【セブに分割留学!】1学期-6 山口大学・学部丸ごと留学という挑戦!

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語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。
第6回はQQEnglish シーフロント校に大学の学部が丸ごと一つ留学していたので取材した。

前回の記事で記者がグループクラスに参加した際に、全員が山口大学の学生でなんでも学部丸ごと来ているということだった。
話を聞いたのは、山口大学国際総合科学部1年次の学生4名。
写真左から近藤桜さん、三好晴世さん、小田絢之輔さん、茂津目匡志さん。(以下敬称略)
学部の1年次生のほぼ全員が1か月の留学をしていた。100名ほどの学生が大挙してシーフロント校にやっていたことになる。
話を聞いたのは帰国直前でほぼ1か月の留学を終えようとしている時点だ。
山口大学の学生の様子をご覧いただきながら話を進める。

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(写真はグループクラスの様子)
--留学に来る前はどう思ってましたか?

近藤「旅行気分でしたね。初海外ですしワクワクでした」

三好「フィリピンも日本と同じように英語が母国語じゃないのに大丈夫かなって思ってました。説明を聞いて理解しましたけど(笑)」

小田「正直な話ですが、なんでフィリピン?って思ってました」

茂津目「もともと東南アジアに興味がありましたし、英語が学べるので楽しみでした」

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--留学の結果はどうしたか?

近藤「変わったつもりはなかったのですが、リスニングの結果は確かに伸びました」

三好「頭で日本語から訳すことをせずに、英語でものを考えることができるようになっていました」

小田「聞く力はかなり伸びたと思います」

茂津目「聞くことはもちろんですが、話す方も伸びたような気がします」

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(写真は強制自習の様子)
彼らは1日8時間の授業と、2時間の強制自習が義務付けられている。つまり合計10時間の英語学習を1か月行うわけだ。
強制自習は普段留学生がレッスンで使用しているフロアを夜間にすべて借り切って行われている。

--フィリピンはどうでしたか?

近藤「フィリピン人は優しいし距離が近かったです。ボランティアに行ってみて決してリゾートのイメージだけではない、例えば貧富の差や衛生状態など現実も見ました。これは日本人にきちんと伝えたいと思います」

三好「フィリピン人は友好的で陽気です。日本人と比較して決して裕福ではないのに幸せそうなのが印象的でした。受け止め方の問題だと思いますが日本がどれだけ恵まれているのかがよくわかりました」

小田「みなさんフレンドリーで、先生も疲れているのに全く表に出さず、逆に力をもらったのがありがたかったですし、ホスピタリティーというのを学んだような気がします」

茂津目「ホームステイ※をしておもてなしの心を学びました」

※記者注 離島に1日だけホームステイをしてフィリピンの現実を経験している。

英語学習以外の印象については動画でご覧いただこう。

■山口大学留学生インタビュー at QQEnglish Seafront
https://youtu.be/9aMen0FflBQ

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続いて山口大学国際総合科学部 副学部長で文学博士の福屋利信教授に話を聞いた。

--国立大学で学部丸ごと留学するというのは大変な印象がありますが

「そうなんですよ。まずは教養課程の英語の先生が理解を示したくれなかったんですよ。高校生のTOEIC平均が405点なのに卒業要件が350点や400点の学部があるなんて大学の英語教育の崩壊だと思ったんです。もちろん、うちの学部は英語をコミュニケーションツールとして習得するのが目的ですから、730点を卒業要件にしていますが、いずれにしてもツールとするためには文学的な英語ではだめで、実用的な英語をマスターするしかないんですよね。うちの学部は2年次に1年間の留学をして外国の大学で単位を取って4年間で卒業できる仕組みを取り入れています。語学目的の留学ではなく単位取得が目的ですから今のうちに外国の大学での授業を履修できるだけの英語力が必要なんです。それで留学という結論になりました」

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--それだけ思い切ったことをすれば他の学部に影響を与えたのではないですか?

「意外だったのが理系の学部の方が肯定的だったんです。医学部は温かい目で見てくれてますし、工学部はノウハウを手に入れたいと興味を持ってくれるような気がします(笑)」

--フィリピンを留学先に選んだのはなぜですか?

「もちろん距離が近くて費用が安いという面は大きいです。しかし、最も大きな理由は教える側の先生のフィリピン人はネイティブではないということなんです。ネイティブがダメなんです」

--どういう意味なんでしょうか?

「ネイティブの直感で教えられてもダメなんですよね。なぜならば彼らは母国語として生まれながらにして言語を覚えていきます。日本人が学校で文法を教わる前にしゃべっているのと同じですね。その感覚で外国人に教えたとしてもまるっきり感覚が違うんですよね。習得したものではないですから。フィリピン人はネイティブではないので私たちと同様に学校で教わるんです。ですから英語を習得する苦労を知っているんです。だからネイティブではだめなんですよ」

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--なるほどよくわかりました。学校の選択はどうされたのですか?

「QQEnglishの先生が全員資格を持っていることも大きいですが、他の学校と決定的に違うのは教科書を正規に輸入しているか、自社開発しているということでした。内容の評価はもちろんなのですが、他の学校はコピーばかりでした。さすがにコピーはいろんな意味でまずいですよね(笑)」

--最後にグローバル人材育成の上で大切なことがあれば教えてください

「例えば起業したいと思ったとしても、まずは会社や組織の歯車になれと言っています。歯車になれない人に起業は無理だと思っています。イノベーションという言葉をいつも使っていますけど、それとて基礎を知らないと新しいものかどうかさえ分からないですよね。そういった意味でも、基礎を知らない…換言すれば歯車になれない人は企業もイノベーションもグローバルも無理だと思っています。新しいことをする場所だから何でもできるという勘違いはしないでほしいですね。結局は英語も基礎を知るためのツールにすぎませんから(笑)」

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(写真は留学を支えるシーフロント校のフロントスタッフと安全を守るセキュリティ担当スタッフ)
まだ高校を卒業して1年も経過していない学生をおよそ100名引き連れて1か月間缶詰にしておくということは、学生たちにとっても、また管理する側にとっても並大抵の苦労ではない。
立場の違いはあれども、志を高く持つ学生と、それを鍛える大学、そして支援をして支えるQQEnglishが一体となって集団留学を成功させている様子を垣間見た。
そして何よりも大きいのは、ほぼ全員の学生の保護者が理解を示して、子弟をセブに送り出しているということに尽きるのはないだろうか。

この記事を最後に記者が3週間滞在した分割留学1学期は終了し一時帰国する。
1週間後にまた3週間の滞在で分割留学2学期をスタートさせる。

※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
https://getnews.jp/archives/1519806 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
https://getnews.jp/archives/1520299 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物
https://getnews.jp/archives/1523305 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開
https://getnews.jp/archives/1524024 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-5 シーフロントは本当にビーチリゾートだった!
https://getnews.jp/archives/1525250 [リンク]

※写真・動画はすべて記者撮影・収録
 取材協力:フィリピン政府観光省

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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