「コネ」。しかし、そもそもは英語の「コネクション」の略語であり、「縁故」だけでなく、もっと広く「関係、つながり」という意味がある

また、川下氏は、コネには「先天的なコネ」と「後天的なコネ」があると述べる。

「先天的なコネ」は、大富豪の家に生まれ育ったといった生まれ持ったコネ。「後天的なコネ」は、人生をおくる過程で獲得していくコネだ

今はコネがなくても、開拓できるのが「後天的なコネ」。では、どのように開拓していけばいいのだろうか。

■コネを作れる人は「広く浅く」付き合わない

コネがない人は「広く」つきあおうとして、一対多の関係を「浅く」してしまう

それに対し、コネのある人はつきあいをあえて「狭く」することによって、一対一の関係を「深く」する。その結果、向き合っている相手とのコネクションが太くなると著者は指摘する。

その一つの方向のコネンクションの先にいるのは、志を同じくする人たちだ。個々のコネクションが太くなると、同じ目的やテーマで固く結ばれた仲間まで紹介してもらえるようになるのだ。

コネを作れる人は、「一対一」の関係をとことん大切にする

「広く浅く」より「狭く深く」関係を築いたほうが、結果的に自分がつながりたい目的に沿って多くの仲間が応援してくれるようになるのだ。

また、著者はツイッターのフォロワー数やフェイスブックの友達を増やしても、それがコネにつながると限らないとも言う。

著名人でもなければ、たいていの人にとってのフォロワーは長年引き出しの中に眠っていて顔も思い出せない人の名刺と大差ない。コネを持っている人が大切にしているのは、会ったことのないフォロワーではなく、いざというときに力を貸してくれる真の仲間。

そう、大切なのは100人のフォロワーより、1人の戦友だと言えるのだ。

仕事ができるかどうかは、コネがあるかどうか。人間関係は自分で築いていくものだ。その中で信頼し合える人と出会い、力を貸し合う。本書から、コネの重要性を改めて感じるはずだ。

(新刊JP編集部)

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