二宮金次郎も愛用? SONY “Reader”タッチ&トライイベントレポート

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SONY Readerタッチ&トライイベント

ソニーが10月20日に発売した新しい電子書籍端末“Reader”『PRS-T1』(以下“Reader”)。1回の充電で約5週間の読書が可能で、Wi-Fiに対応してどこでも電子書籍の検索・購入が可能になるなど、従来機を大幅にパワーアップした意欲作です。色はブラック・ホワイト・レッドの三種類から選べます。この“Reader”のタッチ&トライイベントが、10月20日から23日まで紀伊國屋書店新宿本店1Fひろばの前で行われていますので、初日の様子をレポートします。

ベンチに座る二宮金次郎

まず目についたのが、エスカレーター裏にあるベンチに座る二宮金次郎。一心不乱に本を読んで、まだまだ向学心に衰えはない様子……と思っていたのですが、手にしているのはなんと“Reader”!

『Reader』を手にする金次郎

“Reader”は、内蔵メモリーを約2GB搭載しており、1台で約1400冊もの本を保存可能です。さすがの金次郎も、どの本から読むのか、考え込んでいる様子です。

実際にトライ&タッチ!

会場では、実際に“Reader”を自由に触れることができます。持ってみると、新聞の朝刊ほどの重さの約168gで、新書よりもひとまわり大きいサイズ。電車通勤をする際など、紙の本に比べて読みやすいかもしれません。

画面

新しい“Reader”はホーム画面からeBookストアの『Reader Store』へいつでもアクセスできるため、新刊をチェックも思い立った際にすぐにできるのも魅力です。また、インターネットブラウザを搭載して、『Google』や『Wikipedia』へのリンクがポップアップ表示され、すぐに検索できるのも、電子書籍ならではの使い方といえるでしょう。11月発売予定のWi-Fi/3G対応モデル『PRS-G1』では、『Webアクセスプラン』だと定額使用料は月額580円。是非購入と同時に入っておきたいところです。

『秋元康の仕事学』が既にインストール

“Reader”には、『秋元康の仕事学』など話題の31タイトルのお試し版がプリインストールされています。第1章を読んでみて、「続きが読みたい!」ということならば、すぐに購入できるという手軽さが魅力の一つです。また読書専用機ならではの文字の読みやすさを実現するために、6型の電子ペーパーと光学式タッチパネルを搭載しています。イベントの最中、日が差す場面がありましたが、その時でも見づらくなることもなく、はっきりと文字が読めました。また、ページをめくる際のタッチパネルの感度も高く、これならスムーズな読書ができそうです。

紀伊國屋書店電子書籍コーナー

紀伊國屋書店新宿本店ほか、梅田本店、札幌本店、流山おおたかの森店では、10月20日より“Reader”の販売を開始、ネット書店の『紀伊國屋書店bookweb』*1でも“Reader”やコンテンツの販売をはじめています。

*1『紀伊國屋書店bookweb』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

新宿本店では、1F入口のすぐ左に電子書籍コーナーを設けています。新刊・話題の電子書籍の紙版が並んでいるのは、書店ならではのディスプレイです。

ライトノベルも充実

また、紀伊國屋書店がリリースしているアプリ『Kinoppy』を使うと、“Reader”はもちろん、iPhone/iPad、Android搭載のスマートフォン・タブレット、そしてPCで、一度購入した電子書籍を複数のデバイス間を相互に利用できることができます。

これまで、電子書籍は当初の期待ほど広がっていない、というのが現状ですが、ソニーのような端末メーカーや、紀伊國屋書店などの大手が積極的に参入をはじめるようになり、また状況が変わってくるかもしれません。「本は紙がいちばんいいや」と考えている読書好きを振り向かせることができるのか、“Reader”や紀伊國屋書店の今後の展開には目を離せなくなりそうです。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

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