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『百合展2017』を拝観しよう! ~業界横断百合イベント再臨~

ヴィレッジヴァンガードにて個人・企業の枠を超えて数多のクリエイターの百合作品が展示され話題となった『百合展2016』。あの素敵空間が再び現世に降臨した。
『百合展2017』は時期を分けて東京と大阪で開催。
東京では2017年3月18日(土)から3月26日(日)まで池袋マルイ7階催事スペースにて。
大阪では2017年4月1日(土)4月9日(日)まで梅田ロフト3階ロフトラボで行われる。
今回の百合展は参加クリエイター数も増えてグレードアップ。百花繚乱に咲き乱れる百合風景を拝観してきた。
そのラインナップを独断と偏見でふりわけたカテゴライズでご紹介する。

おねロリ

伊藤ハチ先生の作品からは『月が綺麗ですね』(一迅社)と『ご主人様と獣耳の少女メル』(kADOKAWA)が出展。洋風和風の世界観で縦横無尽におねロリ及びに同性婚を描きあげる世界一のおねロリスト・伊藤ハチ先生。その原画は尊く可憐で鮮やかだ。

江島絵理先生の『柚子森さん』(小学館)は女子校生みみかが小学生の柚子森さんに一目見たその日から服従に近い何かを抱いてしまうジェットコースターおねロリ漫画。おねロリというより犬ロリでは? と思わざるをえないみみかの表情が愛しい。麗しい柚子森さんの原画には神々しささえ漂っている。

玄鉄絢先生の作品『星川銀座四丁目』はKADOKAWAより新装版が出たばかり。掲載当時は『おねロリ』という概念はなかったであろうが、これは間違いなく良質なおねロリ作品。正当な手続きを踏んで生活を共にしようと志すストーリーは百合版『紫の上』と呼べるだろう。あたたかみのある色彩の前ですべての疲れがデトックスされる。

学園百合

雨隠ギド先生の『終電にはかえします』(新書館)は名作揃いの百合短編集。特に表題作はマイルドヤンキーなツネとあざとすぎる美少女あさきの恋模様が秀逸。女の子としての人生計画を緻密に立てていた主人公が、ある瞬間にタガが外れ我を忘れてしまう。その忘我の出会いが泣けるほどに切なく愛おしい。表情豊かな原画の前に日本語を忘れてしまう。

缶乃先生の『あの娘にキスと白百合を』(KADOKAWA)はリリックな世界観のうちにも少女たちの喜怒哀楽が散りばめられた珠玉のシリーズ。作者が『マリア様がみてる』(今野緒雪著・集英社)を愛好していただけあって心情描写が丁寧。妖精のような少女たちのイラストの中に入ってしまいたい。

高嶋ひろみ先生の『加瀬さん』シリーズ(新書館)は二人の少女の関係性が徐々に進展するさまが描かれた作品。隣のクラスのちょっと男の子みたいな女の子・加瀬さんと、主人公の少女・山田の特別な感情が育っていく過程が堪らない。加瀬さんに見つめられて落ちない女はいないのだ。なんと、今回の『百合展2017』ではアニメ化を予感させるポスターが登場。今後の展開が見逃せない作品のひとつだ。

岸虎次郎先生の『オトメの帝国』(集英社)は女子校の無邪気な少女らの生態を描写した作品。あまりに無防備であまりに不可思議。おばかな仲良し綾乃(あやの)と美好(みよし)から始まり、外見も気質も正反対のあーちゃんとちえなど百合っぷるが満載。むちむちした肉感のある原画を前にして免疫が増える一方だ。

片想い

平尾アウリ先生の『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(徳間書店)は地下アイドルCham Jamの舞菜(まいな)を全力で推す主人公・えりぴよの究極の愛情表現が見逃せない作品。どんなに塩対応されても舞菜推しな主人公。舞菜が冷たい理由には悶絶せざるを得ない。今回のグッズのなかでもcham JamのTシャツは語彙力を失わせてくれた。とてもいい。とてもいい、リアル。

仲谷鳰先生の『やがて君になる』(KADOKAWA)は話題の百合作品。「好き」という感情が訪れない主人公・侑(ゆう)は、同志だと思っていた生徒会長の燈子(とうこ)から、「好きになりそう」と言われてしまう。硬質なタッチのうちに独特の緊張感が根差す物語。美麗すぎる原画の前で張りのあるあの頃の艶やかな素肌が蘇る。

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