流行語ノミネートの「君、きゃわゆいネェ」に違和感
その年のネット上での流行語を、投票によって決定する「ネット流行語大賞(未来検索ブラジル主催)」。「スカスカおせち」「ブヒる」などネットならでは言葉よりも、「ポポポポ~ン」「なでしこJAPAN」など“本家”である「ユーキャン新語・流行語大賞」と重複する傾向が見られました。
「ユーキャン新語・流行語大賞」も「ネット流行語大賞」も結果発表は同日の12月1日(木)。もし、「ポポポポ~ン」がW受賞してしまった場合、それはもはや“言葉”なのか、数年後に振り返った時に意味が分かるのか!?と、つい不安になってしまいます。
しかし、改めて「ユーキャン新語・流行語大賞」のラインナップを振り返ってみると、一つの気になる言葉が。それは、「君、きゃわゆいネェ」。
「君、きゃわゆいネェ」とは、お笑いコンビ、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんの口癖。今年、チャラ男キャラとしてバラエティ番組にひっぱりだこ。あやまんJAPANさんと共同でCDもリリースしました。「君、きゃわゆいネェ」と同じく、藤森さんの口癖である「あげぽよ」も「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされており、今年のブレイクぶりが顕著です。
この「君、きゃわゆいネェ」という言葉自体は、今年よく耳にし、実際に使っている人も多かった為、納得のラインナップ。しかし、気になるのはその表記の仕方。「“君、きゃわゆいネェ”じゃなくて、“君、かわうぃーね!”じゃね?」。そう思った人は少なくないはず。
YouTubeで、藤森さんの“チャラ芸”を見てみても、やっぱり言っているのは「君、かわうぃーね!」。テロップにもしっかりと、その文字が映し出されています。
意味が一緒なので、どうでもよいことと言えばそれまでなのですが、どうも拭えないこの違和感。何と言うか、バッグを“バック”、アーティストを“アーチスト”と言う様な古臭さを感じてしまいます。はたまた、若者に好かれようと必死になって流行語を使う、おじさま達の姿が透けて見えるというか……。
「ユーキャン新語・流行語大賞」公式ページには、「授賞語は、言葉のニュアンス違いから、表記が違ってくる場合があります」と書かれているので、ぜひ「君、きゃわゆいネェ」が授賞して、表記が「君、かわうぃーね!」に変わる事を願いつつ、12月1日の発表を待とうと思います。
流行語は、鮮度とタイミングと使い方が重要。「あの人の言う流行語ってニュアンスちょっと違わない? しかも、もう誰も使ってなくない? 古くない?」何て陰で言われない様に気をつけたいですね。
※画像は、YouTubeより引用。
※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「藤本エリ」が執筆しました。[リンク]
恋愛・美容・エンタメに興味津々な女ライター。日常での「クスッ」や「イラッ」を記事に出来ればと思っています。
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