【週末おでかけ】G1馬にも会える! 洋式競馬発祥の地横浜・馬の博物館に行ってきた
今週の日曜日は東京優駿・日本ダービー! 粒ぞろいと評判の3歳馬の頂点に輝くのはどの馬か、競馬ファンならば今からファンファーレが待ち遠しいのではないでしょうか。
ところで、日本の洋式競馬は1860年代に横浜で始まっています。1866年には根岸競馬場が完成。以後1943年に閉鎖されるまでレースが行われていました。その跡地には、1977年に馬の博物館(根岸競馬記念公苑)が開館し、ポニーセンターも併設されており、G1馬など10頭がけい養されています。ここでは2016年5月29日まで開催されている企画展『馬鑑 山口晃展』の模様も併せてご紹介します。
横浜駅から市営バス103系統根岸駅前行きで『滝の上』下車、山手駅から徒歩15分ほどの丘の上にある馬の博物館。園内を見て回るのは無料。博物館内に所蔵されている馬にまつわる展示物を見るのには入館料200円(大人)が必要です。
園内の花壇も馬の型。なんだか可愛らしいですね。
根岸競馬場開設150周年・馬事文化財団設立40周年を記念して開かれている『馬鑑 山口晃展』。馬の博物館の浮世絵や騎馬武者の模型、鞍などと、画家で大和絵をはじめとする古典的な絵画手法と現代と過去の風景や人物像をミックスさせた絵柄が大胆な山口晃氏の作品が同時に楽しめます。
『大山崎交通乃圓』は一般客も撮影可能。やぐら型の車や馬の型のオートバイなど、山口氏ならではの乗り物が高速道路を疾駆しているのが見て取れます。
戦後期の曲り屋を再現したコーナーも一般撮影OK。各アイテムに説明文が寄せられているのですが、当たり前のことを真面目に記載されているのがちょっとシュールです。
山口氏とのコラボにちなみ、厩(うまや)の前にはオートバイが! 雨よけの合羽も黒で統一されていてカッコいいです。
この展示は2016年5月29日まで。午前中~午後はここで過ごして、その後で野毛のウインズ横浜で馬券を買うというコースもアリなのでは?
公苑の奥に立つ馬房。緑の屋根で綺麗に掃除されているのが印象的でした。
2011年の中山グランドジャンプ(JG1)の勝ち馬・マイネルネオス。2016年のダービーに出走するマイネルハニーの鞍上・柴田大知騎手に初のG1をもたらした馬として記憶している障害レース好きは多いのでは。この日は洗い場に出て脚を冷やしていました。
ちなみに、毎週土曜日の13時30分~45分までは“にんじんタイム”。来場者が各馬ににんじんを食べさせることができます。
2009年天皇賞(春)をはじめ、2010年の日経賞、2011年のステイヤーズステークスを勝った名長距離馬だったマイネルキッツも余生を過ごしています。筆者が訪れた時は馬房でのんびり過ごしていました。
たまたま散歩していたミニチュアホースのホワイトミニー。来場者にもきれいなたてがみを触らせてあげていました。とても大人しくて微笑ましいです。
馬の博物館のポニーセンターは、毎週第3日曜日および4月と6~12月の第1日曜日が乗馬デー。当日、馬の博物館に入館した人が対象となっているので、競馬だけでなく「馬が好き!」という人は行く価値があるのではないでしょうか。
馬の博物館
http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/index.html [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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