〇〇代わりに銭湯にいこう!460円だし
こんにちは、銭湯芸人のハブチンです。
私、週に必ず1回は銭湯に通っておりまして、もはや銭湯なしでは生きていけない身体になっております。「なんでそんなに銭湯がいいの?家にもお風呂があるじゃない?」と妻によく聞かれます。銭湯にいっていない読者の方も、おそらく同じような疑問をお持ちになるかもしれません。
そもそも、昔ながらの「スーパー」がついていない銭湯の成り立ちは、家庭にお風呂がないのが当たり前だった時代に、人々の生活衛生を保つために生まれた施設でした。いまや東京都の自家風呂普及率は98%ほど、ほとんどご家庭が家のお風呂で事足りています。東京都の銭湯の軒数も、昭和43年に2,687軒ありましたが、平成26年には696軒まで減っています。年間にすると30件から50件ほど廃業が進んでいる計算です。(※東京都浴場組合調べ)
「家のお風呂があるから、銭湯に行かなくていい」というのは至極まっとうなご意見です。私自身も、身体の汚れを落とすという目的であれば家のお風呂で十分だと思います。しかし、銭湯には「人々の生活生衛生を保つ」以外の魅力があると私は感じています。今回は銭湯芸人が感じている銭湯の魅力をご紹介させていただきます。
〇〇代わりに、銭湯にいきませんか?
私が今回、ご提案させていただきたいのは、〇〇にいく代わりに、銭湯にいきませんか?というものです。その〇〇とは、ズバリ「カフェ」です。おそらく銭湯にいっていない方でも、カフェにいっている方は多いとおもいます。
ではカフェユーザーに質問ですが、何のためにカフェに行っていますか?カフェは飲み物や軽食を提供している場所ですが、このような調査が出ています。
1位 気分転換
2位 時間調整・暇つぶし
3位 おしゃべり、何らかの集まり
(※出典:カフェに関する意識調査でわかる第三次コーヒーブームの今 > あなたが喫茶店へ行く目的を教えてください)
ほとんどコーヒーを飲みに行っていないのです!
確かに私も営業マンだった頃、顧客先に早く着いたのでカフェでコーヒーを飲みながら時間をつぶし、顧客先でもコーヒーを出してくださって、お腹の中がコーヒーでいっぱいになった記憶があります。スタバも単にコーヒーを飲む場所ではなく、「サードプレイス(第3の場所)」 という自宅でも職場でもない、心地のいい空間を提供することをコンセプトにしています。カフェにはWifiや電源もあって、オフィスで集中できないときに気分転換もかねて作業するにはいいかもしれません。本当に気分転換したいときは、「銭湯」がオススメです。もちろん入浴することでさっぱりできるリラックス効果を期待できるのですが、筆者が思うのは「入浴中はスマートフォンを持てない」ため、スマートフォンから解放されるリラックス効果があるのです。みなさんもスキマ時間についついメールチェックやニュースや SNSの投稿を見たりしていませんか?スマートフォンがあることで、スキマ時間も誰かとコミュニケーションをとっていたり、情報収集していたりするので、脳は休めていません。
またカフェと銭湯はちょうど同じくらいの価格です。銭湯は戦後に策定された物価統制令に基づき都内一律460円と定められていて、スタバのフラペチーノのトールサイズと一緒くらいですね。
お財布的にはカフェにいく感覚で銭湯に入れます。本当に気分転換したいときは「銭湯」にいってみてください。(※公衆浴場入浴料金は2017年1月時点)
平日における銭湯の入浴方法
とはいえ、平日に「銭湯」を入ったことがない方が大半だとおもいますので、平日銭湯の入り方をご紹介させていただきます。まずはじめやすいのは、商談後に銭湯に入ってそのまま直帰する「直帰型銭湯」です。
「直帰型銭湯」の実践方法
顧客のアポイントメントは16時か17時くらいに入れる 上司や同僚に今日は直帰(ノーリターン)すると伝えておく いつもどおり商談を終える 近くの銭湯に入る。(もし商談がうまくいかなかったら、銭湯に入りながら一人反省会をする) 一杯の缶ビール(飲めない人はコーヒー牛乳)を飲んで帰る
いかがでしょう?直帰型であれば、髪の毛のセットができなくても帰るだけなので問題ありません。この「直帰型銭湯」がイケると思った方は、次は上司や同僚と飲み会に行く前に銭湯に入る「0次会銭湯」にチャレンジしてみてください。
よく飲み屋でお酒も入ってからお互いの本音を語り合う「飲みニケーション」というものがありますが、銭湯ならお酒を飲まなくても、お互い物理的に隠すものは何もない関係性なので、自然と本音で語り合うことができます。「飲みニケーション」ならぬ「フロニケーション」であれば、お酒を飲めない方でも本音でコミュニケーションすることができます。
もし「フロニケーション」で足りなければ、二軒目に居酒屋で「飲みニケーション」してください。お風呂に入って血流が回っているので、お酒も酔いやすくなっております。普段はビールを何杯も飲んでアルコール摂取量が多い方でも、杯数を抑えることが期待できます。「0次会銭湯」は身体にもお財布にも優しくなるのでオススメです。
商談前に!「気合注入型銭湯」
同僚も上司も銭湯の魅力に気づいたのなら、商談前に銭湯に入る「気合い注入型銭湯」にも挑戦してみてください。お風呂に入ると眠くなってしまうのでは?…というイメージを持つかもしれませんが、熱いお湯に短く入ると、交感神経が刺激されて気合いが入ります。
「気合注入型銭湯」の実践方法
難易度の高いアポをいれる (上司や先輩といく場合)気合い注入した方がいい旨をつたえる 商談先付近の銭湯にいく 熱いお湯に短時間で入る 身体ポカポカ、お肌スベスベで商談 もし万が一上手くいかなかったら、再度銭湯にいって反省会
筆者はイベントの司会進行の仕事前には「気合い注入型銭湯」に入ります。蒲田にある蒲田温泉は、「黒湯」というまるでコーヒーの中に入っているような真っ黒いお湯が出ます。「黒湯」は水道水に入浴剤をいれたわけではなく、全国的に珍しい関東の温泉で、ヌルヌルして美容にもいいそうです。
蒲田温泉には高温湯という熱いお風呂があります。通常のお風呂の温度が四十二度くらいなのですが、蒲田温泉の高温湯は四十五度くらいです。筆者は1分も入ってられませんが、「気合い注入型銭湯」としてはとってもいいです。
いかがでしたでしょうか。知られざる銭湯ワールド。ぜひ騙されたとおもって、一度いってみてくださいませ。
【羽渕 彰博(ハブチン】
1986年、大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事し、ファシリテーターとしてIT、テレビ、新聞、音楽、家電、自動車など様々な業界のアイデア創出や人材育成に従事。2016年4月株式会社オムスビ設立。
ハブチン (@habchin3) | Twitter
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