マスターカードが農家とバイヤーをつなぐモバイル決済サービス「2KUZE」をケニアで始動

ケニアで農家とバイヤーをつなぐモバイルソリューション「2Kuze」携帯通信事業者の業界団体「GSMアソシエーション(GSMA)」によると、アフリカでの携帯電話加入者数は、2015年末時点で、総人口の46%にあたる5億5,700万人となっており、2020年までに7億2,500万人まで増加するとみられている。

携帯電話の普及に伴って、モバイルマネー市場も拡大。

市場調査会社「MarketsandMarkets」は、2015年時点で27億3,000万ドル(約3140億円)規模となっているアフリカのモバイルマネー市場が、年率39.2%で成長し、2020年までに142億7,000万ドル(約1兆6500億円)に達すると予測している。

・農家とバイヤーをつなぐモバイル決済サービスがケニアで始動

「2kuze」のモバイル画面国際的なクレジットカードブランド「マスターカード」は、農家と小売業者をつなぐモバイル決済サービス「2Kuze」をケニアで開設した。

アフリカでは、1〜2エーカー(0.4〜0.8ヘクタール)の農地を有する小規模農家が農家全体の8割を占めており、従来は、農家が遠方の市場に農作物を持ち込み、仲買人に売り渡す流れとなっていた。

「2Kuze」では、小売業者などのバイヤーが携帯電話やスマートフォンを使って農家に発注すると、農作物が仲介人を通じてバイヤーに届けられ、代金がモバイル決済される仕組み。農家の日常業務を効率化し、決済スピードを早めるのが狙いだ。

現在、非営利団体「カフェ・ダイレクト生産者基金(Cafédirect Producers Foundation)」に参加するケニアの農家2,000軒が、このサービスを利用している。

・アフリカでの農作物のサプライチェーンを効率化

「2KUZE」は、モバイルテクノロジーを活用し、農作物のサプライチェーンにかかわる取引をよりシンプルかつ安全にするソリューション。

今後は、ケニアのみならず、ウガンダ、タンザニアといった他のアフリカ諸国にも展開していく方針だ。

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