VOL.30 イェソンさん(SUPER JUNIOR)×佐々木希さん
日本でも大人気の世界中で活躍するマルチエンタテインメントグループSUPER JUNIORのイェソンさんと、日本が誇る美貌の持ち主・佐々木希さんが、まさかの映画部に降臨!!! 初共演&W主演の映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』について、たっぷり語っていただきました。
—-イェソンさんは日本語を、佐々木さんは韓国語を勉強して挑んだ本作。撮影を終えてのご感想は?
佐々木希さん(以下、敬称略)「撮影も後半になるにつれ、あんなに練習して、毎日のように聞いていた韓国語との日々も終わってしまうんだなぁって、少し寂しい気持ちになりました。普段もずっと韓国語を話していましたし、とても愛着が湧いていたんです」
イェソンさん(以下、敬称略)「僕にとって日本の文化は、子どもの頃からのロマンであり夢。『ドラゴンボール』や『スラムダンク』など日本のいろんなアニメや漫画を見て育ってきたので、いつしか日本語という言葉からも刺激を受けていました。今回の撮影は、僕にとっては本当に新しい経験になりました。文化の違いなど難しい点もありましたが、すべてのことを楽しんだつもりです」
—-とても仲のいい雰囲気のおふたりですが、打ち解けたきっかけは?
佐々木「会った初日から”オッパ”(韓国語で「お兄ちゃん」の意味で、年上の男性に使う呼び方)って呼んでって言ってくれて、甘えちゃってもいいんだ!って。本当に大人気の方なので、そういう方って普段カメラが回っていない時は無口なのかな?っていうイメージがあったのですが、実際にお会いしてみるとすごく気さくに接してくださって。海外でのお仕事は言葉の壁もありとてもエネルギーが必要だし、不安もいっぱいだと思うのですが、そんな中でもスタッフの方を気遣ったり、私にもしっかり向き合ってくださって。さすがオッパだな!って思いました」
イェソン「僕にとっては、日本の俳優・アーティストの方とコミュニケーションをとること自体が初めてで、果たしてどんな感じなんだろうかと心配もあり、期待もありました。でも佐々木さんとお話しして、国籍は違ってもやっぱり人は人なんだと実感しましたね。普通の女の子のような一面も持っていて、自分にとっては妹のような感じで。本当に気さくで素直で、そして純朴なところがあるんです。休みの日は何をしているの?って聞いたら、工房で陶芸をしているよって。すごくチャーミングな方だなと感じました」
—-佐々木さんはシングルマザー役ですが、ご自身と役柄がリンクするような部分はありましたか?
佐々木「私が演じたさくらという役は、母親として女性として、強くて芯があり、愛情深くて子どものためならなんでもするという、たくましい女性。私自身は結婚も出産も未経験ですが、そういう強さや愛情深さは私の母とちょっと重なるなと思って演じていましたね。」
佐々木希さんが演じる、沖縄暮らしのシングルマザー・さくら。(映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』より)—-イェソンさんはひょんなことから沖縄の語学学校で韓国語を教えることになった御曹司・ヨンウンを演じています。
イェソン「ヨンウンってちょっと抜けているところがあるんです。なので、ところどころに楽しめる要素を詰め込んでいます。たとえばさくらと首里城を歩くシーン。さくらの後ろを歩いていくんですが、雨で水たまりができていて、濡れないようにつま先でちょこんちょこんって変な歩き方をする、そんなアドリブを入れてみたり。ヨンウンだったらきっとこんな歩き方をするんじゃないかなって、思いついたんです。自分の周りにもこんな人いるなって感じで見てもらえると思いますし、非常に素朴でかわいいキャラクターを表現したいなと思って演じたので、多くの人にみてほしいです。また、ファンの皆さんには、普段はお見せしていないまた別の姿を見ていただけると思います!」
イェソンさん演じるヨンウンは、語学学校でさくらに韓国語を教えます。—-沖縄での撮影中、オフの日はどんな風に過ごしましたか?
佐々木「丸一日空いた日が一日だけあって、その日は斎場御嶽(せーふぁうたき)というパワースポットに行きました。それから琉球ガラスの工房でグラスを手作りしたりと、堪能しました」
イェソン「沖縄でいろんなカフェにいきたいなと思っていたんですが、遠すぎていけなかったところも多くて(笑)。弟が遊びに来たので、アメリカンヴィレッジに一緒にいって、写真をたくさん撮りました」
—-お互いの国の好きな言葉は?
佐々木「チンジャマシタ! 本当に美味しい!っていう意味の言葉です。撮影中にイェソンさんが辛ラーメンを差し入れてくださって、チンジャマシタ!でした」
イェソン「すごくかわいいなと思う日本語があるんです。それは、日本語の挨拶の言葉で、語尾に”ます”が入る言葉。僕はクリスマスが大好きで、僕の人生における冬はクリスマスのためだけにあるようなもの。キャロルも大好きですし、子どもの頃からクリスマスにロマンを感じていました。そのせいか、日本語の”おはようございます”とか”ありがとうございます”といった、”○○ます”という挨拶の言葉がすごくかわいいと思い”ます”!」
Photo by SHUYA NAKANO—-言葉の壁を越えて、とてもいい関係を築かれているおふたりですが、普段、共演者やスタッフの方と信頼関係を築くために心がけていることは?
イェソン「約束を守ること。時間に遅れないこと。撮影がある前の日は、疲れを残したり体調を崩したりしないようにする。台本を全部覚えることも約束。最初に監督とふたりで読み合わせをした時には、最初から最後まで台本を開かないことを目標に、とにかく全部の台詞を覚えていきました。そんな風に約束を守ることで信頼関係が築いていけるのではないかと思います。すべての信頼関係は、約束から始まっているような気がしますね。どんなに性格がよくてもその基本がなっていないと、相手に迷惑をかけたり、傷つけてしまう。それが僕の哲学です」
佐々木「常に心を開いて、コミュニケーションをとりにいくことです。どんな印象を持っていても、なんとかなる精神で必ず自分から近寄っていきますね。怖そうだと思っていた人が、実はすごくいい人だった!という発見も、自分からいかなければなかったかもしれませんから。とはいえ、20代前半は怖いからいかない、殻に閉じこもるということがよくありました。でも、そういうことをしていたら損をするなと。いつでも心を広げていることが大事だと思っています」
—-最後に、最近観た映画は?
イェソン「映画は観すぎるぐらいみているんですが、最近だとマット・デイモンさんが出演している『ヒア アフター』と、再見ですが渡辺謙さんの『明日の記憶』が印象に残っています」
佐々木「私もたくさん観ているのですが、一番最近だと『クリーピー』ですね。怖かったです。もやもやしたまま終わりました。最近はやりのイヤミスみたいな、そんな感じでした(笑)」
恋人にフラれて、沖縄出張中に会社が潰れたヨンウンと、今すぐ韓国語をマスターしないと会社をクビになる!というシングルマザーのさくら。人生の危機にあるふたりが、語学学校で偶然出会って恋に落ち……るのか? コミカルなイェソンさんと、母強しな佐々木さんに注目の映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』は11月3日(木・祝)に公開です!
撮影/中野修也 取材・文/根本美保子
[ イェソン ] スタイリスト/岡部俊輔(UM) ヘアメイク/上地可紗
[ 佐々木希 ] スタイリスト/小松千鶴 ヘアメイク/高橋里帆(Three PEACE) 白トップス ¥20,000、スカート ¥18,000(以上、AMIW)、ゴールドピアス ¥30,000(agete)
***
『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』
11月3日(木・祝)よりロードショー
監督:朝原雄三
出演:イェソン(SUPER JUNIOR)、佐々木希、佐藤正宏、ふせえり、吹越満 ほか
配給:松竹
2016/日本映画/98分
公式サイト:http://www.ikinarisensei.jp
(C)2016「いきなり先生」製作委員会
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