【ガジェ通秋葉原制覇】圧倒的な森のチカラ!噂の汁なし坦々麺を食べてみた @『雲林坊』
秋葉原の食事情を網羅するガジェット通信の“秋葉原制覇”ですが、とにかく飲食店が多いのでネタが尽きないというか、終わりが見えません。
恐らく筆者(YELLOW)が端から端まで攻め終わった頃には、また端っこの方に新しい飲食店が出店してそうな予感で御座います……。
しかし!
逆に言えばネタ的には尽きないわけでして、書く事がなくなって四苦八苦するよりは100倍マシな可能性は否めません。
秋葉原で坦々麺が食べたいと思った
そして、いつものように秋葉原を徘徊し、それとなく美味しそうな店を探している筆者に、ある衝動が生まれました。
「めっちゃ美味い担々麺が食べたい!それも汁なしで!!!」
自らの手で製麺し家には坦々麺の元となる“芝麻醤”(業務用サイズ)まである筆者ですが、よく考えてみたら秋葉原で坦々麺を食べた事がありません。
まさに“灯台下暗し”とは、この事ではないでしょうか?
そんな自分にジャストな店が、この『雲林坊』(ゆんりんぼう)で御座います。
今、秋葉原で一番注目されている坦々麺&汁なし坦々麺の店でして、秋葉原の中心地よりも離れているにも関わらず、常に行列を形成する人気店で御座います。
秋葉原と神田をを行ったり来たりする筆者的に、ちょうどルートの真ん中辺りにあるので以前から気になっていたのですが、並ぶのがチョー面倒なので華麗にスルーしていました(テヘペロ)。
噂の『汁なし坦々麺』を食べてみた
この日もすでに4軒目、もはやボリュームが少ないに越した事はありません。
と、言う個人的な事情もありますが、やはり本場中国の坦々麺に敬意を表して、ここは『汁なし坦々麺』(880円)を食べてみようと思います。
結果、こんな感じの写真ですが何か?
もはや麺が見えないレベルに色々なモノがかかっていて、動揺を隠せない筆者で御座います。
「これは……汁なし坦々麺なのか?」
麺が主役と思っていたのに、麺が全然見えないとか不安以外の何者でもありません。
筆者が知っている坦々麺とのビジュアル的なギャップを脳内補完する事が出来ず、未だに間違えたメニューが運ばれて来た可能性を疑ってしまいます。
一応は挽肉的なモノも肉眼で確認出来ましたが、色が同じなのでまるで目立たないのは仕様で御座います。
圧倒的なナッツヂカラ!
坦々麺と言えば“赤い食べ物”なはずですが、この『雲林坊』の『汁無し坦々麺』は赤くありません。
「っていうか、ナッツ類しか見えなくね?」
中国の成都にある奴をインスパイアしているらしいのですが、この尋常ではない木の実感は、成都よりも町田の“リス園”辺りにありそうな予感です……。
確かに坦々麺に“松の実”は必須ですし芝麻醤も胡麻的な何かですが、ちょっと攻め過ぎなのは否めません。
しかも松の実よりも落花生(ピーナッツ)の方が割合が多いと言う、謎仕様で御座います。
森の動物達であれば涙を流して喜ぶ可能性大ですが、普通に美味しい『汁なし坦々麺』を欲していた筆者的には盛り上がる要素が皆無です。
とりあえず混ぜてみた
まあ、とりあえず混ぜてみる事にします。
するとどうでしょう?
ちょっと坦々麺っぽくなったような、ならないような?
混ぜても赤くならず、相変わらずアースカラーなままの『汁なし坦々麺』に対して、ちょっと怪しい雲行きを感じた筆者です。
食べたら普通に美味しかった件
しかし!
慣れ親しんだはずの坦々麺から汁を抜いただけなのに、まるで未知の食べ物にしか見えない『汁なし坦々麺』を恐る恐る食べてみると、意外と普通に坦々麺テイストな味でした。
いや、坦々麺を食べているのだから坦々麺の味がして当然なのですが、食べてみると納得の味で御座います。
しかも!
山椒というか“四川花椒”がメッチャ効いていて、味わい的には確かに本場っぽい予感です。
これはハマる人にはハマる味かもしれませんね。行列が形成されるのも納得です。
しかし最後は“木の実”感で満たされる事実
唐辛子の辛さよりも四川花椒のスーっと抜けるような痺れる辛さは、実に坦々麺らしい味わいでリスペクトです。
ゆえに“鼻水が止まらない”的な生理現象も発生する可能性は否めませんが、コレはコレで四川料理としては正解かと存じます。
しかし!
それらの技巧も大量のピーナッツ、松の実、胡麻の“森の幸”攻撃によって最終的には
「木の実沢山食べたわ」
みたいな感じに終わってしまった筆者です。
いや、確かに坦々麺としての辛さの方向性、汁無しならではのパンチなども確実に高いレベルにある事は間違いないのですが、終始ナッツ類をボリボリ食べている感がパネェので、一般的な坦々麺を想像して訪れるとギャップが埋まりきらない感に悩まされます。
さらにどうでも良いことですが落花生、すなわちピーナッツは森ではなく畑で取れるし胡麻も森にはありません。
『汁無し坦々麺』 総評
思い描いていた『汁なし坦々麺』と微妙に違う違和感は否めませんが、料理としては個性的で美味しいと思った次第です。
若干、坦々麺なテンションMAXで訪れたので煮え切らない記事になりましたが、これはこれでアリな予感です。
ピーナッツや松の実、胡麻がコクと香ばしさを与えているので、非常に“混ぜ麺的な何か”として優秀である事は強調しておきたいですね。
しかし!
果たしてここまで“木の実”感を欲する人が居るのか、と言う疑問は残ります。
リスやシマリス、タイワンリスに蝦夷リス、モモンガ、ムササビ、狸、猪、熊であれば歓喜するナッツ量ですが、終始ボリボリ食べ続けるのは、人によっては賛否が分かれる案件かと存じます。
とはいえ、このくらいの個性があった方が食べる側としては選択肢が広がるし、めっちゃナッツな気分の時には『雲林坊』にダッシュで行きたくなる可能性が生まれるので、一言で言えば美味しかったみたいな結果で良いと思います。
それでは、是非みなさんも噂の『雲林坊』で個性的な『汁なし坦々麺』を食べてみて下さい。
ちなみに麻婆豆腐(小)とライスが付いたセットが人気らしいので、お腹が空いている人はセットの方が幸せになれると言っておきましょう。
『雲林坊』秋葉原店
住所:東京都千代田区神田須田町2-12 須田町2丁目共同ビル1F
営業時間:
月~金 11:00~21:30 土日祝日 11:00~20:30定休日:無休
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