【Chart insight of insight】アルバム2枚がベスト5の快挙!名実ともにトップ・バンドに成長したRADWIMPS

【Chart insight of insight】アルバム2枚がベスト5の快挙!名実ともにトップ・バンドに成長したRADWIMPS

 新年最初のHot100を制したのは、またしても星野源。どこまで売れ続けるのか恐ろしくなるほどだが、同じくらいRADWIMPSの「前前前世」も長らく上位にチャートイン。彼らはいずれも2016年の顔といってもいいだろう。

 さらにいえば、RADWIMPSは映画『君の名は。』との相乗効果によるヒットでお茶の間にまで浸透したわけだが、このブレイクが本物である証拠に、11月に発表された新作アルバム『人間開花』も大ヒット中だ。12/5付で初登場1位となり、その後も上位をキープしながら1/9付のHot Albumsでは4位を記録している(【表1】)。本作は『君の名は。』のサウンドトラックと並行して作られた楽曲も含まれており、実際「前前前世」や「スパークル」のオリジナル・ヴァージョンも収められている。いわば、『君の名は。』を巧妙に先行プロモーションとして機能させたといえるだろう。結成して15年、メジャー・デビューして10年を迎えた実力派バンドが、粘り強く勝ち取ったヒットといえる。

 一方、その先行盤となった『君の名は。』のサウンドトラックは、1/9付で先週の8位から5位に再浮上(【表2】)。映画もロングラン上映中ということもあり、冬休みの動員効果の影響も大きいのだろう。ルックアップ(PCでの読み取り数)がまったくへこまないのは、レンタルの回転数も含め、グレーユーザへの訴求効果が高いからだ(オレンジのグラフ)。それにしても、9/5付で初登場1位を記録して以来、ベスト10内に居座り続けているというのは驚異的。これも先述の通り、一過性のヒットではなく、彼らの実力が高く評価された証拠だ。もともと演奏にも定評のあるバンドなので、ライヴも安泰。日本が誇るトップ・バンドとしての地位はしばらく揺るがなさそうだ。text by 栗本斉

関連記事リンク(外部サイト)

2017年1月9日付 Billboard JAPAN HOT 100
【ビルボード HOT BUZZ SONG】星野源/SMAP/ピコ太郎/X JAPAN…、2016年末のメディアを賑わせたアーティストが勢ぞろい
【ビルボード】星野源「恋」なんと6冠で年末年始のJAPAN HOT100総合首位を制す

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【Chart insight of insight】アルバム2枚がベスト5の快挙!名実ともにトップ・バンドに成長したRADWIMPS

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング