体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

「人を動かす」のが苦手な人こそ試すべき“特効薬”とは?

コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀さん。そんな松橋さんに「コミュニケーションの極意」についてお話しいただくこのコーナー。第11回目は「人を動かすコツ」についてです。

f:id:asukodaiary:20170324172919j:plain

世界中で読まれている『人を動かす』という名著があります。

著者はデール・カーネギー。日本では400万部以上売れている、自己啓発書を代表する1冊です。この本には珠玉のメッセージがぎっしり詰まっていますが、コミュニケーションのコツを一つだけ教えてくれと言われたら、私はこの一言を選びます。

「人に動いて欲しかったら、相手に重要感を与えなさい」

この言葉は、まさに真理を突いています。なぜなら、多くの人が欲しがっているのは、「あなたは重要な人です」というメッセージだからです。話を聴くことの大事さをこれまで何度か紹介してきました。一生懸命に話を聴いてくれる人が好きなのは、「分かってくれた」「認めてくれた」「理解してもらえた」という“重要感”が満たされるからなのです。

人は“重要感”が満たされると頑張れる

私は、営業の仕事を20年ほどやりましたが、本当に大変な会社でした。毎日12時間くらい拘束されて、週に一回も休みは自由に取れません。

たまに休みを申請すると、「今の数字で月に3回も休ませてくれって?よくまあ言えたもんだな?」と言われるようなひどい環境です。売れないと給料も最悪です。それでもやめずに長く働いている人たちがいます。

休みもなく、売れないのに、辞めずに頑張っている人の心理を不思議に思って尋ねると、「いい仲間がいるから」「必要とされているから」「認めてくれるから」という返事が返ってきます。

そう、これこそが“重要感が与えられる”ということ。仲間に助けられたり、感謝されたり、褒めてもらったり。

「誰かが認めてくれた」という気持ちが、仕事のモチベーションと深い結びつきをつくっているのです。

逆に重要感を感じることができない=プロセスや成果を評価してくれない会社だと、いくら休みが多くて、給料がよくても仕事にやりがいが持てません。

ですから、上司や先輩は、部下や後輩の“重要感を上げる”、つまり「あなたが必要ですよ」「あなたの頑張りはちゃんと見ていますよ」と伝えるのが最も大事な仕事なのです。

「人を動かしたい」ときの特効薬3つ

人が一番好きな人は、自分を重要に扱ってくれる人です。

重要感を与える方法はたくさんありますが、今回は即効性のあるテクニックを3つご紹介します。

【ポイント1】 相手の名前を呼ぶ

デール・カーネギーは、最も基本的で大事なものを『相手の名前を呼ぶこと』だといいます。

人によっては、「もちろん、そんなのはあたりまえでしょう」と思うかもしれません。

でも多くの人は、意外にも最小限しか、相手の名前を呼んでいません。

「お客様」「社長」「あなた」「君」「おーい」

上記のように、名前を呼ばずに呼びかける事が多いのではないでしょうか?

「おはようございます」

「これ、お願いできますか?」

「どう思われますか?」

「お疲れ様でした」

このような会話も、次のように名前を差し込むだけで、大きく印象が変わります。

「〇〇さん、おはようございます」

「〇〇さん、これ、お願いできますか?」

「〇〇さん、どう思われますか?」

「〇〇さん、お疲れ様です」

どうでしょう?ずいぶんと気持ちの伝わり方が変わりますね。

メールマガジンを購読している方にはおなじみですが、冒頭に「〇〇様」という宛名が書かれているメルマガを見たことがあるでしょう。

多くの企業が、このようなメルマガを送るのは、名前が差し込まれているかどうかで、本文を読んでもらえる確率が何倍も変わるからです。ですから、わざわざ「名前差し込み機能付き」のメール配信システムを使って、企業はメルマガを送っているのです。

すべては、相手の名前を呼ぶことの威力を知っているからです。

億万長者になった経営者が、教えてくれたことがあります。

お客様へ手紙を出すときには、本文中に3回、相手の名前を入れなさいと。

周りの人を観察してみると、コミュニケーションがうまい人は、そういえば、人の名前をよく連呼しているなあと気づくのではないでしょうか。

相手にとって名前を呼ぶことは、とても特別な力があるのです。

今日から、会話の中に相手の名前を何度も差し込むように意識すれば、関係がより深くなるでしょう。

【ポイント2】「すみません」ではなく「ありがとう」と言う

人に何かしてもらったとき、どんな言葉をかけていますか?

「どうも」

「すみません」

「悪いね」

こういった言葉を、反射的に言ってしまう人は多いです。

相手に重要感を与えるなら、感謝の言葉を届けましょう。

f:id:asukodaiary:20170324175205j:plain

この言葉に、感謝の気持ちを最大限に乗せて届けるのです。

「あ、どうも」「すみません」を多用するのは、人間関係が苦手な人という印象を与えます。

相手の目をしっかり見て、笑顔で「ありがとう!」と伝えましょう。

【ポイント3】相手のいいところを見つけてほめる

重要感を与える方法で、最も効果的なことは、やはり相手をほめることです。

でも、ほめるのが苦手という方はかなり多いです。

苦手な理由をリストアップしてみます。

(1)裏があるに違いないと思うから

ほめられても 「どうせお世辞でしょ」と、相手のほめ言葉には裏があるに違いないと思っていませんか?「他人をほめるということは、思ってもいないおべんちゃらを言うことだ」と、勘違いしている人は多いです。

1 2次のページ
リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。