「役員のみ責任」「カメラ部門売却せず」 オリンパス元社長、現役従業員・消費者の質問に回答

マイケル・ウッドフォード氏

 不透明な損失隠しを指摘して今年10月にオリンパス株式会社の社長を解任されたマイケル・ウッドフォード氏は2011年12月14日夜、ニコニコ生放送の番組に出演し、「不安」を抱く現役従業員や消費者から寄せられたさまざまな質問に答えた。

 番組では、「海外重視で日本がおろそか」「復帰は望まない」「やり方が過激」といった厳しい意見も多数寄せられたが、ウッドフォード氏はそのひとつひとつに丁寧に回答。そのなかで、現役従業員からの「ウッドフォード氏が復職した場合、反対した社員を許す気はあるか?それとも徹底的に排除するか?」という質問に対して、ウッドフォード氏は、

「ご安心下さい、そのようなこと(排除すること)はありません。処分する必要があるのは役員会だけです。役員たちは4万人の従業員に対する責任を怠りました。私の復帰を反対したからといって、解雇されることはありません」

と答え、役員のみの責任を追及する立場を改めて明確にした。また、消費者からの「カメラの愛用者として同事業が切り捨てられることを心配している」という質問に対しては、

「最も優秀な幹部・経営者の多くはカメラ事業の部門で育てられます。非常に競争が激しく、利益鞘が薄いなかで腕が問われます。いろいろな形でカメラの事業を続けることに利益があると信じています」

と答え、復職した場合での部門別売却を否定した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]オリンパス元​社長による質問への回答から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73722602?po=news&ref=news#13:53

(丹羽一臣)

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