【上海モーターショー2017】玉石混淆の中国車勢
▲100万ドルどころでは済みそうにない上海の夜景。日本車も走ってはいるが、ビュイックやシボレーなどGM車、中国メーカーが師匠と仰ぐフォルクスワーゲンなど、道行く車も様々なメーカーが混在している
コピー車から、まじめなEVまでなんでもあり
2017年4月19から28日にかけて開催された、第17回上海国際自動車工業展覧会(以下上海モーターショー)。開催規模ではすでに世界最大ともいわれており、展示ブースをすべて見てまわるだけで1日まるまるかかった。中国民族系メーカーブースで目立ったのは、SUVとEVやプラグインハイブリッド車といったエコカー。SUVは新車販売のけん引役であり、エコカーは主催者側から積極的な展示の指示を受けたともいわれている。
▲ショー開催前から、その存在が話題となっていた注目モデルが、ゾイト SR9だ。ご覧いただければわかると思うが、ポルシェ マカンをほぼ完璧にコピーしたモデル。3サイズはマカンより、ちょっとだけ大きく、全長4744×全幅1929×全高1647(mm)
▲こちらはBAIC BJ80PHEV。北京汽車はメルセデス・ベンツ車をダイムラーとの合弁会社で生産するので、Gクラスのコピー車とも言い切れない微妙な存在だ。今回は本家にもない、プラグインハイブリッドをデビューさせた。インホイールモーター式を採用
▲かつては、中国共産党幹部などの専用車だった、由緒ある紅旗(ホンキ)ブランドの新型車が、H5だ。2016年春に開催された北京モーターショーにて、出品されたBコンセプトをベースとする市販化モデル。2017年中には正式発表される予定
▲上海汽車のロエベブランドによるセダンi6をベースとする、プラグインハイブリッド車がei6。上海モーターショー開催のタイミングで正式デビューされた。1Lターボエンジンに、60kwを発生するモーターが組み合わされる。EVモードで53km走れるという
▲古きよき、英国自動車ファンは目を細めるコンセプトが、MG E-Motionコンセプトだ。パワーユニットは、電気モーターとなる完全EVで、0-100km/h加速は4秒と俊足。今後のラインナップの方向性を示唆するモデルなのだろうか
▲香港の企業ながら、海外車扱いする地元メディアもあった、ハイブリッドキネティックグループのH600。写真ではサイズ感が伝わりづらいが、全長5m超の大型セダンで、EVカーのスタディモデル。ピニンファリーナが開発協力をしている
▲ゾイト Z500は、もともと、トヨタ アリオンのコピー車としてデビュー。その後、写真のように独自のフェイスリフトを行いながら、2016年8月には、本家にもないEVまでラインナップしてしまった。航続距離は標準車が200km、高出力型は250kmをマーク
▲過去に、先代アルファードのコピー車をラインナップしていたイエマだが、今回はご覧のM70を展示。このデザインをどのように取るかは皆様の感性に任せるが、よくみると違和感が。本家アルファードよりボディサイズが小さいのだった
▲ジーリーは、MPVのコンセプトを発表。観音開きドアなどを採用しているので、今後短期間でこれをベースにした市販車が出るとは思えないが、ボルボ傘下の同社が手がけたこのモデルをみるに、ボルボブランドでミニバンの開発が始まるのかもしれない
▲中国はロングホイールベースモデルが大好き。ブリリアンスは、ミニバンにロングホイールベースモデルを投入した。3サイズは、全長5980×全幅1909×全高1935(mm)、ホイールベースは3865mmという。ダックスフントの自動車版といった風情だったtext&photo/マガジンX編集部
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