欠点(ほぼ)皆無の現行アウディA3スポーツバックが100万円台に。これはもう買わない理由がない?

▲底堅い相場をキープしてきた現行アウディA3スポーツバックだが、その低走行物件もついに100万円台へ……!

▲底堅い相場をキープしてきた現行アウディA3スポーツバックだが、その低走行物件もついに100万円台へ……!

すべてが高次元な、ある意味「宇宙一」のハッチバック

世の中には星の数ほどの「ナイスな車」があり、また、これがナイスであれはナイスじゃないと判断する価値基準も、人それぞれではある。しかし少なくとも筆者個人が「普段使いの実用車としては今、もしかしたらコレが宇宙一なのでは?」と考えるのが現行アウディ A3スポーツバックだ。

ご承知のとおり現行アウディ A3スポーツバックは、13年9月に登場した5ドアハッチバック。いちおうコンパクトカーというジャンルに属する車だとは思うが、「コンパクト」と呼ぶには若干抵抗もあるサイズ(全長4325mm×全幅1785mm×全高1465mm ※グレードにより多少異なる)の、この種の車の中では「ミドルサイズ」とでも呼ぶべきプレミアム・ハッチバックだ。

で、その現行A3スポーツバックの何が(筆者いわく)宇宙一かといえば、まずは「走り」である。

当然ながらサーキットのタイムがどうこうという類の車ではないが、ステアリングからボディから足回りから、とにかくもうすべてにおいて「精度」がひたすら高いのだ。決して運転が特別上手いわけではない筆者だが、なぜか現行A3スポーツバックに乗ると、狙ったラインから(イメージ的には)1mmとズレることのないコーナリングを完璧にキメることができる。いやはや、なんとも凄い車である。

そして第二のポイントとして「内装の精度感も異様に高い」というのがある。

アウディの中では「実用車」とも呼べなくはないモデルだが、そのインテリアの素材およびデザインならびに立て付けは、さすがのアウディ品質。そこは1mmの隙もないジャーマン・エリートの世界だ。まったくもってジャパニーズ・エリートではない筆者でも、こんなインテリアに日々包まれていれば少しは頭が良くなりそうな気もする。わからないが。

さらに第三のポイントとして、いわゆるブランドイメージも良好。「順風満帆なアッパーミドル層」の香りがプンプンしている。そして第四に「燃費もまあまあ良好」という美点もある。売れ筋である1.4 TFSIの場合、カタログ燃費は19.5km/L。プリウスではなくアウディを買おうというのだから、このぐらいの数値をマークしてくれているなら御の字以上であろう。

▲こちらが現行アウディA3スポーツバックで、写真はルーフレール付きの本国仕様。日本仕様のエンジンは1.4L/1.8L/2Lの各直噴ターボの他、1.4L直噴ターボにモーターを組み合わせた「e-tron」も

▲こちらが現行アウディA3スポーツバックで、写真はルーフレール付きの本国仕様。日本仕様のエンジンは1.4L/1.8L/2Lの各直噴ターボの他、1.4L直噴ターボにモーターを組み合わせた「e-tron」も

▲すべてが高品質・高品位、そして高精度な現行A3スポーツバックのインテリア。写真は本国仕様のS-lineパッケージ

▲すべてが高品質・高品位、そして高精度な現行A3スポーツバックのインテリア。写真は本国仕様のS-lineパッケージ

だがさすがに新車価格も中古車相場も割と高め

そんなステキな現行アウディ A3スポーツバックを「普段使いの実用車」としてコキ使う生活とは、やはり本当にステキなのだろうなぁ……と夢想していた筆者ではあった。

とはいえ、それを「購入する」のではなく単に「夢想していた」のには、当然だが理由がある。

端的にいえば「高かったから」である。

新車価格はベーシックな1.4 TFSIでも293万~328万円(※時期によって微妙に異なる)。……この種のドイツ製プレミアム・コンパクトとしては決して高くはなく、ある種の人には「何言ってんの? 楽勝じゃん(笑)」と言われそうな価格ではあるのだろう。しかし生憎こちとら自慢じゃないがカネはないので、総額330万円ぐらいには確実になるだろう新車はちとキツいのだ。

ということで「じゃ、中古で」としたいわけだが、中古車相場も実はそれなりに高い現行アウディA3スポーツバックである。

これはまぁ当然の話で、車に限らずイマイチな物の中古相場というのは割とすぐに崩壊するわけだが、ステキな物(価値が高いと市場から評価されている物)の中古品相場というのは、そう簡単に下がるものではない。現行アウディA3スポーツバックもステキなだけあって、中古車マーケットのボリュームゾーンは210万~250万円付近となかなかのもの。や、富裕な方々にとっては全然お安いのだろうが、筆者にとっては遺憾ながら若干お高い……ということだ。

▲新車で買うとなると何だかんだで総額300万円台半ばぐらいにはなり、中古車を狙うにしても、これまでは総額200万円半ば以上となるのが一般的だった

▲新車で買うとなると何だかんだで総額300万円台半ばぐらいにはなり、中古車を狙うにしても、これまでは総額200万円台半ば以上となるのが一般的だった

狙い目は180万円前後の低走行1.4 TFSI

しかしここへきてようやく、車両価格100万円台の現行アウディA3スポーツバックが増えてきた。それも「ボロくなったから安くなりました」というニュアンスの物件ではなく、走行2万km台までのなかなか好条件な物件が、である。

具体的に見てみると4月下旬現在、「車両価格199万円以下/走行2.9万km以下/修復歴なし」という検索条件にヒットする現行A3スポーツバックは全国で25台。そのすべてがベースグレードに相当する1.4 TFSIで、より上級な「1.8 TFSIクワトロ」やら「2.0 TFSIクワトロ」やらはさすがにこの条件ではヒットしない。が、走りそのものは1.4L直噴ターボの1.4 TFSIでも十分以上と個人的には思っているので、このあたりはどんとこいである。

年式で見ると最初期13年式が4台で、14年式が20台、15年式が1台。イメージ的には「14年式1.4TFSI/走行1.8万km/車両価格178万円」といったニュアンスの個体が、このセグメントの中心と言えようか。「新車同然」とは言えないが、「なかなかイイじゃないすか!」ぐらいのことは言いたくなる条件の中古車である。まぁ実際は店頭に行って内外装とかを拝見し、整備履歴も確認し、そんでもって可能ならちょいと試乗もしてみない限り断定的なことは言えないが、かなり期待が持てる「条件」ではあろう。

ということで筆者はこれから少々外出し、F-X(我が家の次期主力戦闘機)候補としての現行アウディ A3スポーツバック1.4 TFSIを、某販売店まで見に行ってみるつもりだ。筆者と同じように「総額200万円ぐらいまで」の予算感で、ステキなF-Xを探しておられる輸入車愛好家ならびにドイツ車愛好家の皆さんはさて、どう出るだろうか?

▲さらに待てば相場はさらに下がるはずだが、アウディ特有のモダンなデザインは正直、さほど長くはない旬の時期を過ぎないうちに手に入れた方が、結果として総合的な満足度は高いだろう

▲さらに待てば相場はさらに下がるはずだが、アウディ特有のモダンなデザインは正直、さほど長くはない旬の時期を過ぎないうちに手に入れた方が、結果として総合的な満足度は高いだろうお得に手に入るアウディ A3スポーツバック(現行型)をチェックしてみる▼検索条件車両価格199万円以下×走行2.9万km以下×アウディ A3スポーツバック(現行型)text/伊達軍曹

photo/アウディ

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