共用スペースが充実 ソーシャルアパートメントでの暮らしとは?

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「自転車と暮らす」というコンセプトを元にデザイン設計がされた「ソーシャルアパートメント」が、5月に二子玉川でオープンし、オープン時点で入居率90パーセントという人気ぶりだという。今回、実際に入居者の方と話ができる内覧会が開催されるということで、その魅力と人気の理由を探りに、「NEIGHBORS二子玉川」へ向かった。

使い方は人それぞれ。「共用スペース」が魅力的な「ソーシャルアパートメント」

二子玉川駅からバスで約6分のところに、「NEIGHBORS二子玉川」はあった。外観は一般的なマンションのようだが、中に入ると丸い形をした大きな共用スペースがあるのが特徴的。この物件はもともとある会社の社員寮で、この丸い共用スペースは入居者が食事をする場だったという。【画像1】「NEIGHBORS(ネイバーズ)二子玉川」の外観・入口(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】「NEIGHBORS(ネイバーズ)二子玉川」の外観・入口(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

内覧会もまずこの共用スペースで、「NEIGHBORS二子玉川」を運営する株式会社グローバルエージェンツ代表取締役 山崎 剛氏のプレゼンテーションから始まった。【画像2】ソーシャルアパートメントについて説明する山崎 剛氏(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】ソーシャルアパートメントについて説明する山崎 剛氏(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

「ソーシャルアパートメントの大きな魅力の一つが『共用スペース』があること。まるでカフェ、レストランのような広々とした空間をいつでも自由に使える。本を読んだり、勉強をしたり、複数人で食事やお酒を楽しんだり。住んでいる人が使い方を自由に発掘できる。入居者にはフリーランスの方も多いが、そういう方々にとっては日中この空間を独り占めできるというのは、かなり魅力的だと思う」と、山崎氏。またこのスペースの清掃は専門業者が定期的に入るため、常に綺麗に保たれるとのことだ。

どうして二子玉川?「NEIGHBORS二子玉川」の特徴

続いて「NEIGHBORS二子玉川」の説明へ。「開発が目覚ましい二子玉川という街は、昔ながらの高島屋などもありつつ、楽天のオフィス移転、蔦屋家電のオープンなど、先進的なものをどんどん取り入れているところがソーシャルアパートメントのような“新しい住み方”との親和性も高いのでは、と思った」と山崎氏。多摩川まで近くて気持ち良いサイクルロードもあり、また、「自転車」というものが社会的なホットトピックとなっているということもあって、デザイン的なモチーフとして「自転車と暮らす」ということをコンセプトに設定したという。

プレゼンの後には実際に「NEIGHBORS二子玉川」の中を案内していただいた。以前、社員寮だったときには食事がつくられていたというキッチンはとにかく広い。「若者は料理をしないと言われることもあるが、したくないのではなく料理を快適にできる環境がないということもあると思う。それができるキッチンがあればやる。実際に入居者の料理率は高く、料理をしたいという潜在的なニーズはあったが、その環境を十分に供給できていなかったのでは」(山崎氏)。筆者も料理好きだが確かにこれだけ広ければ、楽しく料理をすることができそうだ。【画像3】広々としたキッチンスペース(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部) 【画像3】広々としたキッチンスペース(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)【画像4】こちらの壁の絵は黒板絵描きとして有名な「CHALKBOY」氏によるもの(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部) 【画像4】こちらの壁の絵は黒板絵描きとして有名な「CHALKBOY」氏によるもの(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)【画像5】ビリヤードを楽しめる部屋もある(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像5】ビリヤードを楽しめる部屋もある(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

メインエントランスとは別に、居室に直結する出入り口もある。共用スペースで他者と交流ができる場所がありながら、一般的な一人暮らしのように、個のスペースがしっかりと保たれているというのはうれしい。お風呂もトイレも各部屋にそれぞれ備わっていて、疲れているとき、なんとなく他の人と会いたくない気分のときには共用スペースを避け、自分の部屋で一人ゆっくりと過ごすこともできる。【画像6】メインエントランスのすぐ脇にある、居室直結の出入口(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部) 【画像6】メインエントランスのすぐ脇にある、居室直結の出入口(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)【画像7】ここだけ見れば一般的なマンションのようだ(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像7】ここだけ見れば一般的なマンションのようだ(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

入居の理由や入居して良かったことを入居者に聞いてみた

施設見学の後は、実際にソーシャルアパートメントに住む方との交流の時間を設けていただいた。実際に5月より「NEIGHBORS二子玉川」に入居している長井さんは、共用スペースがワーキングスペースとして活用できそうだったところ、自転車の乗り入れが可能な点に惹かれて、入居を決めたという。【画像8】入居者の方との座談会(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像8】入居者の方との座談会(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

また、同じくグローバルエージェンツが運営する新検見川のソーシャルアパートメントに3年半暮らしているという加納さんは入居と同時に料理サークルを運営しはじめたことをきっかけに、遂に先日地域を巻き込んだ「レストランデイ」を開催したという。「まさか自分がこんなイベントをやることになるとは入居前には思ってもいなかった。入居者には色んな人がいて、その人たちとコラボレーションすることで色んなことができる」(加納さん)

一般的な一人暮らしでは手に入らないようなスペース・充実した設備を活用することができ、他の人と交流も楽しめる。それでいて、しっかりと個人の時間は確保できる、といった「ソーシャルアパート」の魅力を知るとともに、取り組んでいることについて楽しそうに話す入居者の方々と会ったら、なんだか一度住んでみたくなってきた。

「自転車が好きな人は多いが、あくまでデザイン上のコンセプトなので自転車には興味ない人も入居しています」(長井さん)と聞いて、あまり詳しくない自分もひと安心。新しい暮らしの形としての「ソーシャルアパートメント」、今後の動向にも注目していきたい。●取材協力

グローバルエージェンツ

●参考

・ソーシャルアパートメントに関する記事
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