スチャダラパーBoseがコアなファンが集まるジムニー専門店に突撃!
▲「ジムニーはずっと乗ろうと思っていて手が出せていない車。そろそろ本気で考えないと!」というわけで、Boseさんがジムニー界の有名ショップに突撃です!
ランクルとジムニー。本気系SUVの両翼が所狭しと並ぶマニアック店
1990年のデビュー以来、日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパー。中古車マニアでもあるMC、Boseが『カーセンサーnet』を見て触手が動いたDEEPでUNDERGROUNDな中古車を実際にお店まで見に行きます!
編集部ゆきだるま(以下、ゆきだるま):Boseさん、今回は軽自動車、そしてSUVの名車であるスズキ ジムニーですね。
Bose:ジムニーは中古車で楽しみたい人にとって避けては通れないからね。しかも軽で遊びたい人、SUVを楽しみたい人、アウトドア好き、オシャレに乗りたい人……といろんな嗜好の人を満足させる。懐が深い車だよ。
ゆきだるま:ちなみにカーセンサーnetには現行型が約2000台(2017年2月10日時点)掲載されていました。
Bose:現行型といってもデビューは18年以上前。これだけ長い間大きなモデルチェンジをせずに作り続けられているってすごいよ!
▲石塚社長はもともとランクルを中心に扱っていたけれどジムニーの魅力にもどっぷりはまり、今は二つの看板を掲げています
石塚社長:Boseさん、いらっしゃいませ。Boseさんはジムニーも好きなんですか?
Bose:大好物です(笑)。実はジムニー工房には何度か偵察に来ているんですよ。
石塚社長:それは嬉しいなあ。うちはRV FACTORYというランクルを中心に扱う4×4ショップで、ジムニー工房はもともと別の方がやられているお店だったんです。近所ということもありジムニー工房の社長とは仲がよかったのですが、ある日、社長がリタイアすると。その話を聞いたとき、僕は思わず「看板がもったいないじゃないですか!」と言ったんです。そうしたら社長が「だったら石塚君がやる?」と言われて。それで両方のお店をやることになりました。今はジムニー工房をRV FACTORYの敷地内に移転させたので、店頭にはランクルとジムニーが並んでいます。
Bose:それで大きいのから小さいのまであるんだ。ランクルもコアなファンがたくさんいるからね。
▲20年以上前の軽自動車がいまだ現役! ジムニー工房では現行型以上に人気があるそうです
石塚社長:さきほどJB23(現行型ジムニー)の話をしているのが聞こえましたが、うちだと置いていてもあまり売れないですね(笑)。ほとんどのお客さんは、昔のジムニーに乗りたくて来てくれるんですよ。
Bose:JA12やJA22(ともに先代ジムニー)ですか?
石塚店長:はい。「四角いジムニーがカッコいい!」とね。JB23は市場にたくさんあるから、たまに頼まれたときは色は何色がいいか、ATとMTどちらに乗りたいかなどをリサーチして、お客さんと一緒に探したりしています。
四角いジムニーに乗りたいなら、ボディを入念にチェック!
Bose:ジムニーは先代もまだかなり市場に残っているんじゃないですか?
石塚店長:確かに年式を考えたら流通台数は多いと思います。でも状態のいいものはだいぶ見つけにくくなりました。例えばエンジン。先代ジムニーには2種類のエンジンがあって、商用モデルのJA12にはスズキが長く使っていたF6Aが搭載されています。これは比較的丈夫なんですが、乗用登録のJA22にはツインカムのK6Aエンジンが載っています。これはツインカムの初期型になるため、ガスケットが吹き抜けやすいんですよね。うちでは走行距離11万kmを超えたものはすべてオーバーホールしています。
Bose:確かに「カッコいいから乗りたい!」と思っても、古い車だから程度は気になるところだよ。僕もずっと乗りたいと思っている一方で「大丈夫かな……」と考えちゃうところもあるし。エンジン以外だとどんなところに気をつけた方がいいですか?
石塚社長:一番はボディです。極端な話、エンジンは交換ができますがボディはそれができない。錆びやすいのは下回り、とくにリアのタイヤハウスの中は注意してみた方がいいでしょう。あとは荷室のふちが錆びているものも結構あります。
▲リアタイヤがかきあげる水がたまるのか、荷室のふちが錆びている個体が多いといいます
Bose:JA12がデビューしたのは1995年。軽が現在の規格になる前だもんね。確かに状態にかなり差がありそう。
石塚社長:ジムニーはその性格上、雪国で多く使われるじゃないですか。必然的に凍結防止剤が散布された場所を走ります。だからどうしても下回りが錆びたものが多くなってしまいます。雪国で長く乗られていたものは、正直直しきれないんですよ。目に見えるところをやっても実は見えないところがかなり錆びていたということもありますし。ただ、ジムニーはもともと錆びには強い作りになっているみたいで、だからこそ20年以上経過してもこれだけ残っているとも言えます。
▲下回りの錆びも要チェックポイント。またオフロードを走っている個体は下を強打していることもあるので、店頭ではかがんで下回りを自分の目で確認!
Bose:やっぱり古い車は知識が豊富な専門店を頼った方がいいんだな。何台も乗りついでいるマニアは別にして、初めて乗るならいろいろ教えてもらいながら選びたいね。ちなみにオフロードを走っていたものはどうですか?
石塚社長:商品にはしづらいですね。ジムニーで山に行く人はかなりハードな使い方をしますから。
Bose:YouTubeにはジムニーでオフロードに行って、ゴロゴロと転がっている動画がたくさんアップされているもんね。あれ、見てるとすごく楽しい(笑)。
石塚社長:転がり方にもよりますが、中にはルーフまでいっちゃったり、フロントガラスが割れるような乗り方をしていたものもあったりするので。でもやっぱり、ジムニーで山に行くのは最高に楽しいんですよね(笑)。
Bose:でた! 人には勧められないけれど自分はそっちで遊んでいたパターンだ(笑)。社長もよく行っているんですか?
石塚社長:昔はジムニーでもランクルでも、しょっちゅう行っていました。2014年にランクル70が復活したときは久しぶりに“山を楽しめる新車”が出たと嬉しくなりましたから。
Bose:じゃあお店でもよく走行会を開催したり?
石塚社長:昔は毎月のように開催していましたが、最近はやらなくなりました。今、四角いジムニーを見に来るのは、山ではなく街でオシャレに乗りたいという人が主流です。それも楽しみ方の一つですからね。
パワーを上げたい? それならエンジンを載せ換えちゃおう(石塚社長)
▲1.3Lエンジンを積むジムニーシエラ。迫力あるワイドボディが気に入り、ジムニーではなくこちらを買っていく人も多いといいます
ゆきだるま:そういえば社長。前にジムニーの専門誌で、エンジンをスイフトスポーツのものに載せ換えちゃうなんて話を読んだんですが……。
Bose:なにそれ!
石塚社長:ジムニーではなく、1.3Lのジムニーシエラです。 スイスポが1.6Lだから排気量は300ccアップ。走りが全然違って楽しいですよ。
Bose:でも違うエンジンを載せるのって簡単にできちゃうものなんですか?
石塚社長:簡単ではないですが、エンジンスワップ(一度エンジンを外し、別のエンジンに載せ換えること)はランクルでよくやっているので(笑)。お客さんから「エンジンパワーを上げたい」という相談を受けることもあるのですが、元のエンジンに無理矢理パワーをかけるのは負担が大きいので僕はオススメしません。それよりもパワーに余裕あるものに交換した方がいい。もちろんきちんと公認を取りますよ。ただ、お客さんにも理解してほしいのは、エンジンをやるなら、その前にブレーキをちゃんとやりましょうということです。
▲ジムニーシエラのエンジンをスイフトスポーツのエンジンにスワップ。載せ換えたエンジンはヘッドを赤くしているそうです
Bose:調子が悪くなったエンジンを交換したり、大排気量エンジンにしたり……。ラジコンと同じノリだよね(笑)。
ゆきだるま:お客さんはどのあたりの年代の人が多いんですか?
石塚社長:40代~50代の方が多いですが、最近は20歳前後の若い子も来てくれたりします。
Bose:そうなんだよ。僕が家族や仲間とキャンプに行くと、たまにジムニーでソロキャンプしている若い子を見かけるんだ。すごいよね。オシャレなギアを紹介しているアウトドア雑誌にもジムニーが載っていたりするし。ほんと、いろんな楽しみ方があるんだな。次回はジムニー工房、そしてRV FACTORYに並ぶ車をいろいろ見ていこう。僕もジムニーに乗りたいと思っているし、本気で欲しい1台を探してみるよ!
~ライブのお知らせ~
2017年4月15日(土)にスチャダラパーの野音公演
『スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅』が開催されます。
チケット一般発売中です! 春の野音にぜひお越しください!
『スチャダラパーライブ 2017年 野音の旅』
公演日時:2017年4月15日(土)開場15:30/開演16:30
会場:日比谷野外大音楽堂
料金:前売り¥6,500
チケット絶賛発売中!
プレイガイド
チケットぴあ Pコード:317-632
ローソンチケット Lコード:71429
e+ http://eplus.jp/
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photo/篠原晃一
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