祝!『デッドプール』日本でも20億円超えの大ヒット! 比較的見つけにくい5つのトリビア!
このコラムでも何度もとりあげてきた「デッドプール」が
日本での興行成績20億円を突破しました!
これってアメコミ映画としても、いやそもそも洋画(しかもR指定!)としても大ヒットです。
昨年で言えば
『マッド・マックス 怒りのデスロード』
『アメリカン・スナイパー』
が18億円から22億円なので、
このクラスの成功をおさめた、ということでしょう。
日本のアメコミ映画ファンの中でもカルトな人気があるので
日本における『アントマン』や『ミュータント・タートルズ』『キングスマン』並みの10億円は超えるとは思っていたのですが
まさかその倍いくとは思いませんでした。
キャラクターのユニークさは『テッド』に通じ
ディープな映画ファンのお祭り映画になった『マッド・マックス 怒りのデスロード』のように盛り上がり
アメコミ映画ファンのソウルムービー『キック・アス』の感動再び的な力を持っていたのかもしれません。
日本での成功については、
こちらの記事で分析されていて、
要はSNSをうまく使った施策で確実にファンを
ひきつけた、ということでしょうか?
日本の公式ツイッターは
主演のライアン・レイノルズ自身もフォローしており、
米国同様日本でもファンの声がSNSを通じて盛り上がり
ここまでの大ヒットになったのでしょう。
改めてデッドプールというキャラの魅力なのですが
日本で大ヒットしたアメコミ映画の代表格って
スパイダーマン、アイアンマンだと思うのですが
この2つのキャラとデッドプールが共通するのは
フルマスクのヒーローということなのですね。
これは実に大きなポイントで
顔をすっかり隠せるヒーローの方が感情移入しやすい、と言われているのです。
“マスクの匿名性”といいますか、
マスクで覆われ素顔が見えていないからこそ、
あのマスクの下に自分の顔がある、と妄想することも出来る。
今年のハロウィンはデッドプールに変身する人がぐっと増えそうです。
さて映画『デッドプール』には様々な映画や
アメコミのオマージュ・ネタがちりばめられています。
これについては様々なWEBや雑誌でいろいろな方が書かれているのですが
比較的”見つけにくいネタ”を5つほど書かせていただきます。
他の資料等と照らしあ合わせてご参照ください。
(1)なぜ「オー!カナダ」なのか?:
コロッサスを殴って手の骨が砕けた時「オー!カナダ」(カナダの国家)と口走るのは、原作コミックスでウェイドが、そしてライアン・レイノルズ自身がカナダ出身にちなみます。
(2)ドッグプールがさりげなく登場!:
パラレルワールドにいるワンちゃんのデッドプール”ドッグプール”が”ゲームセンターのシーンの景品のぬいぐるみ”でさりげなく登場。
(3)バットマンとの意外な関係:
アメコミ好きの中で誰もが一度は思った(?)
バットマンと相棒のロビンは”恋愛関係”ではないか?についても、
デッドプールは”そうである”と言い切っています。
ちなみにこの映画のヒロイン=ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリン
はバットマン伝説をモチーフにしたTVドラマ「ゴッサム」に出演中。
(4)あのピザ屋さんの名前は?:
劇中登場するピザのお店名前が”ファイギ”。
『アイアンマン』を始めとするマーベル映画のプロデューサーで
社長のケヴィン・ファイギの名前からとっています。
なおX−MEN参加を断る時にデッドプールが言うセリフは『アイアンマン2』でダウニィJrがサミュエルに
“アベンジャーズに入るつもりはなし”と意志表明するときのセリフと同じ。
(君たちのバンドには入らない、、みたいな言い回し)
(5)なぜ”未成年に手を出すな”?:
ウェイドをスカウトする男の電話番号は、
中年男が10代の女の子に恋する『アメリカン・ビューティー』に出てきた電話番号と同じ。
なのでこのスカウトマンに対し”未成年に手を出すな”とギャグをとばしているのです。
改めて我らがデッドプール!日本での大ヒットおめでとう!
(次回8月は サンディエゴ・コミコン2016レポート をお届けしたいと思います!お楽しみに!!)
(文/杉山すぴ豊)
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