次期トヨタ 86過給器使わず、排気量拡大へ
▲次期86は、オープントップのコンバーチブル設定も前提に設計される。開発陣が現行モデルで直面したようなトラブルに見舞われることなく、実現されるだろう
2.4L NAに排気量拡大
マイナーチェンジを受けて、後期型にバトンタッチしたトヨタ 86。今後4年のモデルライフをまっとうした後、2020年には世代交代する計画だ。次に用いられるパワートレインは現行ユニットを上回る性能を持つことがわかった。
トヨタとスバルの両陣営が、早くも次期86/BRZの素案作りに向けて動き始めていることが判明した。まだ断片的ではあるが、モデルチェンジの検討ポイントを掴んだので紹介する。
まず、ボディサイズ。“振り回す”ことも念頭において、86/BRZはFR方式を採用しているが、この楽しみを一段と向上させるべく、軽量化とともに車体の縮小化が検討されている。いまのところ、全長は50mm、全高は30mm下げられる見通しだ。
ちなみにプラットフォームには現行モデルのコンポーネントが流用されるものの、軽量化のための対策がいくつも盛り込まれる。
▲2016年7月のマイナーチェンジで、出力向上を果たした現行MT用エンジン。赤く塗装されたエンジンカバーがスポーツカーらしさを演出
排気量拡大の道を選んだ理由とは
エンジンは水平対向4気筒のままだが、排気量は現在の2Lから2.4Lへと拡大される。想定されているスペックは最高出力238ps/最大トルク26.0kg-m(現行モデル比+31ps/4.4kg-m)だ。
排気量アップによってパワー増強だけでなく、トルクを太らせて乗りやすさと日常ユースにおける燃費改善を実現する目論見もある。「過給器を用いた方が、スポーツカーというキャラクターに似合うのでは」との声もあがりそうだが、NAユニットの継承は苦肉の策でもある。
というのも、ノーズの低さを命にしている86/BRZに、過給器を押しこむのは至難のワザ。いまより重心やノーズ高が上がることを開発陣がよしとするはずもない。こうした理由もあって、エンジン排気量の拡大が取り沙汰されている。
コンバーチブルの夢、復活
86/BRZにはソフトトップを有するコンバーチブルや、派生4ドアの設定も検討されたが、組み立てを担うスバルの生産要件に対する考え方の相違など、越えられないハードルが立ちふさがって、幻に終わってしまった。
しかし、次期86/BRZでは、開発初期から複数のボディ形状が、念頭に置かれているため、剛性などの商品性から生産性に至るまで、あらゆる問題がクリアできるはずだ。悲願のコンバーチブル設定によって、北米西海岸での支持率もいっそう上がるだろう。
▲2013年のジュネーブショーに、参考出品されたコンバーチブルのコンセプトモデル。生産要件が合わないなど複数の理由から、市販化が断念され、幻のプロジェクトに終わった
※2016年9月1日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2020年8月
■全長×全幅×全高:4195×1775×1290(mm)
■搭載エンジン:2L 水平対向4
text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部
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