日本×北朝鮮戦、北のメディアはどう報じている?公式サイトを見てみよう!

サッカーワールドカップ(W杯)アジア3次予選第5選の日本対北朝鮮戦が15日、平壌の金日成競技場行われる。キックオフは午後4時。北朝鮮で行われる日朝戦は22年ぶりということもあり、日本では各メディアが同試合のみならず北朝鮮国内の様子などをこぞって報道している。

北朝鮮は国内の様子や情報などをあまり表に出さないことから、「ベールに包まれた国」といった印象が強い。日本と北朝鮮は国交がなく、通常は渡航自粛となる国なのだが、今回日本政府は特例としてサポーターらの渡航を認めた。日本側は、普段なかなか足を踏み入れることのできない北朝鮮を知れる絶好の機会と見ている人も多く、テレビではすでに北朝鮮入りした関係者から話しを聞きながらサッカーよりも北朝鮮国内について詳しく伝える番組もある。

では、北朝鮮メディアは今回の試合をどう報じているのだろうか?日本のように代表選手の様子など報じているのだろうか?「わが国が絶対に勝つ」など勝敗予測はしているのだろうか?

色々と疑問がわいたので、北朝鮮情報情報が詰まった『わが民族同士(uriminzokkiri)』というサイトをチェックしてみることにした。このサイトは北朝鮮祖国平和統一委員会が運営する対南宣伝サイト。トップページの中央には、『偉大な指導者金正日同士が、朝鮮人民軍第534軍部隊管下 総合食糧加工工場を視察されました』などのタイトルで、金正日(キム・ジョンイル)総書記の最近の活動を伝える記事が掲載されている。金日成首席を称える画像や、韓国がいかに愚かな国なのかを説く動画が掲載されている。

サッカー日朝戦の記事だが、『朝鮮中央通信』による11月10日付の記事が1つだけ確認できた。タイトルは『朝鮮サッカー専門家 日本チームとの競技展望について言及』というもので、試合の勝敗予測をしている。まず、記事は平壌で行われるサッカーW杯アジア3次予選、朝鮮チーム(北朝鮮チーム)と日本チームの試合が内外で大きな関心を集めていると伝え、サッカー専門家で体育科学研究所のリ・ドンギュ教授(75)の言葉を紹介した。

1975年6月のアジアサッカー選手権大会出場をかけた試合で、朝鮮チームが日本チームを1−0で下したのをはじめ、2つのチームはこれまで16回も対戦した。特に2つのチームは、平壌で3回国際サッカーを行い、うち2回は0—0を記録し、1989年6月のW杯アジア予選では朝鮮チームが2ー0で勝った。

この上で、記事は「リ教授は今回の試合で、朝鮮選手たちが頑強な闘志と高い団結力を発揮し、チームの戦術的意図を生かせれば良い結果が得らると確信した」と伝えている。

リ教授は北朝鮮で行われたこれまでの対戦成績から、北朝鮮が勝つ可能性が高いと見ているようだ。すでに北朝鮮は1勝3敗していることから、予選敗退が決まっている。しかし、ホーム開催ということもあり、「絶対に勝つ」と意思はかなり強いのではないだろうか。ちなみに、同サイトの記事は共有可能だ。

※画像:わが民族同士より引用

※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]

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