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きゃりーぱみゅぱみゅなど人気モデルが内藤ルネと遭遇!『RUNE BOUTIQUE』と増田セバスチャン氏の挑戦

「カワイイの概念を見せたい。日本が培ってきたコンテンツを世界に向けて発信する」
12月1日、渋谷パルコで『RUNE BOUTIQUE』(ルネ・ブティック)スタートのプレス発表会の席上、原宿のカリスマショップ『6%DOKIDOKI』のオーナー兼ディレクターで、同ブランドのプロデューサーに就任した増田セバスチャン氏はそう述べた。そのうえで、ロサンジェルスなどアメリカ西海岸で日本発のコンテンツが置かれた現状を訴えた。
「例えばキティちゃんはアメリカだと、ディズニーのミッキーがネズミだからネコなんでしょ、と言われる。二番せんじといわれるのがすごく悔しい。今、西海岸では日本を売りにしたビジネスがすごく多い。なぜ日本人がビジネスができないのか。ほんとうのオリジナルを出す。本物が本物を伝えるのが大事。それにはオールジャパンでいかないと」

『RUNE BOUTIQUE』*1は、1960年代から70年代にかけて活躍したイラストレーター・デザイナー内藤ルネの遺したイラストを元に、“カワイイ”文化を拡張するプロジェクト。

*1:『RUNE BOUTIQUE』
http://www.runeboutique.com/

内藤ルネ*2 は、戦前に雑誌『少女の友』の表紙を手がけた後、戦後にひまわり社を立ち上げるなど数々の女性向け雑誌を手がけた中原淳一に師事。1954年創刊の『ジュニアそれいゆ』でイラスト・人形作品を掲載したのを皮切りに、『りぼん』『なかよし』など、現在も発行されている少女誌のイラスト・付録に携わった。2007年に亡くなるまでに遺した作品は、著作権を管理するルネ・プロの本間義春氏でも「残っているものだけで直筆のものが5000から6000、印刷物になると数え切れないくらい」と述べるほど、膨大な量に上る。

*2:内藤ルネ公式Webサイト
http://www.naitou-rune.jp/pc/top.html

こうした“カワイイ”の源流となったルネの作品群を元にしたプロジェクトの話を受けた時、「正直迷った」という増田氏。そんな中、ルネの作品が保管されているアトリエで雑誌の一ページに出会う。
「その絵はよく知られた少女画とはまた違った、少女やルネさんの内面を表しているように思えるイラストで、それを元に、今活躍している現在の女の子を使ってルネさんの世界に入ってもらえるよう世界観を実写化したいと思いました」

そうして誕生したのが、『RUNE BOUTIQUE』のキービジュアルになる。この中で、2011年に歌手デビューし大ブレークしたきゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、武智志穂、青柳文子、ユカの四名が、それぞれCANDYBEAUTYSAVONDRUGSというキャラクターを演じている。
「私が生まれる前の作品の再現に携われてうれしいです」というきゃりーは「写真集や展覧会ができると宝になるなと感じました」と語り、武智も「何十年前のものとも思えない、今の私たちでも共感できるカワイイがありました。カワイイの土台に携わらせていただけて、新しい私を見つけた感じ」とルネに魅了された様子。青柳も「撮影は大変だったけどとても楽しかったのでまた参加したい」と志願、ユカは「ルネさんの世界のカワイイ子になれるコスメとか家具とかできるといいな」と今後の展開への提案した。

「LAは世界への発信力のある場。『6%DOKIDOKI』のファンもたくさんいる。そこに爆弾を落とす、という気持ち」
増田氏は、『RUNE BOUTIQUE』のデビューパーティーをロサンジェルスのROYAL/T(ロイヤルティー)にて12月9日18時(現地時間)で開催する理由についてそう意気込む。
この場では、きゃりーのファーストシングル『つけまつける』を初めて披露するライブや、『6%DOKIDOKI』のメンズラインの発表なども合わせて、“増田ワールド”が展開されることになりそうだ。
「西海岸から広がって『RUNE BOUTIQUE』のブランド力がどんどん上がっていくと考えています」
そう述べる増田氏に、ブロックフィギュア『[email protected]』(ベアブリック)の生みの親で『RUNE BOUTIQUE』のスーパーバイザーを務めるメディア・トイ社長の赤司竜彦氏も、「カワイイの概念が広まることによってヨーロッパのティーンエイジャーに響くのではないかと思います」と同調する。

『RUNE BOUTIQUE』は、ロスでのパーティーの後、パリのセレクトショップ『colette』等、世界の高感度ショップで販売予定。その後、2011年春にパルコミュージアムで『ルネ・ブティック もうひとつの内藤ルネ展』(仮)を開催することが決まっている。

“カワイイ”の源流を、世界へ。増田氏の挑戦ははじまったばかりだ。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ふじいりょう」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体に記事を提供している。

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