小さなヨンクにキャンプ道具を積んで森へ、焚火は男の必修科目です!【俺たち遊戯三昧】
カーセンサー本誌にて、車を自由に使いこなす遊びの達人たちを特集した連載「俺たち遊戯三昧」からの転載。 今回は会社員の荒牧良司さんが乗りこなす、スズキ ジムニー(JA11型)に注目!
▲38歳、会社員の荒牧良司さん。自転車も大好きで、現在はロードバイク系のサイクリングウエアの会社でデザインなどを担当している。かつてはバイク派で、ホンダが作っていた武骨なデザインのスクーター(PS250)にキャンプ道具を積んで遊んでいたときは、北海道まで遠征したことも! 荒牧さんの愛車はアウトドアズマンの間で根強い人気を誇るジムニー。荒牧さんは1990年式の中古車を2年前に購入。頭上空間に余裕のあるパノラミックルーフ(ハイルーフ)仕様で、実用性抜群!
自分と向き合う時間を作るために必要な道具
寒さが沁みる冬の森。車の侵入が許された開けた場所で、荒牧さんは焚火台に向かっていた。焚火台は地面から火を離すことで、足元の生態系に負荷をかけないための大事な道具だ。そして、傍らには懐かしい時代のジムニー。すでにたくさんのキャンプ道具を降ろしたにも関わらず、車内にはまだ荷物が詰まっている。
「東京郊外の自然に囲まれた場所で育ったので、アウトドアは体に染みついています。基本的に道具は良いものを長く使う主義ですけど、つい新しいものが欲しくなってしまうんですよね。いくら使ったかですか? ちょっと考えたくないですね~(笑)」
▲使い込まれたキャンプ道具の数々
なかには貴重なものもある。例えばテント。トップの写真に写っているのはアメリカの「Moss」製で、もう新品を買うことはできない。創始者のビル・モス亡き後、ブランドは売却され、今は似たアイテムが流通しているものの、“どこか違う”のだ。ちなみにビル・モスは世界で初めてドーム型のテントを開発した人物で、強風に耐える機能的、かつ芸術的なデザインを創造した彼の哲学を敬愛するファンは世界中にいる。荒牧さんはネットオークションで見つけ、10万円ほどで落札したという。
「それに対して車は19万円(笑)。もちろん安いから買ったんだけど、ジムニーは昔からの憧れだったし、そもそも僕にとっては車も遊び道具の一つなので、突出してお金をかけるつもりもないんです」
そう語りながら、荒牧さんは集めてきた木の枝を器用にナイフで削り、燃やしやすいようにしていく。ジムニーを買う前はバイクでキャンプに行っていたため、焚火台を含めて古い愛用品はどれもコンパクト。大柄な荒牧さんとのギャップが楽しい。
「焚火は飽きませんね。あと1回燃やして終わりにしようと思っても、ついつい木を足しちゃうんですよ」
キャンプでの調理や夜の明かり、暖を取るうえで焚火は不可欠であり、男の必修科目といえる。車を含めた遊び道具を揃えることで、はじめて自分と向き合う時間を作れることを覚えておきたい。
▲フロントバンパー、グリル、サイドミラーを交換して車高も2.5インチ上げた。ジムニーの武骨な雰囲気が強調されている
▲隙間なく積まれたラゲージ
▲シフトレバーは工具のグリップに交換。奥に見えるのはシュラフマットだスズキ ジムニー(初代)を探す▼検索条件スズキ ジムニー(初代)text/櫻井香
photo/見城了
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