ウチナンチュウが海で泳がない、本当に怖い!その訳とは…!?
いよいよ夏本番。暑さなどに負けず、夏を楽しんでみませんか。
お元気ですか?はるです。
夏と言えば、やっぱり海。沖縄では海開きはしたものの、ウチナンチュ―が泳いでいる姿をほとんど見たことがありません。えっ、なぜかって?ウチナーは、泳げない人がとても多いのです。
海に囲まれているのに、なぜ泳げないのか。そこには、特別な理由があるのです。
ウチナンチュウが泳がない訳
それは、沖縄に幸せをもたらすニライカナイの来訪神が、海を渡ってやってくると言われているからです。
ニライカナイとは、東の海の彼方にある神々の棲む世界。ヤマトにも南方の海上に補陀洛浄土があるといわれていますよね。沖縄では、すべての神々が東の海の彼方=ニライカナイからやって来ると今も信じられています。
その為、海に入ることは神様の聖域に触れること。つまりタブーというわけです
実はもう1つある…本当の訳とは。
ところがもうひとつ、海に入らない本当の訳があります。それは、海に棲むのは沖縄に幸せをもたらす来訪神ばかりではないということです。
もう賢明な読者の皆様ならお分かりでしょう。
海に暮らしているのは神々や成仏したご先祖様ばかりではなく、成仏できずに漂っている御霊や悪霊、怨霊といった身の毛もよだつ霊魂たちもいるのです。
以前もお話しましたが人の御霊は、四十九日が過ぎても成仏できない場合、呪縛霊となり、川や海といった水辺を彷徨い、生きている者たちに害を及ぼす場合もあると言われています。
例えば、那覇空港のすぐ南にある瀬長島です。この場所は、夕日の名所であり沖縄では有名なデートスポットなのですが、怖い噂が耐えません。
夕日に浮かぶ飛行機の美しさに目を奪われ、夕暮れ後も寄り添うカップルの目の前に、突然!手をバタつかせ助けを求める男が現れるというのです。声もなく溺れる男を助けようと近づくと、男はニヤッと笑ってカップルを手招きするではありませんか。
それが人ではないことに気付いたカップルは慌てて逃げ出しましたが、その恐怖から、二度と海に近づくこともなくなったといいます。
夕暮れの暗闇はまさに魔がさす時間なのかもしれません。 これも二人の幸せを妬んだ悪霊の仕業に、違いありません。これだけではありません。
同じ瀬長島での出来事です。夜中に車を走らせていると危うく人をはねそうになり、急いでハンドルを切り相手を確かめると、その相手がガイコツのように痩せたおじいさんだった。はたまた白髪の老婆でよく見ると足がなかった…などなど目撃談が後を絶ちません。
沖縄で恐ろしいのは、海だけではありません。
私たち琉球ユタが浄めなければならない拝所も、もしその場所にビルを建てようと建設会社が工事を始めたとしましょう。土を掘り返そうとした途端、パワーショベルが折れ、それでも諦めずに工事を継続しようとした担当者が不慮の死を遂げたという怖い話も聞いたことがあります。
沖縄という地は、今もなお神々の生きる島なのです。
執筆:はる
沖縄の伝統的なユタ※の家に生まれ、その特異な能力を使いこれまでに延べ20万人のカウンセリングを行う。霊視・オーラ・手相・人層・タロットなど占術研究家の顔のほか、ラジオDJやシンガーソングライター、執筆活動も行いユタとしてメッセージを伝えている。
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最後の琉球ユタはる
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