木屋町飲みのシメは……今宵も「麺と人」の角煮味噌らーめんに決まり!【京都】
こんにちは!メシ通レポーターのナガオヨウコです。
今日は飲んだ後には、どーしても食べたくなるラーメンをご紹介します。しかも、京都では珍しい、あの味のラーメンですよ。
ラーメン激戦区・木屋町の雄
今回のご紹介するお店は、木屋町四条あたりにある「麺と人」です。メシ通レポーターであり、木屋町に詳しい、通称おかんに教えてもらいました。
おかんいわく、「わたしのバイト先から激近で、お客さんの誰かが『めんひと食べたい』と呟くと、たちまちその欲求が店内全員に感染し、もれなくみんなが〆に食べにいってしまうくらい抗えない魅力がある」とのこと。
阪急京都線「河原町駅」なら1番Aの出口を出ます。
高瀬川沿いの木屋町通りを北に徒歩3分。
河原町通りと木屋町通りの東西をつなぐ、南車屋町通りを西へ折れます。
木屋町は飲み屋さんが集まるエリアなので、午後3時はほとんど人が歩いてません。夜は人通りが多いんですけどね。
このあたりは近年、ラーメン店のオープンラッシュが続いており、激戦区となっております。
ちなみに河原町通りからも東へ入ってお店に行くこともできます。
京都ではレア! 味噌ラーメン一本勝負
こちらが、噂の「麺と人」。2015年4月、大阪市内にある同名ラーメン店ののれん分けという形でオープンしました。
カウンター8席のみ、5坪弱の小バコ店です。
京都のラーメン事情ですが、昔ながらの背脂醤油のほか、鶏白湯、鶏豚骨、魚介豚骨、鶏&魚介、鶏醤油などなど、あらゆるジャンルが個性を出し合い、それぞれに人気店が存在します。
しかし、味噌ラーメンを出すお店は片手で数えられるほどしかありません。京都人は味噌ラーメンが好きではない、ではなくて「食べたことがないから分からない」というのが実情のようです。
メニューは、角煮味噌らーめんがメイン。辛味噌バージョンと、季節限定バージョンもあります。
「今夜は、ラーメンはいらない」というお連れ様のために、キムチなどの一品やビール、日本酒も揃えています。
実はわたくし、飲んだ後のシメが味噌ラーメンって想像しにくいんですよ。以前ある味噌ラーメンを食べて胃が重くなった経験あるしさ……。お酒飲んだ後は、つるんと細麺をすーっと流し込みたい派なのですよ。
でも、通称おかんに教えてもらったので、いざ味噌ラーメンに挑戦です!
大将は「顔出しNG」「名前を出すのもNG」「ただし、顔が分からない写真はOK」ということで、公開できる姿がギリギリこんな感じ。躍動感を出してみました。
▲角煮味噌らーめん(肉増・煮玉子入り) 950円
具は、豚の角煮、白ネギ、もやし、煮玉子といたってシンプルです。
豚骨ベースの味噌味。クリーミーで程よくコクがあるのに、意外とさらりとしています。隠し味はなんとバター。しかしながら重さを感じない味噌ラーメン。こんなの初めて。
角煮ウマー! 生姜醤油で炊いているそうで、ちょい男前な味わい。とろんとろんというよりも、とぅるんとぅるん。あっ、箸からとろけ落ちそう。
大阪「麺と人」はレアチャーシューですが、京都ではあえての角煮。ラーメンに角煮って珍しいですが、かなり相性良しです。
自家製の中太ストレート麺。もちっと感があるのにつるりとした食感。これ、飲んだ後に絶対合う!
何でこんなに美味しいの? 何が何で、何してこうなるの?
煮玉子を割ってみた。これを見た大将「しまった、それ失敗や」。
本当は黄身がもっとトロリとしているそうです。でも、黄身にも白身にも味がしみていてじんわりと私に響いてきます。煮玉子トッピング、絶対に選択すべきです。
工程や素材を見せていただきましたよ!
ラーメンのキモは豚骨スープ。どでかい圧力釜で炊いてます。写真では伝わりにくいですが、ぷしゅぷしゅいってました。
出来上がりはこちら。豚骨に野菜、鶏ガラも合わせているためこのような色になるのだそう。
スープに、オリジナル味噌を加えて完成です。白味噌など味噌3種類に、ニンニク、黒ゴマ、一味などが入っています。
1人前につき、アイスディッシャーの1スクープくらいの量の味噌が入ります。
「発酵食品である味噌は、体にええやろ。このスープを飲んだら二日酔いになりにくいで」と、大将。
中太ストレート麺は自家製。
よく見ると中太と中細のあいだ、つまりは「中」麺なのですが、製麺業界では「中麺」という表現はないそうです。不思議ですよね。
今回は取材ということで昼間におうかがいしましたが、飲んだ後のシメ、「麺と人」の豚骨味噌らーめんという選択は大ありだと思います。
平日は深夜3時、金曜日・土曜日は朝6時まで営業していますが、スープがなくなり次第閉店となります。早ければ深夜1~2時に売り切れることもあります。
確実に食べたい方はお酒を飲む前の早い時間に訪問することをおすすめします。
お店情報
麺と人
住所:京都府京都市中京区河原町通三条下ル3丁目南車屋町287 木屋町会館1F
電話番号:非公開
営業時間:19:00~翌3:00 ※金曜日・土曜日 19:00~翌6:00(売り切れ次第閉店)
定休日:水曜日
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
書いた人:ナガオヨウコ
ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。 ブログ:しましま畑でつかまえて
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