定番は外したいけど派手すぎはちょっと……そんなあなたにオススメするスズキ スプラッシュ
▲「定番は嫌だけど奇抜すぎるのも嫌」。そんな悩みをお持ちのみなさま、スズキ スプラッシュはいかがでしょう?
定番コンパクトはどれもしっくりこないけど、派手すぎるのも……
中古車を選ぶとき、人から聞かれたり、自分で自分に問いかけたりする言葉があります。「今回の中古車購入で重視する条件は?」というものです。
予算、車の大きさ、ブランド、デザイン……それは人によって様々でしょう。しかし、条件さえ決まれば欲しい車が自動的に決まるほど簡単にはいかないのが中古車選びの難しさ。裏返せば面白さでもあります。
例えばコンパクトカーを探している方で、予算が総額70万円ほどといった場合はどうでしょう? 使い方は通勤や買い物、週末の遠出などよくあるケースを想定します。これ、あまりにも選択肢が豊富で逆に困ってしまうほどです。
トヨタ ヴィッツにホンダ フィット、マツダ デミオやスズキ スイフト……現行型は予算の関係から難しいとしても、少し前のモデルであればたくさんの定番モデルたちが浮かんできます。
しかし、どれもしっくりこないとしたら? しかも「定番すぎる車はピンとこないけど、輸入車とか目立ちすぎる車もちょっと……」という場合はどうでしょう? そんな方にオススメなのが、今回ご紹介するスズキ スプラッシュです。
ハンガリー生まれの「日本車」
スプラッシュは1.2Lのエンジンを積む全長4m以下のコンパクトハッチバック。コンパクトカーとしては全高が高めで、顔つきもかわいげのあるデザインとなっているのが特徴です。そしてこの車、デビュー時に話題になったのはその出自。
歴とした日本メーカーの車ですが、もともとスズキのハンガリー工場で生産されていた日本未導入のモデルでした。2008年から日本にも逆輸入されるようになりましたが、もともとヨーロッパ市場を見据えて開発されたため、スピードを出してもびくともしない、コンパクトカーらしからぬしっかりとした足回りが特徴です。
さきほど車高が高め、とお伝えしましたが、正確には1590mm。高さ1550mmまでという場合が多い機械式の駐車場には入らないかもしれません。とはいえ問題はそれくらいで、駐車場事情が厳しい地域にお住いの場合は別ですが、スプラッシュの走りが生きる交通量少なめの道路を走る機会が多い方にはぜひとも注目していただきたい車種です。
ボリュームゾーンは総額60万円台、ボトムは総額30万円から射程に入る
実際に物件を見ていくと、総額30万円台から購入可能なものを見つけることができます。最も多いのは総額60万円台でしょうか。モデル途中に特別仕様車も販売されたものの流通量はごくわずか。スプラッシュは基本的にグレードも一つしかありませんので、シンプルに価格と状態のバランスで選びましょう。
オススメはというと総額50万円台から60万円台のゾーン。6月15日時点でモデル全体の中古車流通台数が約70台ですから多くはありませんが、この価格帯でお気に入りの1台が見つかれば決まりです。
理由としては総額50万円台に入った途端、走行距離が6万km以下とまだまだ元気な物件がぐんと増えること。また総額60万円台までであれば、他の定番コンパクトカーたちと比べ価格面でもお得感があります。輸入車ほど目立つこともなく、他の国産コンパクトとは一味違う走りが楽しめるスプラッシュ。これを機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
▲サイズは3715mm×1680mm×1590mm(デビュー時)。全幅よりも全長でコンパクトさを判断することが多いヨーロッパの事情を反映してか、全長は短めです
▲全長が短めな分、後席、特に足元のスペースは若干タイト。毎回4~5人で乗るという方には向かないかもしれません。しかし同世代のライバルたちと大きな差はありません
▲1.2Lのエンジンに組み合わされるのはCVT。燃費は18.6km/L(10・15モード、デビュー時)です。
▲スプラッシュの中古車流通量の推移を表したグラフ。平均価格はちょうど50万円といったところ。流通量の増加は、モデル最終年を除くほとんどのモデルが新車時から3年を経過、初回の車検を機に手放したことも影響しているでしょうか。
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スプラッシュの中古車をみてみるtext/編集部
photo/篠原晃一
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