【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開
語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。
第4回はQQEnglish ITパーク校で行われているオンラインレッスンの様子をお届けする。
ITパーク校の9階がオンラインレッスンを行うフロア。
この階はノウハウが詰まった企業秘密が多いので一般の留学生は立ち入りが厳しく制限されている。
今回は特に許可を得てオンラインレッスンの裏側をのぞいてみた。
また、先生たちを教育する立場にあるトレーナーにインタビューし、各国の生徒の特徴を本音で語ってもらった興味深い内容も盛り込んでいる。
ブースは260もあり、どうしても日本人の受講が多いので当地の時刻で20時から23時がピークだという。
しかし、日本に限らず台湾、中国、ブラジル、イラン、ロシア、韓国からの受講生もいるので基本的に24時間対応だ。
よって先生も交代勤務となる。1日当たりの延べレッスン数は4000にも上るという。
また、最近では日本の学校単位でのオンラインレッスンもあるために専門のチームを編成して対応している。そちらの方は別の機会に取材することにする。
写真のJuline先生は数多くある先生のグループをまとめるリーダーという存在。
QQEnglishでは日本の会社組織の特長を多く取り入れている。
記者が最も関心を持ったのが、先生は全員が正社員でおおむね日本の終身雇用制を採用しているということだ。
だから、日本の会社の部課長制度のように彼女のようなリーダー的存在の先生には責任と権限を与えてグループを任せているようだ。
また、先生には全員、外国人に英語を教える資格を取得させているので、マニュアルだけで済ませることはない。
オンラインレッスンはどのようなレッスンにも基本的に対応しているが、やはり人気なのはカランメソッドだという。
記者も受けている過酷な英語即答訓練だ。
英国製のこのメソッドは例外や応用が認められていないので、全員がステージ1から受講する必要がある。
しかし、QQEnglishでは生徒の受講記録を管理しているので、当校内であればオンラインでもオフライン(実際の留学)でも相互に記録を引き継ぐことができる。
よって、まずはオンラインでカランを少しやってから留学し、その続きのステージからスタートするという生徒は多い。
もちろん、帰国後も記録を引き継いでオンライン学習をすることも可能だ。
先生の評価はオンライン上で受講生が行い、人気のある先生は予約が取りにくい状況にある。
オンライン専門の専門もいれば、オフラインで教えている先生もいるので、先生もスキルを上げようと努力する。
では、実際のオンラインレッスン中の先生を動画で収録したものをダイジェストでご覧いただく。
動画は2本を編集しているが、最初はカランのステージ1、次の動画はステージ8のレッスンの様子を収録した。
ステージ8はものすごいスピードで解説や質問がなされるので、見ていただくと参考になるだろう。
決して先生が一人でしゃべっているのではなく、先生は質問だけではなく答えも猛スピードでしゃべる。受講生はそれについていくことになる。
写真は収録時にステージ8を担当していたAezel先生。
■QQEnglishオンラインレッスンの裏側を公開!
https://youtu.be/zEoPSIjQ-3s
さて、トレーナーのKurt先生に国籍別の特徴について本音を聞いてみた。
日本人
静かでおとなしいし粘り強い。文法能力が高い反面、その通りに話さなければならないという概念がある
中国人
オンラインの出席率が悪い。授業にはまじめではないが自己満足に走る
韓国人
イントネーションと発音に難がある。先生に完全を求める傾向にある
台湾人
フィリピン人と気質が似ている。活気がありポジティブなのでハッピーパーソンが多い
ブラジル人
ポルトガル語を話しているので発音が特徴的。文法と単語能力は低いが、コミュニケーションと割り切っている。
ロシア人
良い意味でガツガツ来る。出来が両極端で実践的な練習を求めるが、低レベルな人ほど始末が悪い
イラン人(ミドルイースト)
中東人はどっちつかず。ハイビギナーな人は知識が多い。ハイレベルな人は現実的ではなく文学的な考え方をする人が多い
写真はKurt先生
--同じレベルで同じ条件で教育を受けたとして上達する国籍はどこだと思いますか?
「そうですね、もちろん個人の努力が大切ですが、一般論で考えてみますとミスを恐れず競争意識の高いロシア人ですかね。続いて基本的な能力の高い日本人、ポジティブな台湾人の順でしょうか」
--最後に留学を考えている日本人にアドバイスがあれば教えてください
「セブというわけではなくどこに留学される場合でも同じですが、やはり文化を知って留学した方がいいと思います。郷に入っては郷に従えというには日本の言葉でしたっけ?日本の常識が通用しないことが外国には多いですが、それが文化です。留学先の文化を知ることは、すでに留学をスタートさせていることと同義だと思います。」
「英語に関していえば、日常の表現を知って留学してほしいです。基本的なことで結構なんです。そして、英語の音楽を聞き、英語の映画を見て英語に触れておくことです。文化を知り、英語に触れておくことで英語の環境にショックを受けにくくなります」
「また、心の逃げ場がどうしてもできてしまうのです。長期留学する人は特に注意なのですが、目的がなくなっていくとでもいいましょうか。次第に授業に出ることが目的になってしまいます。そうなると快楽に走るようになるので、もはや留学とは言えず長期観光になってしまいます。そうならないように、自分を制御して心の逃げ場をふさぐことも必要になると思います。どこに留学されてもいい結果が出るように祈っています!」
※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
https://getnews.jp/archives/1519806 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
https://getnews.jp/archives/1520299 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物
https://getnews.jp/archives/1523305 [リンク]
※写真・動画はすべて記者撮影・収録
取材協力:フィリピン政府観光省
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。