オーロラの魅力は「美しい自然現象に振り回される”ドM”な要素」
空をはためく”光のカーテン”とも形容される現象「オーロラ」。しかし実際のオーロラは、美しいだけでなく、人を覆い尽くすような力強い恐ろしさも持っているという。人々が古来から神秘を感じ、そして同時に畏怖の念を抱いて見てきたオーロラの魅力とは、一体どのようなものなのだろうか? 2011年11月4日のニコニコ生放送「オーロラ生中継!~その光の神秘と科学に迫る~」では、オーロラを撮影し続けている写真家の内野志織さんと、アラスカの施設からオーロラ映像の中継を行う『Live!オーロラ』主宰の古賀祐三さんが登場。古賀さんは、人々がオーロラに惹かれる理由について、美しさだけではなく「美しい自然現象に振り回される”ドM”な要素」があると語った。
オーロラ観測は天候などに左右されるため、1週間旅行したからといって必ず見られるとは限らない。しかし古賀さんによれば、旅行中にオーロラを見ることが出来なかった人でも、50%はリピーターになるという。その理由について古賀さんは、
「待ち続けてるっていう観測そのものが楽しいんですよ。何にハマるかというと、その美しい自然現象に振り回されるという、どこか”ドM”な要素」
と話す。また写真家の内野さんは、思い通りのショットを狙うため、条件が合うまで1週間同じ場所で待ち続けることもあるそうだ。オーロラを見ると「闘争心が湧く」という内野さんは、
「(頭からずり落ちるヘッドライトを)面倒くさいからって口にくわえていたら、口に張り付いてしまって・・・。最終的には全然取れなくなっちゃったんで、ピッと(はがした)。痛かったですね。その時すごい奇麗なオーロラが出ていて、最初はオーロラの方が大切だからと思って、口にヘッドライトを垂れ下げたまま写真を撮って」
と自然の厳しさ、そして自らとの闘いの一幕を語った。
このように苦労を強いられても、なお人々が追い求めてしまうオーロラ。番組内で古賀さんの秘蔵映像として公開されたオーロラの幻想的で力強い姿に、視聴者からは「おおおおおおお」「すげぇ」という歓声のほかに、「これは鳥肌が立つな」「生で見たい!」「なんでこんな神秘的なものが見られるんだろう」といった感想も投稿された。
オーロラ観測には、季節の変わり目と白夜の時期(5月から7月半ば)を避けることがポイントだという。映像とはまた違った生のオーロラを、あなたも体験してみてはいかがだろうか。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]古賀さん秘蔵のオーロラ映像から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv69427358?po=news&ref=news#53:24
・オーロラ中継 Live!オーロラ
http://aulive.net/
(伊川佐保子)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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