シトロエン グランドC4ピカソが本国同様のディーゼル・ラインナップを日本で本格展開(海外試乗)

▲個性的なスタイルをもつ3列7人乗りミニバン。クロームパーツを用いた新しいフロントマスクやシルバーのルーフアーチなどを取り入れ、さらに個性を磨いた

▲個性的なスタイルをもつ3列7人乗りミニバン。クロームパーツを用いた新しいフロントマスクやシルバーのルーフアーチなどを取り入れ、さらに個性を磨いた

海洋哺乳類並みに人懐っこいディーゼル・シトロエン

プジョー 508GTに続いて今夏よりPSAプジョー・シトロエン(そしてDS )が、ついに本国同様のディーゼル・ラインナップを日本で本格展開する。C4ハッチバックと並んでシトロエンの先陣は、グランドC4ピカソだ。「Blue HDi 150」というユーロ6対応の直噴ディーゼルターボは1997ccの150ps・370Nm仕様。508GTの180ps・400Nm 仕様のデチューン版というより、燃費狙いバージョンと考えた方がいい。組み合わされるのは、近頃PSAの主力トランスミッションとなったアイシンAW製の6速ATだ。

今回の試乗は7名フル乗車で長旅する状況ではなかったが、広々とした室内空間が粛々と高速道路の上を滑っていくようなグライド感は、ビッグ・シトロエンならではのものだ。低回転時は確かにディーゼル独特のエグゾースト音がややうるさいが、幸いアイドリングストップ機能が付いている。最新鋭プラットフォームEMP2ゆえ、エンジン・マウントからくる揺れは508より少なく、コーナーやランナバウトの切り返しで、ノーズの動きはガソリン仕様ほど軽快ではないが、好ましい落ち着きがある。しかも街も高速道路も含めた燃費は、リッターあたり約18㎞を記録した。

たゆたうような快適さと、磐石の安定感。家族向けのロングツアラーとして最強の部類に入るだけでなく、ビジネス・エクスプレスとしても申し分ない。日本には年内、10月のパリサロンでフェイスリフトされたマイチェン版が導入される見込みだ。

▲上級グレードには3D LEDリアライトを引き続き採用、ベーシックモデルには新デザインが用意された。ハンズフリーのテールゲートも装着できる

▲上級グレードには3D LEDリアライトを引き続き採用、ベーシックモデルには新デザインが用意された。ハンズフリーのテールゲートも装着できる

▲センター上部にはメーター類やナビを表示する12インチモニターを、その下にアプリなどを表示する7インチタッチスクリーンを配した。インテリアは4つのデザインから選択可能

▲センター上部にはメーター類やナビを表示する12インチモニターを、その下にアプリなどを表示する7インチタッチスクリーンを配した。インテリアは4つのデザインから選択可能

▲国内ではプジョー 508GT Blue HDiにも採用されているPSAグループの2Lディーゼルターボを搭載。尿素水溶液(AdBlue)を用いて窒素酸化物を除去するSCR(選択触媒還元)を備える

▲国内ではプジョー 508GT Blue HDiにも採用されているPSAグループの2Lディーゼルターボを搭載。尿素水溶液(AdBlue)を用いて窒素酸化物を除去するSCR(選択触媒還元)を備える

【SPECIFICATIONS】

■グレード:Blue HD i150 ■乗車定員:7名

■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1997cc

■最高出力:150/4000[ps/rpm]

■最大トルク:370/2000[n・m/rpm]

■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT

■全長x全幅x全高:4602x1826x1638(mm) ■ホイールベース:2785mmtext/南陽一浩

photo/PSA プジョー・シトロエン、南陽一浩

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