住まいの決定権。水まわりや間取りは妻、最終決定は夫?

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住まいの決定権。水回りや間取りは妻、最終決定は夫?

LIXIL住宅研究所が全国の持ち家一戸建てに住んでいる既婚女性500人を対象に、「住まいにおける女性の決定権」について調査したところ、水まわりなどは妻の意見が強くなることが分かった。住まいにおける夫婦の決定権について考えてみよう。【今週の住活トピック】

「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」を公表/LIXIL住宅研究所

キッチンなどの水まわりや間取りなどは、妻の意見のほうが強い

まず、住まい(一戸建て)を建てたり購入したりする際に、場所や間取り、住宅設備などを夫婦のどちらが最終的に決めることが多かったか尋ねたところ、「夫」という回答が43.0%、「妻」という回答が36.8%で、最終決定は夫がすることが多いが、妻がすることも相当あるということが分かった。【画像1】今の住まいを建てた(購入した)際、場所や間取り、住宅設備などについて、夫妻のどちらが最終的に決めることが多かったと思うか?(単数回答)(出典:LIXIL住宅研究所「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」)

【画像1】今の住まいを建てた(購入した)際、場所や間取り、住宅設備などについて、夫妻のどちらが最終的に決めることが多かったと思うか?(単数回答)(出典:LIXIL住宅研究所「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」)

では、妻の意見の方が夫より強かったことを尋ねると、キッチンまわりが圧倒的に多く、これは納得感のある回答といえよう。キッチンに加え、トイレや浴室などの水まわり、カーテンや壁紙、家の間取りなどでは、妻の意見が強くなる傾向にあることも分かった。【画像2】住まいを建てた(購入した)とき、妻の意見の方が強かったこと(複数回答)(出典:LIXIL住宅研究所「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」の一部を抜粋) ※画像1の問いで「現在の住まいを建てた(購入した)ときは、まだ結婚していなかった」「現在の住まいは自分たちで建て(購入し)てはいない」のいずれも選ばなかった人が対象

【画像2】住まいを建てた(購入した)とき、妻の意見の方が強かったこと(複数回答)(出典:LIXIL住宅研究所「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」の一部を抜粋)

※画像1の問いで「現在の住まいを建てた(購入した)ときは、まだ結婚していなかった」「現在の住まいは自分たちで建て(購入し)てはいない」のいずれも選ばなかった人が対象

妻の意見が最終決定に大きくかかわった理由として、「家事は主に自分がおこなっているから」が45.7%、「家にいる時間は自分の方が長いから」が29.5%、「自分の意見が妥当であり、夫も納得したから」が28.9%と上位に挙がった。

また、住まいを建てた(購入した)ときの夫への不満について、67.7%の妻が「特に不満は持たなかった」と回答しており、夫婦で話し合って納得したことがうかがえる結果となった。

家事効率は家事をする人の意見が強くなるなど、役割に応じた主導権を

筆者は調査結果を見て、理に適っていると思った。

水まわりの機器やレイアウトなどは、家事の効率に大きく影響する。また、家の間取りは、家事動線に大きく影響する。主に家事をするほうの意見が強くなるほうがよいだろう。

また、自宅に長くいる人のほうが、リビングの快適さや大きな面積を占める室内の壁紙の色などが気になるもの。もっともカーテンは、“夜間に”自宅に長くいる人が気になることだろう。

このように調査結果では、妻が意見を強くしたこととその理由が合致しているので、理に適っていると思った次第だ。

一方、予算に影響する借入額やローンの組み方については、住宅ローンを借りる人の意見が強くなるだろう。今後収入が増える見込みがどの程度あるのか、転職などの考えを持っているのかなど、当人でなければ分からないこともある。もちろん、共働きをいつまで続けるか、教育費をどこまでかけたいかなど、夫婦で話し合うべき点もある。

決定権は夫か妻かというより、それぞれについてなぜそう考えるのか、しっかり話し合うことが大切ということだ。

決める前、決めた後にしてはならないことは?

どちらの意見によって決めるにせよ、決める前と後にやってはいけないことがある。調査結果の「妻が夫に対して不満を持った」点にそれが表れている。

住まいについて決める際には、互いの意見をきちんと検討せず、自分の意見を押し通そうとしたり、理想ばかり語ったりしないこと。特に住宅ローンを組んだり、頭金を出したりといった「住宅資金」の負担を理由に、自分の意見を押し通すのは、話し合いの芽を摘むことになりがちだ。

また、決めた後は、後から文句を言わないこと。文句を言う方も、聞く方も不快感が残るだけだ。

やはり、とことん話し合うということが、ベストな住まいの選択をするポイントになるだろう。
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