トラヴィス・スコット、サンローランの2017春コレクションの顔に&ショート・フィルムが公開

サンローランの2017年春のコレクションのプロモーションのため、アンソニー・ヴァカレロ(元ヴェルサーチのデザイナーで、10月からイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任)が、ヒップホップ・アーティストで音楽プロデューサーのトラヴィス・スコット主演のショート・フィルムを公開した。
ナタリー・カンギレムが監督したこのムービーではスコットとキャストのモデルたちが気だるげに砂漠を旅する様子が、炎上する車やプールの映像とともに描かれている。
前任のCDエディ・スリマンは、南カリフォルニアのロック・ミュージック・コミュニティと深いつながりを構築した。彼はデザイン・スタジオをパリからロスに移し、スカイ・フェレイラ、キム・ゴードン、コートニー・ラブ、マリリン・マンソンらをキャンペーンに起用、ショーの音楽も無名のバンドに任せた。そうすることにより音楽がサンローランのブランド・イメージに欠かせないものになり、選ぶ顔は違えど、後任者のヴァカレロもこの路線を変えるつもりはないようだ。
トラヴィス・スコットの「アンチドート」MVのスタイリングを担当したNYのスタイリスト、デビッド・カサヴァントは、サンローランがスコットを起用したことについて「ブランドが変化し、今の若者が本当に興味を持っていることに敏感になったことを示している。以前のサンローランだったら多分トラヴィスはあまりしっくりこなかったと思う。ああいうブランドはキャンペーンで彼みたいな人を顔として起用するべきだとは思ってるけどね」と米ビルボードに話した。
さらに「トラヴィスはビンテージを着ることにすごく興味を持っていて、僕はそれが嬉しい。単なる流行としてではなく、服の良さが分かっているということだから」と話し、「今みたいな時代は特に彼のように型にはまらず、自分の音楽や服装や姿勢で大切なメッセージを伝える人をファンは求めてるんじゃないかな」と、スコットにとってスタイルとはファンと繋がるために必要な手段でもあると話している。
◎#YSL03 BY ANTHONY VACCARELLO
https://youtu.be/PM57H8h1TW0
関連記事リンク(外部サイト)
全米1位を記録したトラヴィス・スコット最新作は、パラノイア寸前の危うい心模様を疑似体験させる重厚な「トラップ・オペラ」(Album Review)
カニエ・ウェスト、噂のマイリー・サイラス&トラヴィス・スコットをfeatしたリミックス音源がリーク
Song Review: 過熱するヒップホップ・シーンのキーマン=トラヴィス・スコットが放つ、流行に媚びずどっぷり黒い「アンチドート」

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!
ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。