【週末おでかけ】サン=テグジュペリの世界に思いを馳せて…… 箱根・星の王子さまミュージアムに行ってきた [オタ女]
『星の王子さま』の作者としてあまりにも有名なアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900-1944)。作家としてだけでなく、飛行機の操縦士としても活躍し、その時の経験が『夜間飛行』をはじめとする数々の作品にも生かされているのは言うまでもないところ。その詩的な言葉には今でも色褪せることなく人々を魅了し続けています。
そんなサン=テグジュペリの足跡と、『星の王子さま』の物語を具現化しているのが、箱根・仙石原にある星の王子さまミュージアムです。
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星の王子さまをイメージしたローズガーデン
『星の王子さま』にちなみ、赤系で統一されたローズガーデン。中央には王子さま像が。
ガーデンデザイナーの古谷佳子さんが手がけたという庭。バラのアーチが美しく鮮やかです。
筆者が訪れた6月上旬は、まさにバラが見頃。見事に咲き誇る姿と香りを堪能することができました。
作者が生きていた時代の街並みや教会、お城を再現
クリスマスローズの花園を抜けると、サン=テグジュペリが生まれたフランスの街並みを再現した“王さま通り”に。カフェなどのショップが色とりどりでキュートです。
さらに抜けると“飛行士通り”に。ここから展示ホールへと入ることができるのですが、そのご紹介は後ほどに。
展示ホール前の庭には、王子さまをはじめとする人形が佇んでいます。表情から色まで、イラストそのままです。
一番奥まったところに建っているのが“サン=テグジュペリ教会”。幼少期に過ごしたサン=モーリス・ド・レマンス城に今も残る教会が再現されています。
サン=モーリス・ド・レマンス城と、フランス式庭園も美しく、子どもの頃のサン=テグジュペリの見た光景を追体験することができます。
サン=テグジュペリの生涯を辿る
展示ホールに入ると、郵便輸送に携わっていた頃の飛行機の原寸大模型が出迎えてくれます。その奥にある映像ホールでは、『星の王子さま』が生まれるまでのサン=テグジュペリのエピソードを見ることができます。
2Fに上がると、幼少期のサン=テグジュペリが過ごした部屋が再現されています。中でも木製のおもちゃ箱はサン=テグジュペリが生涯手放さなかったのだとか。
北アフリカや欧州-南米の飛行路の開拓に尽くしたサン=テグジュペリ。その間に会社が買収され失業するなど、辛酸を嘗めることもあり、決してその人生は平穏ばかりではありませんでした。それでも、常に彼の中には物語が宿されていたことは、ノートに書かれたメモから垣間見ることができます。
1944年7月31日、偵察機に乗って出撃したまま行方不明になったサン=テグジュペリ。「ぼく、自分の星に帰るよ」という『星の王子さま』と重なるような最期……。
その模様をイメージしたコーナーから階段を降りると、『星の王子さま』の世界が広がっています。王子さまの星に咲いた一輪のバラや、砂漠で出会ったヘビやきつね……。「たいせつなものは、目に見えない」というきつねに「ぼくのバラは、他のバラよりずっと大切だ」と気づくというストーリーを表した部屋になっています。ちょっと切なく、ロマンに満ちあふれています。
『星の王子さまと不思議な贈り物』実施中
現在、星の王子さまミュージアムでは、リアル宝探し『タカラッシュ!』とコラボした『星の王子さまと不思議な贈り物』を実施しています。
飛行士からもらったという封筒の中身は、メッセージカードと、謎が書かれたカード4枚。地図とメッセージを記入するカード、シールに謎めいた1枚の絵。まずはミュージアム内に隠されたメッセージを探し、次に行く場所を解読していくのですが、これが結構難しい! 全部わかった人はミュージアムショップ『五億の鈴』の報告書で手紙を出しましょう。
併設されているレストラン『ル・プチ・プランス』では、パスタセット(1566円)などに舌鼓を打つこともできます。園内はそれなりに広いので、朝10時からミュージアムガイドでサン=テグジュペリの足跡を辿りつつ、自由に散策した後にランチを食べるというのがおすすめです。
星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909
TEL:0460-86-3700アクセス:
東京方面から
小田急箱根高速バス「新宿」より約120分
新幹線・JR「小田原駅」、箱根登山バス「桃源台行き」約40分箱根についてから
箱根登山鉄道「箱根湯本駅」より箱根登山バス「桃源台行き」約30分、もしくは「強羅」より施設めぐりバス「仙石案内所前行き」又は「御殿場プレミアムアウトレット行き」約18分「川向・星の王子さまミュージアム前」バス停下車車
東名高速御殿場ICより約20分
TBS「星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ」
http://www.tbs.co.jp/l-prince/index-j.html [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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