水中で90分間呼吸が可能!スキューバダイビングに革命を起こすツール「SUBBE」が登場
ダイビングには重たくて複雑な装置やタンクが必需品だが、ロシア発の画期的なダイビングシステム「SUBBE」が、その常識を変えるかもしれない。
背中に背負うデバイスの重さは3キロ以下、軽くてコンパクト、リーズナブルな価格設定も魅力だ。
・“電気分解”を使った独自技術
「SUBBE」では、低電流によって水分子を酸素と水素に分離させる“電気分解”を用いた独自技術を採用。最小限のサイズで最大限の効果の実現を図った。
特殊な素材、特殊な構造でつくられる電極が触媒作用を起こす。直径2.54センチメートルの自律型電気分解セルが120個設置されており、人間が水中で呼吸するのに必要な十分な量の酸素を発生させるよう、電気分解の効率を高める。
動作の仕組みはこうだ。デバイスのサイドにある穴やフィルターを通して水が吸い込まれ、120個の電気分解セルによって細分化される。電気分解反応によって酸素が放出され、集積用ボックスの中に集められる。一方、水素はデバイス底部にある特殊な穴から排出される。
システムは2つのリチウムイオンバッテリー、直流インパルスの低電流コンバーターで動作し、状況にもよるが90分の連続稼動が可能だ。
・2つのモデルを用意
「SUBBE」には2つのモデルタイプがあり、1つめは水深4メートルまで、持続効果時間最大90分のタイプ。
2つめは圧縮窒素が収容されたミニ貯蔵器付きの水深4~9メートル、60~90分の効果時間のタイプ(水深や使用状況による)。こちらのモデルにはさらに強力なバッテリー、窒素レベルをコントロールする減圧コンピューターを搭載。
デバイスのサイズは、幅24、長さ30、奥行12センチメートル。総重量はモデル1が3、モデル2が4.5キログラムと少し重い。
・専用リストバンドと連動
また、本体と連動する専用のスマートリストバンドが用意されていて、本体のコンピューターと通信し、データのやりとりをおこなう。リストバンドは現状ステータスを表示するインジケーターの役割を果たし、現在の水深、窒素量のほか、酸素生成が正常に作動しているか、十分なバッテリー残量があるかを示し、基準値、安全値を超えた場合には、赤く点滅してお知らせする。
・プレオーダー受付中
現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を募集中。プレオーダー価格はモデル1が199ドル(約2万400円、市場予価399ドル)、モデル2は299ドル(約3万600円、市場予価599ドル)と、50%オフとなっている。
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。