小沢一郎、「脱原発」を訴える14歳アイドル・藤波心に手紙を送る
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり政治資金規正法違反で強制起訴され、公判中の民主党の小沢一郎元代表が最近、14歳のジュニアアイドル・藤波心(ふじなみこころ)さんに手紙を出していたことが、2011年11月2日付けの藤波さんの公式ブログで明らかになった。
藤波さんは現在中学3年生で、ジュニアアイドルとして活動している。福島第1原発の事故以降、藤波さんはツイッターやブログ、集会などで「脱原発」を主張。分かりやすくはっきりした文章・物言いが「中学生とは思えない」などと、インターネットを中心に話題を呼んでいる。最近では、ブログで「TPP反対」など政治・社会問題についても積極的に発言している。
藤波さんの11月2日付けの公式ブログによると、藤波さんが2カ月ほど前に仕事の帰りに新幹線に乗っていたところ、藤波さんの前の座席に小沢一郎氏が座っていたという。
「小沢さん、新幹線乗車中、リクライニングシートを全然たおさなかったです。暴漢に襲われてもすぐ逃げれるように、防犯上? それとも後ろの私に気を使っていたのだろうか? かなりあの態勢はしんどかったんではないかとおもいます・・・」
「降りるまで、ずっと窓から見える遠くの街並みを眺めていました・・・。哀愁ただよってるように見えました。でも、普通のおじさんにはない、オーラを感じました(笑)。テレビでよく見る怒った顔ではありませんでした・・・」
と藤波さんは車内での小沢氏の印象とエピソードを語る。その際、藤波さんは持っていた自身の著書『間違ってますか? 私だけですか? 14才のココロ』(震災と原発事故、ブログ炎上で素直に感じた想いを記したメッセージBOOK)を小沢氏に手渡したそうだ。それから2カ月後ほど経った最近、小沢氏から藤波さんに手紙が届いたという。ブログの中で藤波さんは、
「まさかお手紙頂けるとは思ってもみませんでした。しかも、御礼の言葉だけでなく、本の感想+今の政治状況についても書いてありました」
「裁判で色々大変な時に、わたしのようなしょーもないB級アイドルにお手紙頂けるとは本当ありがたいことです。今でも多くの議員さんを引き連れ、絶大な支持を得ているワケが解ったような気がしました」
と内容については触れていないが、小沢氏から手紙を受け取ったことについての感想を綴っている。また、藤波さんは
「政治家って、クリーンな人というのも大事かも知れませんが、クリーンばかりではなくて、多少悪くてもというと語弊があるかもしれないけどトータルで日本を良い方向へ導いてくれていればある程度いいんじゃないかと私は思うんです。政治家は、清廉潔白・クリーンに越したことはないけど、今はそこばかりにこだわり過ぎて、大切なものを見落としているような気もします」
と語り、自身の「政治家観」を披露している。
◇関連サイト
・朝日ニュースターが無くなる!! (;O;) – ここっぴーの★へそっぴー(2011年11月3日)
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-11065145799.html
(山下真史)
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