「将棋電王戦」第2回はプロ棋士5人とコンピュータ5チームが一斉対決
日本将棋連盟会長・米長邦雄永世棋聖と第21回世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフト・ボンクラーズが対局する「将棋電王戦」が2012年1月14日に開催され、ボンクラーズが勝利を収めた。対局後の記者会見で米長棋聖は、当初今後5年間、年に1度ずつ行うとしていたコンピュータとプロ棋士との対局を「まったくの白紙撤回」とし、来年にプロ棋士5人対コンピュータ5チームの一斉対決を行うと発表した。
「スピードが一番大事、5年で5番勝負よりもいっぺんにやったほうが盛り上がって面白い」と、将棋連盟と「将棋電王戦」を主催した株式会社ドワンゴなどとの話し合いで決まったという今回の変更。もともと来年コンピュータと対局する予定だった船江恒平四段はメンバーとして確定、他の4人は今後決められるという。対するコンピュータのほうは、今年5月に開催予定の「第22回世界コンピュータ将棋選手権」の上位から将棋連盟が選ぶ。
来年も引き続き、主催はドワンゴ他となる予定。来年以降の開催については未定だが、「続けることを前提としている」(米長棋聖)という。米長永世棋聖が敗北を喫した第1回電王戦のあととなるだけに、プロ棋士5人がどのようにコンピュータと立ち向かうのかが注目される。
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・[ニコニコ生放送] 来年開催の電王戦に関する米長永世棋聖の発言から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73267631?po=news&ref=news#9:16:58
(神田桂一)
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