「やる!」と決めたことを行動に移し、習慣化する7つのコツ

新年がスタートしました。皆さん、今年はどんな目標を掲げることにしましたか?

資格の取得、英語の勉強、営業成績アップ、仕事の効率化、ダイエット、禁煙、フルマラソン完走……など、それぞれに決意を新たにしていることと思います。

しかし、「よし、やるぞ」と決意はしたものの、いざとなるとなかなか取りかかれないことも。面倒くさかったり、どこかで「無理なのでは」と考えていたりで、実行に移せないまま時間が過ぎてしまうというのはよくありがちです。

そこで、ウェブコンサルタントでありコーチングのプロでもあるこばやしただあきさんに、「今ひとつやる気が起きなくても行動に移せるようになるコツ」を教えていただきました。

f:id:tany_tanimoto:20170105150742j:plain

めんどうくさがり屋になる

料理をする場面を想像してください。調理器具を棚から取り出して、食材や調味料を調理台に持ってきて…と、準備に手間がかかると調理をするのがおっくうになってしまいます。しかし、最初からすべて手が届くところにあれば、取りかかりやすいですよね。

それと同じで、何かを始めようとするとき、あれもこれも揃えて…と綿密に準備しようとしないことです。「めんどうくさがり屋」になって、「最低限の準備でOK」としましょう。準備してばかりでなかなか始められない、という事態に陥るのを防げます。

自分を信用しない

「運動を習慣化する」という目標を立てた場合を例にとってみましょう。

自分の「意志の力」はあまり信用せず、次のようなルールを設けてみてはいかがでしょう。

「家でできることから始める」

→スポーツクラブに入会しても通うのが面倒になるので、自宅でできる筋トレをする。

「着替えない、道具を揃えない」

→ジョギング専用のウェアやシューズに履き替えるのが面倒になるので、普段の服や靴でもできるウォーキングをする。

「集中しなくてもいい」

→「ながら運動でもOK」とする。

「8割くらいでやめる」

→トレーニング目的の場合、少し苦しいと感じるくらいの負荷をかけることが推奨されているが、疲れてやる気が損なわれるくらいなら無理のないレベルでやめておく。

これは、運動以外に「勉強」などにも当てはまるでしょう。

高い目標を「できる!」と信じても、空回りになるかもしれません。現実的に考えて、「これくらいならできるだろう」と思えることを信じる方が大切です。そうすれば習慣づけることができます。

自分を赤ちゃんとして扱う

なかなか始められない原因の一つとして「掲げた目標が高すぎる」ということがあります。自分でハードルを上げてしまい、プレッシャーを感じて、始めるのを躊躇してしまうのです。失敗を恐れる気持ちから、踏み出せないこともあるでしょう。

ハードルを高く設定するのは、自分を過大評価しているから。そこで、自分を「赤ちゃん」レベルととらえ、失敗しないところ、手軽なところから始めてみてはいかがでしょうか。

「プチ瞑想」をする

集中力を高めれば、物事に取りかかりやすくなります。

プロスポーツ選手なども実践しているという「瞑想」をしてみてはいかがでしょうか。

本格的にやる必要はありません。

1) 目を閉じ、呼吸を意識する

2) 腹式呼吸で、鼻から5秒ほど息を吸って、口から8秒ほどかけて吐く

3) これを2~5分ほど行う

これだけでも頭がスッキリします。この状態になってから、習慣化したいことを考え、実践してみてください。頭の中から雑念や煩悩が追い出された状態なので、あれこれ悩むことなく物事を始めやすくなります。

音楽で強制的にスイッチを入れる

音楽には感情を動かす力があります。そんな音楽の力を、作業を始めるときのスイッチとして使いましょう。

まず、自分の気分が前向きになるような音楽を用意します。そして、仕事を始める前や昼休み明けなど、ことあるごとにその音楽を聴き、「音楽を聴く→始める」という行動パターンを何度も繰り返しておきます。すると、条件反射のように、音楽を聞くと自動的にやる気が出てくるようになるものです。

モチベーションを借りてくる

映画やドラマのヒーロー・ヒロインに憧れ、その真似をしてみたことはありませんか。

「ストーリー」には、見た人の心を駆り立てる力があります。

フィクション、ノンフィクションを問わず、映画、ドラマ、漫画、小説など、自分が心を動かされた作品を見直してみたり、そばに置いておいたりして、モチベーションアップに活用してみてください。

なんでも紙に書く

ビジネス書などでは、よく「夢や目標を紙に書くと叶う」と言われています。

これと同様、「行動そのもの」も、紙に書くことで、実際に行動を起こしやすくなるものです。

脳には「目に見えるものを信用する」という性質があります。そこで、「これをしよう」と決めたら、頭の中で思うだけでなく、文字として書き出してください。それもなるべく具体的に書くことをおすすめします。

「英単語を100個覚える」「本を1週間で1冊読む」という目標を立てたとしたら、「英単語を、スマホアプリを使って朝の通勤時に10個覚える」「本を毎日、夜8時から自分の部屋で30ページ読む」といったように、具体的な場所・時間とともに書き出します。それをトイレや机など、目につくところに置いておきます。

そうして頻繁に目にしていると、いつの間にかそのとおりの行動をとるようになっています。

―― 習慣化するには、とにかく「始める」ことが大切です。自分が始めやすいような環境、マインドに持っていくようにしてみましょう。

こばやしただあき氏/ビジネスコーチ、ウェブコンサルタント

こばやしただあき氏/ビジネスコーチ、ウェブコンサルタント

ブログ黎明期の2004年、IT系企業に勤めながらブログを始める。それがきっかけでウェブコンサルタントとして独立。また、ブログ開始直後から始めた書評メルマガ「知識をチカラに!」は刊行開始から10年以上たった今でも発行しており、まぐまぐ!の殿堂入りメルマガに選ばれている。

現在は、ブログを複数運営しながら、セミナーや勉強会を主宰し、コーチングも行っている。著書に『1つのことを長く続けられる技術』(サンマーク出版)『仕事のムダを削る技術』(ソフトバンククリエイティブ)『10倍ラクするスマートフォン仕事術』(技術評論社)など。

ブログ ビジネス書をビジネスのチカラに

EDIT&WRITING:青木典子

関連記事リンク(外部サイト)

英語学習で8割の結果が出る「たった1つの要素」とは?
どうしたら「やりたい仕事」を選べるようになるのか?
コミュニケーションの要は「聴き方」にあり

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 「やる!」と決めたことを行動に移し、習慣化する7つのコツ

リクナビNEXTジャーナル

ビジネスパーソンのための、キャリアとビジネスのニュース・コラムサイト。 キャリア構築やスキルアップに役立つコンテンツを配信中!ビジネスパーソンの成長を応援します。

ウェブサイト: http://next.rikunabi.com/journal/

TwitterID: rikunabinext

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。