とっても真面目な“遊び”クルマ、フォルクスワーゲン ザ・ビートル(試乗レポート)

▲ブランドのデザインアイコンが4年ぶりにマイナーチェンジ、内外装が小変更された。また、安全装備やインフォテイメントシステムを充実させたこともポイント

▲ブランドのデザインアイコンが4年ぶりにマイナーチェンジ、内外装が小変更された。また、安全装備やインフォテイメントシステムを充実させたこともポイント

とっても真面目な“遊び”クルマ

丸いヘッドライト、丸いルーフライン、タイヤを覆う丸いフェンダー、あえての2ドア……世代を超えるアイコンとしてそれらの不文律を守りつつ、ビートルがおよそ4 年ぶりにマイナーチェンジした。エクステリアの改良は前後バンパーの形状変更など最小限にとどまる一方、インテリアはダッシュパッドやドアトリムなどをボディ同色とするなどした。オプションのレザーシートを組み合わせれば最大32通りのカラーリングになるというが、この車を選ぶなら絶対に明るい色を選んだ方がいい。

そしてさらなるトピックとしては、これまでグレード構成が1.2Lの「ベース」「デザイン」、2Lの「R-Line」の3つであったが、「R-Line」に1.4Lモデルが追加されたこと。「R-Line」はバンパーやフェンダー、リアディフューザーに黒やクロームの加飾を施したワイルド仕様だが、1.4Lであれば燃費もいいし2Lまでパワーは必要ないという人には朗報だ。

あらためて乗ると、ゴルフを思い出す。もちろんベースがそうなのだから当たり前だが、一つ前の6世代目をベースにしていることの古さなどは微塵も感じない。乗り心地は硬すぎず柔らかすぎず、ハンドリングも素直でとても扱いやすい。さらに最新世代のゴルフがやめてしまったオルガン式のアクセルペダルを採用しているのだ。

いい意味で見た目とのギャップが楽しい、とっても真面目な車なのだ。

▲デザインのバンパーやディフューザーはクロームパーツで飾られた。追加されたR-Lineの1.4Lターボはカタログモデルに初採用、ブレーキエネルギー回生システムを備えJC08モード燃費は18.3km/L

▲デザインのバンパーやディフューザーはクロームパーツで飾られた。追加されたR-Lineの1.4Lターボはカタログモデルに初採用、ブレーキエネルギー回生システムを備えJC08モード燃費は18.3km/L

▲スマホとの通信を可能とする純正インフォテイメントシステム(Composition Media)を標準化、最新ナビシステム(716SDCW)をオプションで用意する。シート地はファブリックを標準とし、オプションでレザーも選べる

▲スマホとの通信を可能とする純正インフォテイメントシステム(Composition Media)を標準化、最新ナビシステム(716SDCW)をオプションで用意する。シート地はファブリックを標準とし、オプションでレザーも選べる

▲ドライバー疲労検知システムを標準装備。後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能(リヤトラフィックアラート)や後方死角検知機能(ブラインドスポットディテクション)なども備わった

▲ドライバー疲労検知システムを標準装備。後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能(リヤトラフィックアラート)や後方死角検知機能(ブラインドスポットディテクション)なども備わった

【SPECIFICATIONS】

■グレード:Design ■乗車定員:4名

■エンジン種類:直4SOHCターボ ■総排気量:1197cc

■最高出力:105/5000[ps/rpm]

■最大トルク:175/1500-4100[n・m/rpm]

■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT

■全長x全幅x全高:4285x1815x1495(mm) ■ホイールベース:2535mm

■車両価格:269.9万円text/藤野太一

photo/河野敦樹

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