2017年版 みんなが選んだ「穴場だと思う街」の家賃相場は?

2017年版 みんなが選んだ「穴場だと思う街」の家賃相場は?

リクルート住まいカンパニーが発表した「みんなが選んだ住みたい街ランキング2017 関東版」では、住みたい街以外に「穴場だと思う街」についても調査している。これはアクセスがよくて生活がしやすい割に、家賃や物件価格がリーズナブルなイメージがある街を挙げてもらったもの。ランキングトップ10と一緒に実際の家賃相場を見ながら、本当に穴場といえるのかをチェックしてみた。●穴場だと思う街(駅)ランキング(2017 関東版)

順位(得点※)/駅名(主な路線)/家賃相場

1位(77点) 北千住(JR常磐線)/7.43万円

2位(45点) 赤羽(JR京浜東北線)/7.30万円

3位(26点) 池袋(JR山手線)/8.50万円

3位(26点) 大塚(JR山手線)/8.32万円

5位(25点) 駒込(JR山手線)/8.22万円

6位(23点) 巣鴨(JR山手線)/8.47万円

7位(20点) 田端(JR山手線)/7.95万円

8位(19点) 川崎(JR京浜東北線)/7.87万円

9位(18点) 綾瀬(東京メトロ千代田線)/6.79万円

9位(18点) 和光市(東武東上線)/6.35万円

※「みんなが選んだ住みたい街ランキング2017 関東版」調査時の回答を1投票=1点として数値化(調査概要は下部参照)

1位・2位は3年連続で同じ街が「穴場」としてランクイン

「穴場だと思う街」の調査は、2015年より実施している。毎年ランクインする顔ぶれは入れ替わりが激しいが、1位と2位は3年連続で同じ街が選ばれた。

1位の北千住駅は東京都足立区に位置し、JRや東京メトロ、東武線など5路線が乗り入れておりアクセスの利便性がピカイチ。昔は都内のはずれにある下町というイメージだったが、近年は再開発により街並みの整備が進行。大学キャンパスも複数移転してくるなど、街の若返りが進んでいる。こうした状況から、2位以下に大差をつけて堂々の1位に輝いたのだろう。家賃相場は3年前に比べるとじわじわと上昇傾向にあるので、穴場としてのコストパフォーマンスを求めるのなら今のうちがチャンスかもしれない。

2位は東京都北区の赤羽駅。2011年に誕生したエキナカ施設「エキュート赤羽」があり、2014年には駅直結の商業施設も誕生するなど施設が充実している。また、昔ながらの商店街もにぎわっており、暮らしやすい環境といえる。駅周辺に立ち並ぶスーパーや大型マンションを横目に10分弱歩いた場所には2017年4月、東洋大学の新キャンパスが誕生。若者の活気あふれる街として、今後のさらなる発展が期待できる。家賃相場は3年前からさほど変わりなく、新宿駅や東京駅まで乗り換えせずに行ける利便性もあり、確かに穴場な街といえそうだ。【画像1】赤羽の商店街(写真/PIXTA)

【画像1】赤羽の商店街(写真/PIXTA)

都内屈指の人気路線、JR山手線にも実は穴場の駅が……!?

3位~7位にはJR山手線の駅がランクイン。JR山手線沿線の家賃相場は、都内でも決して安いほうではない。環状に結ばれた駅のうち、渋谷駅や品川駅、有楽町駅といった南側に位置する駅の家賃相場が特に高いのだが、今回ランクインした駅はすべて北側に位置している。東京を代表する便利な路線沿線でありつつ、比較的家賃がリーズナブルな「穴場」が見事に選ばれたわけだ。

JR山手線の駅のうち、3位の池袋駅は「住みたい街ランキング」でも7位に選出。シングル・DINKS(夫婦共働きの2人暮らし)・ファミリーという投票者の属性別に見ると、特にシングル層から高く支持されていた。家賃相場はトップ10のなかで最も高いが、駅直結の2つの百貨店をはじめ大型商業施設が充実した街並みと、西武線や東武線、東京メトロも乗り入れる交通の便のよさ、JR山手線内では比較的手ごろな点を考えると穴場だといえるだろう。

ランクインした駅でもう一つ注目したいのは8位の川崎駅。「穴場だと思う街ランキング」では昨年の50位から大幅にランクアップしており、「住みたい街ランキング」でも昨年の47位から30位へと順位を上げている。神奈川県川崎市にあるこの駅は、品川駅と横浜駅のほぼ中間に位置し、都心にも横浜にも行きやすいロケーション。現在は「川崎駅周辺総合整備計画」の下で再開発が進められており、駅自体も大規模な改良工事が進行中。東口と西口を結ぶ北口自由通路やエキナカ商業施設の完成を来春に控えていることからも、注目度が高まっている。街の魅力が高まるにつれ家賃相場の上昇も考えられるので、今のうちが狙い目かもしれない。【画像2】川崎駅西口と夜景(写真/PIXTA)

【画像2】川崎駅西口と夜景(写真/PIXTA)

ここまでランクインした駅を見てきたが、確かにイメージどおりに穴場といえる要素を備えている様子。「住みたい街ランキング」の上位に選ばれた吉祥寺駅や恵比寿駅、横浜駅ほどにはネームバリューがないかもしれないが、アクセスのよさや生活のしやすさ、コストパフォーマンスからいえば、十分に魅力的な街だろう。●穴場だと思う街ランキングの調査概要

・調査期間:2017年1月21日~2017年1月26日

・調査対象:関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)在住の20歳~49歳の男女

・対象駅:1都4県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)

・インターネットによるアンケート調査/総計3996名(シングル・DINKS・ファミリー各1332名、うち男女各666名)

・調査実施機関:株式会社マクロミル●家賃相場の調査概要

・マンション、アパートともに15戸以上登録されている駅が対象です

・家賃相場は2017年1月1日~2月28日にSUUMOに掲載された賃貸物件から算出しています(随時更新のため変動の可能性があります)

・賃貸物件は駅徒歩20分以内、10m2以上の定期借家をのぞくワンルーム・1K・1DKが対象です
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2017/05/134238_main.jpg
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