「ワンマン体制で異論を言えず」オリンパス第三者委員会「損失隠し」の背景を指摘
オリンパスの損失隠し問題を調査していた第三者委員会は2011年12月6日、調査報告書を公表するとともに、東京都内で記者会見を開いた。約1000億円もの巨額な損失が10年以上にわたり隠ぺいされてきた理由について、甲斐中辰夫委員長(元最高裁判事)は「ごく一部の幹部によって秘密裏に行われた不正取引で、周りの監督機関が全く機能しなかったから」と分析した。
・オリンパス第三者委員会記者会見 配布資料[PDF]
http://info.nicovideo.jp/niconews/pdf/20111206_olympus.pdf
会見で甲斐中委員長は
「ワンマン体制が長く続いて、異論を言うことがはばかられるようになった。イエスマンが周りに増えて、誰も本当のことを言わなくなる状態だった」
と、不正経理を行った当時の社内のガバナンスに問題があったことを指摘した。
東京・大手町の貸会議室で開かれた記者会見は、前半30分が甲斐中委員長による報告、後半30分が質疑応答という構成でおこなわれた。記者会見の模様は6日18時から、ニコニコ生放送でノーカット放送された。
【録画放送】オリンパス損失隠し問題に関する、第三者委員会による調査結果説明記者会見
◇関連サイト
・オリンパス第三者委員会記者会見 配布資料[PDF]
http://info.nicovideo.jp/niconews/pdf/20111206_olympus.pdf
・[ニコニコ生放送] 【録画放送】オリンパス損失隠し問題に関する、第三者委員会による調査結果説明記者会見生 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73364750?po=news&ref=news
(亀松太郎)
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